今回のご相談の女性は50代初め、15年前に離婚されて一人でお子さんを育て上げてきました。
手に職を持っていらっしゃる方ですので経済的には頑張れば平均的な暮らしはキープ出来ていました。
職場もいろいろな問題は抱えているもののご本人は『この職場を離れたら、また一から自分の地位を築かなくてはならないし、子供を女手一つで育てるためには頑張らなければ…』
そんな彼女に色々な身体の不調が襲いかかってきました…
卵巣膿腫の診断が思いがけなく他の検診で病院に行ったのに下されてしまったのです…
ここの場面を使ってマトリックス リイン プリンティングの手法を導入します…
ただ、ずーっと頑張ってきたエコー(傷ついた、トラウマを抱えている過去の自分)が言う言葉が『今までもずっと一人でどうにか頑張ってきたから大丈夫よ〜』
本来のような『怖かった、不安だった、どうしよう』と言った類の言葉を伝えてくれないエコーに辛抱強く、本当はどう感じていたの?どうしてそんなに頑張らないといけないって思ったの?
こんな風にエコーが自分で何もかも抱えて頑張る事がアイデンティティになっているような場合はセラピスト側が抑圧のブレーキになっているものをゆっくり探します。
何度もいろいろな方向から聞いて行けば『本当はこうなって欲しい、これがあればもっとリラックスできるのに…』と言ったような類の気持ち、感情が出て来ます…
それぐらいずっと頑張って来ているんですね…
信じられる誰かや、物や、何かが本当に見えなくて無い時などもマトリックス リイン プリンティングのセラピーのクリエイティブさが際立ちます。
セラピーが終わり、とても素敵な『頼れるあるもの』を手にしたエコーとクライアントさんご本人の安心感は本当にこちらも思わず笑顔になってしまいます…❤︎
ホッとした涙が美しいセッションを見るたびに立会人であるセラピストで良かったなぁと感じます。
【セラピー後の感想】
最初はこの話を思わずしたものの出て来た気持ちは『早くわかって良かった。
全然ホッとしている気持ちが強くて不安はない。心配よりも運が強い私なんだ』みたいな強気な私でした。
しかし、セラピーが始まり、タッピングと共にますみさんがいろいろな問いかけをしてくださり…
最初はもう一人の私は今の意識の感じと同じでしたが次第に『次の検査の日まで大丈夫なのかな?先生が早く検査を進めて欲しいと言っていたけど、良くない腫瘍なのかな、どうなって行くんだろう…』
実は気がついていない心の部分では不安でいっぱいでした。
これは普段の気がついている心の声とは違う思いで、セッションで見えてくる本当の自分なのですね。
傷ついていた自分と今の自分のつながりがとても強くて最初の場面の印象も今は全く違います。検査の日もこれからもきっと心強く一人じゃない感覚が強まっています。
また何か不安定なことがあっても大丈夫だし、セッションを通じて捉え方が違う実感を持てるので以前とは揺らぎ方が違います。
タッピングは身体がリラックスして来て緩んだホッとした感じになりました。