【保存版:自我の仕組み①】大切な誰かを助けたい時

 

こんにちは♩心理カウンセラー ・セラピストの浦松ますみです。

今日は「自我の仕組みシリーズ」の誰かを助けたくなっている時の心の仕組みを解説していきたいと思います。自我の仕組み=普段の私たちなので、日常生活の中にどんな現れが出ているかなど、例を出しつつ、説明できたらと思います。ただの知識や情報と言うよりは「今日から役立つ心理学」と言う感覚でお伝えしていきますね。

最終更新日:2020/3/18

助けたい誰かはどんな人?

 

私にとってその人はどんな存在か?

 

大切な誰かを助けたいのに、どうにかしてラクになって欲しいのに、上手くいかない…そんな時には自分の中でどんな思いや感情が湧き上がってくるでしょうか?大切な誰かはどんな人?子供?兄弟姉妹?夫?友達?親でしょうか…

実は細かく正確に見つめていくためには子供一つを例にとっても

「私の子供」「親友の子供」「兄弟の子供」「近所の子供」「貧困国の子供」「DV被害にあっている子供」など様々な「子供」がいるのです。(一言で言い表せないのは全部がそれぞれ、自分にとっての意味づけが違うため)

例を出して説明していきますね。

1)私の子供が学校から帰ってくると、すぐに部屋に閉じこもってしまい、どうも泣いているような声が聞こえてくる。夕食の時間になっても「お腹空いてないから」「今、宿題やっていて乗っているんだよね」「後で食べるから置いておいて」など、明るい声でいうのがもっと心配だ。この子は誰にでも気を遣うからより気になってしまう。

 

*この例の場合、「私の子供」なので、この人にとっての「子供」とは?

「私の子供がいじめられている」「辛い思いを学校で味わっている」と解釈することで、何がまずいのかを見つめていきます。

【解釈1】私にとっての子供とは?→自分の命をかけて守り抜いていく存在

【解釈2】いじめを受けている、辛い思いを味わっているとは?→この子が人生の困難にぶつかっている。

【解釈3】悩んで誰にも話せない→この子をちゃんと守れていない私になってしまう』自分にとってまずい解釈

この方が一番まずいのは命をかけて守り抜かなくてはいけない存在をちゃんと守れていない自分」になっていると潜在意識で解釈しているので、ここにある感情が「自分に対する怒り」「罪悪感」「自分を責める感覚」などだとすると、これを感じることは自我にとって非常にまずい状況なのです。

 

これが、もし、同じ町内の隣のクラスの子が同じ状況で、その子のお母さんに相談されたら、同じように心配はしても自分の子供と同じ強さでは感じるでしょうか?またはニュースでどこかの国の、ある子のケースとしてテレビを見ていたらどうでしょうか?自分の子供がそうなっている時と反応は同じ強さでしょうか?

 

私たちは「自分にとって」近いほど反応が大きい

 

どこかの誰かのいじめのニュースも心は痛みますが、自分の子供の人生の何かがきっかけで、職場や学校や人間関係の輪に入れず、人知れず辛い日々を送っていたとしたら…どうにかして元の生活に戻してあげたい、どうしたら自信を持たせることができるだろう…あれこれ、頭の中を様々な思いが駆け巡り、本や誰かのセミナーやブログや、有名なメンターなどの話を聞きに行ったり・・・

自分の人生もあっと言う間に巻き込まれ、自分自身も焦りや不安でいっぱいになる…そんな経験はありませんか?

私も、自分の子供がいじめに巻き込まれて、学校に行けなくなり、引きこもり、鬱、投薬通院、自殺企図を繰り返す状態のときには、私が本人と同じぐらいに巻き込まれて不眠、パニック障害、私自身の投薬通院となりました。

これも全員がそうなるのではなく「自分にとっての子供」の意味づけやその子が自殺企図を繰り返すことが「どんな意味づけ」になっているかで全員違います。巻き込まれずに「距離を保ちつつ」子供のケアをできる人もいれば、私のように洗濯機の脱水槽に入るほど影響を受けまくってしまうケースなど「自分の解釈から出来上がる心の風景」で決まってきます。

 

概ね、近い人であればあるほど、この傾向は強くなり、このまま自分が手を引いたら、相手はずっと引きこもり、人生の扉を閉めてしまうようストーリーが駆け巡りませんか?私の場合は「私が手を緩めたらこの子が死んでしまう」という自分にとっては絶対真実の心象風景に巻き込まれていました。

絶対にそうなるとは限らないし、どんなにケアしても自死してしまうケースもあるのに、私の中では「全部、私次第」という自分に全責任をのせるストーリーで生きていました。お互いに共倒れにもなりかねませんよね。自分の人生の確立も大事なのに、あっという間に相手のペースに飲み込まれています。これを共依存とも言います。

