なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム65】「きっと悪いことが起きる」ベースの方へ

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族との関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は自分自身もかなり濃く持っていた「思い込み」の一つが「きっと、このまま続かない」「今はいいけれどきっと悪いことが起きるだろう」「甘えていたらきっと痛い思いをする」など・・・

常に心のベースに走っていることは「良くないことが起きる自分」がいたこと。

クライアントさんの中にもそれなりに多くの方が持っているこう言った傾向を一緒に眺めていきましょう。

「悪いこと」に対してどうなる自分像がいる?

こう言った心配や先行きの不安から抜けにくい人は、どういった自分像を持っていることが多いでしょうか・・?

例えば「悪いこと・まずいこと」が起きても自分で必ず対処できるだろう・・とか、誰かに助けてといえば助けてもらえる・・とか、大丈夫感覚がベースの人だったらどうでしょうか・・?

自ら取り越し苦労や、最悪の状態をいつも想像して準備する自分はどのぐらい必要でしょうか?

私の例をお話ししますと、小学生の時に夏休みに入るとまず直ぐに宿題に着手していました。親はそれを見て「良い子」「あなたは一人でも安心」「ママを助ける子」など褒めてくれていましたが

実は今思えば私の心の中は何て不安定で自己否定が強かったのでしょうか・・と思います。

実はこう言った振り返ると「後で楽がいいこと」などは親の刷り込みがかなり濃いです。ギリギリが悪いこと、先に苦手なものから食べて、最後に美味しいものを取っておくことが良きことなどは、躾の中で刷り込まれていました。親が自分が苦労したことは、子供には教えたいのも自然なことですよね。

また「あなたは、心配かけない良い子」など言われると、子供は非常に嬉しく、愛されている安心を感じるため、更に頑張らないと愛からこぼれ落ちてしまう・・とか、他の兄弟が怒られている姿を見て「私もそうなる」とシュミレーションを毎日していたため

ナチュラルな刷り込みの形

自然と「良いこと」だったはずの行動は「私は上手くいかない子」「私は必ず対処できない子」「不器用な子」などに変換されて、今している行動はとても正しいものとして、自分が自分に刷り込み、不動の位置を確立していきました。

宿題が終わっても「不安」

こう言った見えない潜在意識での心の中の声や、自分像は(セルフイメージ)次に何を引き起こすかといえば「宿題」が終わっても、一瞬「さ〜〜思い切り夏休みを満喫するぞ」と思うのですが

2学期に授業中に当てられたら私はきっと答えられないから・・・と言うビリーフから生まれる未来図になっていて、早速あの頃は自由自在という教科書のあんちょこみたいな答えが全て載っている本があり、それを入手し、苦手な算数、理科などは特にどんどん先に進めておきました。

何を先生に指されても大丈夫な準備ノート、予習が2学期の終わりまで出来ているノートが完成して、やっと遊ぶことを自分に許していたのを思い出しています・・

親は行動レベルを見て「安心」していましたが、自分でも気づかなかった「私は出来ないから」の行動、不安や恐れからの行動だったので、気づいてケアしてあげる部分は「どんな自分がその行動を必要としているか」です。

何度も言っていますが「どうしたらいい?」は行動レベル=思考での対処法

「どんな自分だから、その行動が必要になってしまって苦しいの?」は潜在意識レベルのケアにつながります。

 

ここが緩まり、ここが安心ベースになることで初めて本当の意味で健全な自由な私が生まれてきます。

根っこが何かで傷を抱えているのに、ここのケアなしに立派な葉っぱや幹を作ろうとしても、一時的な見掛けだけになったり、中身は伴っていないので去勢を張り、頑張り続ける人生か、もしくは自分の気持ちがよく分からない、常に緊張を伴ったような人生になりがちです。

 

