なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム152】自分が必要以上に人生を複雑している?

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。(生きづらさはきっと30年以上でした)

今日は、自分の悩みを客観的に眺めると・・必要以上に難しくしている、必要以上に複雑にしているのは誰?と言う視点で、また一緒に考察していきましょう。

例を出して、本当に自分に置き換えて、そう言えば・・と思い当たるところがあるか、ないか・・無意識に当たり前にしていないかどうかなど・・検証していきましょう。

絶対にこうならないとダメ

例えば、両親が常に言い争いをしていてやっと離婚が成立。母は父からやっと自由になったのですが、どうも復縁を迫られているとします・・

あの頃はまだ小学生でしたが、今はもう社会人。自分も大人になり、冷静に母の相談に乗っていましたが、最近、どうも父親が頻繁に母に連絡をとり、それを母が困っている様子。

私は転勤を言い渡されてしまい、今の場所から遠く離れることに・・。それでは絶対に母親を守れない、私が一緒に住むか、近くにいないと母はまた父に暴力を振るわれる・・

上司に掛け合っても却下され、結局その仕事を辞め、母の近くにいられる仕事を探しましたが、未だ良い就職先は難しく「私はいつも両親の争いに巻き込まれる被害者」と言う思いを強くしている人がいるとします。

母がしっかりしていないせいで、私はいつもとばっちりを受けるなど、母にもイライラしてしまいます。

さて・・この一連のクライアントさんの行動や思いや、こうなってしまうんだ・・と言う思いは誰のもの?これは事実?

自分のストーリーしか入らない

この方は小さい時からの両親の喧嘩を子供時代はずっと見るしかなく、「母はやられてしまう被害者」「父は加害者」として刷り込みをし続けていますし、その父親から可哀想な母親を守る事ができなかった無力な私・・と言うセルフイメージとして深いレベルで持っていたとします。

現在の生活は一見自分も大人であの頃とは違いますし、むしろ母の相談に乗って頼りにされていますし、顕在意識レベルでは昔の無力感の精算をしているぐらいなのですが

今もこの自分で生きている

潜在意識では子供の頃の私がまだそのまま癒されていなければ残っていますよね。

この子は二度と、母を守れない自分になりたくないので全力で本気で「母のそばにいて、父から守る」と思います。

そうしないと、母がまた父に暴力を振るわれるストーリーがこれまた全力で頭の中を走り、身体を巻き込んで緊張や焦りも、交感神経を巻き込んでリアルに感じ続けます。

ここが絶対真実になっていることに着目してあげましょう。頭ごなしに「あなたの思い込み」と言わずに、まずは仕組み的にどうなっているかを抑えます。

完全に大丈夫になっていない=当時の私が生きている

この方は転勤で会社を辞めてしまい、その後、再就職が難しく、そう言った面でも母親を安心させられない自分に自分からなってしまっている・・と言う事が見えてくるでしょうか?

通常の私たち

この方の中では未だに「再び父に支配されて暴力を振るわれる母」「必ず母を苦しめる父」「それに対して無力で助けられない私」がそのまま、自分のセルフイメージ、ビリーフとして完全に残っていますし、現役で活動しています。

また、ここを持って成長していく段階で、他の出来事や出会いからもこのビリーフやセルフイメージを強化するような投影(解釈)が起きれば、身体レベルでの蓄積はずっと続いています。

表面的な生活や、行動は一見、その問題から離れて、解決して「過ぎ去ったこと」になっていますが、すごいのは私たちは心の中ではずっとこの自分を持ち続けています。

ここで私たちは全ての決断、感情、行動など決めていることを無意識に知らずに行い、動かされているのです。

思考から外れる

どうして私たちはリラクゼーションや瞑想などで深呼吸(呼吸)を大切にしているのでしょうか?

ポリヴェーガル理論的にも交感神経から腹側迷走神経の方に自律神経をシフトさせる目的もありますが、「思考を静かにさせる」ことも大切な目的です。

現代人が「思考から離れて静かになる」事がどのぐらい難しいか、またどのぐらい離れていないかなど改めて感じたことは少ないと思いますが、クッタクタに疲れて、やっとの思いでベッドに入りバタンキュ〜と寝た時のことを思い出してください。

何も覚えていなくて、枕に頭がついた瞬間に記憶もなく、目覚めたら朝だったとします。

物凄いリフレッシュしていないでしょうか?

物凄く休まって気持ちがいい状態ではないでしょうか?

深く眠る=思考が静か=何も思考がない状態こそが物凄いリラクゼーションそのものであると言うことは、何を意味しているでしょうか?

普段、どのぐらいリラックスから離れて生きているかを感じられると思います。

こうして、実際の出来事や事実から離れて・・ますます思考で複雑にし、悩みを深くしている側面があるとしたら、思考の整理、思考を静かにさせてあげることは大きなサポートになります。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

よく読まれているおすすめ記事

【なかなかラクにならないメカニズム53】永遠や絶対を欲しがる私たち

【なかなかラクにならないメカニズム84】やりたいのに動けない時

【なかなかラクにならないメカニズム30】実際の記憶と心の中の風景の違い