 何を感じたくない私かを探す

子供に良かれと思ってアドバイスしたり、良かれと思って勇気付けたり、色々な声がけはしているけれど、逆に自分を避けてきたり、どんどん落ち込みがひどくなる・・・

実は当の本人は思った以上に今の自分をバッシングしていたり、自分の今の姿を嫌っていたり、否定していたりしています。なので勝手に自動的に、アドバイスや励ましをありがたいと感じると同時に、こんなに迷惑をかけているのかなとか、自分を責める声に変換したり、声を交わしたりするだけで「罪悪感」として刺激されます。母親の憔悴した姿なども本人がより自分バッシングへ繋げてしまうかもしれません。

(親の期待に応えられない自分は)ダメだ、心配ばかりかけさせる自分は迷惑な存在だ、きっと親も自分にガッカリしてしまうだろう・・今は心配してくれるけど、これが長引けば、いつかは見放されてしまう・・・こんな自分なんて存在していいのだろうか・・・など、憶測でしか考えることはできませんが、では私は子供の姿を見て何を感じたくないでしょうか?

子供の憔悴は何を意味する?

私にとっての「子供」のこう言った憔悴している姿は何を意味しているでしょうか?もし、子供を自立させて社会に安心して出すことが自分の役割、自分に課せられた責任などと意味づけしていると、かなりこの状況自体は「まずい」「感じたくない」「絶対ダメ」な状況です。

子供のために、子供を愛しているからという声ももちろん真実ですが、自分の潜在意識にはどんな思いや感情があるかを特定してあげることは自分への愛情ですし、自分ケアですし、実は家族みんなにとって良いことなのです。

 

私たちはもれなく自我の仕組みとして「自分が感じたくないこと」を全力で避けるために行動したり、考えたりしています。

 

自分が癒された所までしか他者を癒せない

 

自分の声がけが悪いのではなく、相手の気持ちを汲み取れていないから悪化するのではなく「相手側に起きている解釈」については、私たちは本当にどうすることも出来ないのです。

傷ついて、弱っている私にとっての大切な存在を見て「自分の中でどんな反応が起きているの?」この反応している部分をまずはしっかりとケアします。

落ち着いて考えてみれば、安定した、どっしりした親がそば位にいることは、紛れもなく子供本人にとっても心強いことです。

 

 

絶対に自分を受け止めて、動じない存在がいる・・・これは何にも勝るギフトです。

唯一できることといえば・・「どんなあなたもOKだよ」と言った一貫したエネルギーで、相手を受け入れることでしょうか・・・自分はどんなあなたでも味方だよ・・・と、メッセージを伝え続け、期待やプレッシャーをかけずに、関わりを持つことでしょうか・・・しかし、実はこれが難しいです。

少し良くなったと思うと途端に「次はこうなればいいな」とか、「こうしたら追いつけるかも」みたいな欲が出てきたり、理想像を無意識に発信していたり・・また「どんなあなたも受け入れるよ」なんて、よっぽど腹がすわらなければ言えないですよね。
自分の心の中のストーリーはどうしても、このままだと相手の人生が崩壊してしまうような、そんなストーリーが流れてしまいがち・・・それが怖くて感じたくない私がいますよね。

実は「ケアする側」も相当傷ついています。ケアする側もたくさん悲しんでいますし心を痛めているんです・・・つい相手の方ばかりに気が向きますが、本当はかなり傷ついている自分にも意識を向けてみましょう。

 

安定した私でいたら・・・それは大きな相手へのギフトです。今はすぐには相手は理想の相手になれなくとも、安定した私がいつもそばにいるだけで、それはかけがいのない大きな拠り所。まずは自分から・・・という所以は、まんざら嘘ではありません。

「私自身は大切な相手がこのままだと何が怖い?」自分の中にある不安や怖さを自分がわかってあげましょう。

こんな問いを自分にじっくり暖かい眼差しで、対話するのもオススメです。今日も温かな1日をお過ごしくださいね。

 

▼次におすすめの関連記事

本当は誰の言葉で傷ついている?

【保存版:本当の意味での境界線】 人間関係の仕組みは、これでほとんど解決!

▼心の仕組みについてご興味のある方

こちらもご参照ください

 


心理カウンセラーランキング

関連記事

  1. 愛情と好奇心で自分を見る方法

  2. 「言いたいことが言えない時」何が起こっているの?

  3. 自分の中の「べき」は優しい?

  4. 誰とでも上手くいきたい時

  5. いつまでも「消えない感情」について

  6. 背中から感じたそのままの美しさ、荘厳さ・・・

  7. 「イメージ」に引きづられている私たち

  8. 相手の「感情の責任」を無意識に取ろうとしている時

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ブログをメールでお知らせ

メールアドレスを記入して頂くと、更新をメールで受信できます。

159人の購読者に加わりましょう

最近の記事

  1. ブログ