今の私の根っこの状態を知る

まず、今気になっていることを紙にでも書き出します。書くことはどうしてお勧めしているかと言いますと、頭の中だけであれやこれやを考えているときは整理がしにくく、コメンテーターの声に翻弄されています。

開くことで「客観視」が生まれ、一度思考と自分が離れることはできています。

普段の私たち=「思考=私」になっている

紙に書き出す=「思考」と私は離れてる

例)親も高齢なので心配かけたくないのですが、夫が借金があることが発覚し、どうしても相談が必要。話をしたら最初は驚いていましたが直ぐに逆に夫を励まし、私に夫には内緒で別のお金を手渡しでくれて、何かあればこれを使えと目で私をハグしてくれた・・。ありがたくて涙が出たが逆にすごい罪悪感が押し寄せてきています・・。夫に対してなぜか異常なほど怒りが収まりません。

①自分にとって何が心が痛い?最初は気になるものを全部書いていきます。

→母への罪悪感、夫への怒り、借金が怖い・不安、夫への不信感などなど・・

 

②①の中で繋がっていそうなものはなんだろう・・

→夫への怒りは借金を隠していたから、そして隠していたことが不信感を生んでいる。

⚫︎「夫への怒りと不信感は不信感があるから怒りが生まれている」とも言えます。ここはワンセットにしておきます。

 

③「借金が怖い・不安」はどうして?(意味付け探し)

→小さい時に父親が借金をして母が苦労していた。父はその後、家を出てしまった。母は非常に苦労して私を育ててくれた。絶対に借金は家庭を壊すもの。家族を離散させる破壊力があるもの。女性一人では直ぐに解決できないもの。惨め。恥ずかしい。怖いもの。などなど・・

 

④母への罪悪感は何に対して生まれているの?(それを構成しているもの探し)

→母は苦労人。母は立派な人。大切に余生は安心で過ごして欲しかったのに、私のせいで心配をかけてしまった・・。私は親不孝・・。恩返しもできないダメな私。ごめんなさいしかでてこない。こんな私にまた内緒でお金を渡してくれた。いつまで経ってもダメな私。自分が許せない・・などなど

愛する大切な人を守れない罪悪感は生まれるのは分かりますよね。

 

更に細かく見ていく

夫への怒り・不信感の部分ですが、実はお話を伺っていくと、この人を選んでしまった自分への責めの気持ちが見えてきました。→「この人と結婚したのは私」

もちろん「どうして、こんなに私を不安にさせるの?」という相手への怒りはあるのですが、その奥にあったのは「でも、この人を選んだのは誰でもなく私」=「こうなったのは私のせい」

自分に対しての責めや罪悪感が相当ありました。

一番ケアしたい所

そうです・・・この方は「自分に一番ダメ出し」をしていて、それを感じさせるのは表面では「夫のせい」「私は被害者」だったのですが、その下では苦労した母に、まだ苦労をかける「加害者の私」になっていたのでした。

加害者の私に更に母は優しく助けてくれるものですからより「自分責め」が強まっていました。自分が自分を責めている状態は逃げ場のない一番の痛みです。

すごい複雑な構造がちゃんとできている私たちの心にまずは敬虔な気持ちで労ってあげたくなります。

自分を責めている声、感情は相当な大きさになっているので、ここのケアはマスト。でも最初から直ぐにここに行ける人もいれば、まずは上にある夫への怒りを緩めてから(セラピーなどで)その下にある自分責めや母への愛情を感じてあげると良いでしょう・・

セラピーを使うところは、自分でもできるかもしれませんが、

通常は自分を責めている自分が自分を労わる、受容する、赦すことは難しいため、人にやってもらうことを薦めています。

自分の感情にだけ集中したら良いのでとにかくその方がラクで早いです。

 

自分でやるところは「書き出し」て「整理」して構造を眺めるところは出来そうでしょうか?ここを癖づけて、観察の目が育つと、ずいぶん息がしやすくなります。

ここだけでも非常にメリットは高いです。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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