なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム116】相手の目線・自分の目線

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は、苦しい時、不安な時は100%自分からの目線になって反応している状態であること、そして、その時には自分の苦しい反応から他の反応へシフト出来ない状態である為、同じ所をぐるぐるしがち・・な、お話をしていきたいと思います。

〜〜べき=100%自分の目線の状態

人間関係がうまくいかない時には一つは自分の中の「べき」に気づくと良いきっかけになります。

例えば、人を待たせるべきではない、時間を守るべきというものを自分が持っていたとします。(過去の私もかなり強く持っていました)

自分の愛しい「べき」

この「自分の大切なべき」はここに正しさや、経験から裏付けられた感情を伴った絶対的なものなので、それ以外の考え、それ以外の行動にはなかなか寄り添えませんし、理解や受け入れることも難しいでしょう・・

ここにトラウマなどもくっついていれば、それこそ相手の目線、他の解釈がさらに難しくて当たり前。

トラウマは「その時にどうしようもなかった状態で、止まっている」ため、無力感や、孤独感や誰も助けてくれなかったなど、安心や大丈夫から切り離された自分がその当時のまま心の中に取り残されているのです・・

「べき」は決して悪者でもないですし、頑固とか、自分勝手などでもなく、その人の中で絶対正しいもの・・であり、裏付けされた証拠もたくさんあります。

私たちはまた自分の経験した感情を覚えているため、そこに紐づいた反応も当たり前。

100%自分目線がダメという意味ではないことも付箋をつけておきます。

悩みにスペースを作るとは?

100%自分目線だけですと、それ以外の状況の想像も出来ませんし、それ以外は不当な感じ、損する感じ、傷つけられる感じなど・・

良くないイメージがくっついているため、どうしても守る必要がありますよね。

でも同時にそんな時の自分を観察してみると、なぜ相手がそうするのか、そう言うのかなどの「相手側の事情」は全く加味されていません。

ちょっと考えてみよう♩

相手の立場に立った目線はどういった時に持てるでしょうか?

感情が強く出ていたり、「べき」が強い時と比べて、あまり自分にとって影響が少ないし、自分自身の安全が脅かされなければ、もしかしたら「相手の目線」側に立つことはできますよね。

相手の目線に立てること=自分から自由になっている状態

私たちは(自我)は普段自分と同化していますし、自分自身として考えたり、感じたり、聞いたりをしています。

例えば、いつも「お前は本当にやることが遅くてノロマだ」「もっと真剣に取り組め」「それだから上手くいかない」など言われ続けている人がいたとします。

相手は親かも知れませんし、上司かも知れません・・また友人かも知れませんが、これを頻繁に言われ続けているうちに、なんとなく「本当にそうなのかも知れない」「言っている人は有言実行で結果を出しているし・・」など

無意識レベルで相手が正しく、自分はノロマだ・・とセルフイメージを固めていった人がいるとします。

でも当然ですが「ノロマ」は良くないこととして禁じていますし、否定していますから抑圧するために「出来る人」「早く間違えない人」になろうと努力したり、頑張っている自分を認めてもらいたいなど

何かしらの自我活動=自分を守る活動をしていきます。(できた時には安心し、できないと感じれば、尚更、自分のセルフイメージを強めて、それを自分が信じていく方向に・・)

ここに来て初めて立てる目線

セラピーなどで、自分の感情がある程度落ち着いたり、どのぐらい自分にとって深刻だったか、理解や受容で包んだ後、初めてここで相手の気持ち、状態を見ることができます(苦しい時には無理でOK)

自分目線からは想像できないのが当たり前

あるクライアントさんは、上司が自分にだけキツく当たっている気がしていましたが、同時に、自分自身も体調が優れず、家庭内での子供のことで悩みがあって、確かに自分自身がパフォーマンスを発揮できていないかも・・と思っていました。

前の上司は自分に仕事を任せてくれて、「信頼しているから」と言葉でも実際の行動でも示してくれていて、自身や自負もありました。

ところが、新しい上司はいちいち、揚げ足をとったりどうも嫌われている?何か自分が気に触ることをしているかも?など、早期退職まで考えてしまうほどでした。

相手が傷付いている人でとばっちりを受けている、私自身が何か足りないからこの出来事が起きている・・以外の考えがなかったのですが、セラピーの中で、自分の感情がある程度落ちたところで、初めて意地悪な上司の気持ちを探ってみると

彼は、実は自分に自信がなく、新しいポジションで上司になったのは良いけれど、私に対して引け目、劣等感があり、どうしても私を潰さなければ、自分がこの職場に居られない感じがあることが見えてきました・・(上司自身の恐れが私への攻撃として現れていた)

すると、今までの起きていた出来事全てが辻褄が合って、どうして彼が私だけに厳しく当たるかが見えてきました・・

同時に自分が足りないから・・などの自分責めも減ってきました。実はクライアントさんは仕事が早く、周りからも頼りにされていました。

自分がしっくり来ていたらそれでOK

セラピーの最中でも「本当に上司が劣等感で彼女のに意地悪をしていたのか?」などに興味を深く持ってしまう場合や、「それは、本当かどうか分からない」など(思考に戻って体感覚を横に置いてしまう)いろいろな考えが出てくる時があります。

結局自分を決めているのは全部「自分の考え・解釈・投影」から作られているので、自分自身が納得感があり、身体レベルでしっくり来ていれば、それが自分にとっての「真実」なので、それでOKです。

結局私たちは全員が自分の投影の中で生きているため、苦しみがある生きづらい投影から生きやすい投影にシフトしたら、それは二重丸です。

実際には自分が自分を不細工だ・・と思っていればそれが「事実」としていろいろな思いや感情が生まれますし、他者がどう思おうと「私は可愛い!」と信じればそれが事実。そしてその通りに行動したり、感情もくっつくのです。

「私の世界」を知り尽くし、反応が生きやすいものに変わるために、いつも見ていきたいポイントは「そこにどんな意味を載せているか」を探すことに尽きます。(そして感情レベルでのシフトをセラピーなどで体験します)

 

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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