なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム154】絶対・永遠を求めるのはどうして?

皆さま、こんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり沢山の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。(生きづらさはきっと30年以上でした)

今日は振り返ると本当に悩みのテーマとしても多いパターンの「絶対大丈夫だと思ったのに」「これだけは永遠に変わらないと思っていたから・・・」本当に耐えられないものに関しては、私たちは特に強くこれを求めています。

しかし・・同時にこの世に永遠や絶対がないことも知っていますよね。

健康・愛・お金・信頼関係など・・何が大事?

例えば一つ自分の例を挙げると、小学生時代に可愛がっていた小鳥が死んでしまった時に・・本当に辛くて(ペットロス)もう、二度と生き物を飼うのは無理だ・・と思った記憶があります。

また、自分にとって大切は人が病気にかかり、別れが近づいていることなどはとても耐えられないことでしょう・・

また、これもよくありますが、自分の親が恋愛関連で家を出てしまったなどの経験があると、絶対に浮気だけはしない人と結婚する・・と思っても、途中でそのような出来事が人生に現れたり・・

「お金だけは絶対に貸してはいけない。あげたと思え」「お金だけは裏切らない」と思っていても、なんらかの事情で貸してしまって戻らない・・とか、増やそうと投資して失敗してしまったなど・・

私たちは「これだけは絶対に・・こうでないとダメ」というものをそれぞれがなんらかの形で持っていることが多いようです。

何かを得ることで、何かを知ることで(学ぶことで)自分が守られる、安心できる、大丈夫になれる・・・というパターンはもちろん良いのですが・・・

これの一つ弱点は、「得られない」「失った」と感じた時に、ダメージをもろに受けてしまいます。そして被害者の私、無力な私がそこにいるままになることです。

この私のままでは、外から何かを得て安心するしかなくなっています。

安心を感じている時

私たちが安心を感じている時はどんな時でしょうか?

一つは外から得られた時ですよね。例えば、彼が本当に自分だけを思っている・・と感じている時や、必要とされている確信を持っている時、また、職場では自分の能力が役立って居場所があると思っている時・・

また、貯金の数字が増えれば安心を感じたり、自分の力を感じたり、人からすごいと言われて優位に立った気がするかもしれません。

常に私たちは恐れや不安を感じないために、安心を求めて生きていますし、誰かや何かから与えられるように、得られるように、外側に振り回されているとも言い換えられます。

神様からも見放された・・という感覚は、神様が自分に運を与えてもらえなかった・・というやはり外側に大きく影響されている状態。(神様次第ともいえますね)

言い換えれば、常に準備して、備えて、いつ戦っても大丈夫で居ようとます。

サレンダーとは?

文字通り、サレンダーは全部委ねる・・お任せする・・無力だからではなく諦める・・イコールその出来事を心から受け入れている・・

もちろん、ここには悲しみや怒りなどもあるでしょうが、

その奥にあるのは「完全な受け入れ」であり、もし、この境地になったら・・かなりラクです。

では、サレンダーが難しいのはどうして?

サレンダーしたらどうなる・・?というイメージを強く握りしめ、信じているのでしょうか?

無意識レベルでの解釈

ここにきっと最悪のストーリーがあるはずなのです。だからサレンダーではなく「戦う」「備える」「避ける」「抑圧する」などが必要になります。

否定がないとは?

否定・・という言葉に幾通りもの意味を載せているので、一言では難しいのですが、否定とは「ダメ」「嫌い」「禁じている」「下に見ている」「怖い」「恥ずかしい」「悪い」など、こういった要素をまとめて否定として見ていきます。

否定があると、やはり感じたくないし、そうなってはいけないので、どうしてもこうならないための対策や戦いをする必要になります。

出来事は同じでも、そこに自分の中に否定があるかないかで、全く違う体感覚や、イメージを持ちます。

例)大好きな祖母が亡くなった

①高額な治療も積極的に受けたのに、どうして助からなかったの?医者が力がなかったんだ・・(他の病院事例では予後が良かったのに)どうして、自信がなかったら他の転院を勧めてくれなかったの?→怒りの投影先が医者になっているパターン

おばあちゃんは私を置いて行っても平気なの?おばあちゃんが居なかったら、誰も私の味方はいないの知っているのに・・・もっと頑張って欲しかった。もう、私は一人ぼっち。もう私は誰にも頼れない孤独な私なんだ・・。

②おばちゃんは辛い治療を私のために受けてくれたんだな・・。本当はもう充分生きたし、幸せだっていっていたし、私のことは心残りだけれど、あなたなら私の孫だから絶対に大丈夫って何度も伝えてくれていた・・。私はとても幸せだったんだな・・。大切にされた私だったんだな・・。本当は大丈夫な私なのかもしれない・・。

同じ出来事でも①の解釈と②の解釈ではまるで身体や心に与える影響は違いますし、その後の残された人生の過ごし方も違ってきます。

どちらが良い、どちらが劣っているという話ではなく、心の仕組みとしてこう言った潜在意識にあるものが私たちの思い・感情などを決めているということです。

大切な目線

自分の中から否定系を減らす・・言い換えると諦めではない「受け入れ」「受容」「共感」などが進むと、癒しも加速し、同じ出来事の解釈が格段に自分に優しい痛みの少ないものに増えていくでしょう・・

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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