依存症は【心の痛み止め】

おはようございます♪

心理カウンセラー、セラピストの浦松ますみです。

 

今日は依存症について書いていきたいのですが、依存も「重いもの」、「社会生活を脅かすほどのもの」から軽いちょっとした依存まで色々です。心配のいらないものは良いのですが、絶対にいい影響がないのでやめたいけれど、やめられない・・・そんな依存について、心の仕組みの観点からカウンセラー、セラピストとしてみなさんとシェアしていきたいと思います。

 

(最終更新日:2020/1/20)

 

1:クレイビング(craving)とは?

 

 

心配な依存と心配しなくても大丈夫な依存の違い

 

皆さんの中で依存症とまでは行かないけれどクレイビング(ついつい、という感じの依存症までは行かない癖)は何かしらありませんか?

例えば…スマホ、ゲーム、恋愛、甘いもの、仕事、お酒、ギャンブル、TV・・・などなど・・なんでもその人にとってのついついやってしまう、無性にしたくなってしまう事はなんでしょうか?

爪噛み、髪を抜く・・・身体的なクレイビングもあるでしょう。私はお腹が空いていなくても、冷蔵庫を開ける癖はありますし、何か特に午後になると食べたくなる衝動が出てきますね。会社の机の中にお菓子を入れてしまっている人や、ネットで何か安いから買っちゃおうなどもありませんか?とにかく、そう言った「ついついしてしまう」ことをcravingと言います。

 

依存症とは?

 

クレイビングと比べて同じように「ついつい」なのですが、依存症は「それがなくては耐えられない」感覚がそこにあります。それなしではいられないほどの、どうしてもそれを得るまでは頭の中にそれが思いだされてどうしても止めることができない感じです。自分の意思・努力などではどうにも収まらずに「コントロール不可」の衝動が襲っている感じです。

 

何がそこで起こっているかといえば

ポイント

・「何か、感じたくないものがあり、感じないための痛み止め」として
上記のものを必要としているのです。

 

 

2:普段の依存症の現れ方

 

どうしてそれが必要なのか?

 

例として書いていきましょう。

Aさんは必ず寝る前の飲酒がやめられず、アルコール依存とまではいかないけれど、どうしてこの癖がなくならないんだろうと思っていました。詳しく何がそこで起こっているかを見つけていくと、「お疲れ様」の自分への労いや1日頑張った自分を認めてあげる時間となっていました。

実はAさんは幼い頃から両親から厳しく育てられ「まだこれがちゃんとできていない」とか、「もっと◯◯ちゃんは出来ていたよ」など、誰かと比べられたりしていました。自分のことを「認めて欲しい」と言う気持ちが強かったのですが、母親がこう言うんだからその通り、自分はできていないんだとそのまま幼い心にはスパッと浸透していて、母の言葉の方がずっと正しい気がしていました。

不完全な自分、何かパッとしない自分、自信を持ってはいけないし、自分は間違いを選びやすいなど多方面で色々な影響が本人も全く気づかない部分で人生に現れていました。

 

人はまず生まれてすぐに出会うのは「母親」が殆どですが母親通じ、自分の生まれた家庭・家族を通じ、そこで人間関係や社会とは?を学んでいきます。そして完璧な親も当然いるわけでもなく、その親もある意味不完全な親に育てられていますから、「親のせいだ」と思うことが解決でもないですし、責めたところでラクになれませんよね。

 

悪者探しは本当の意味で自由になれないので、まずは自分の潜在意識がどのような仕組みから作られているかを理解していきましょう。

 

表層と心の中の違い

 

 

Aさんは表面上では自分は「出来ている」「良くやっている」と言いつつも、一方ではなぜこれを選ばなかったのかとか、もっとこうするべきだったなど就寝前の飲酒時間に一人で反省会も同時に開いていました。

 

セラピーで聞いていくと、傷ついた自分が抱えていたのは「誰も認めてくれない寂しさ」でした。切り離されたような、両親とも世の中の人もですが、「自分自身も」自分を認めていないことも見えてきました・・・。

思い出したシーンは、「ママ〜〜これって何?どうして?」「ねえ、ねえ・・・」など洋服を引っ張って自分の方を向いてもらいたくて粘ったら、いきなり「怒鳴られた」「頭を叩かれた」ショックを受けた場面でした。ちょうど下の妹が生まれた頃で、身体が弱い妹に手がかかっていたのです。

母親からしたら、え?と思うほどの些細なことだったとしても、子供の自分が受ける影響は実は思った以上に大きくて、身体を感じていたら、大人の今の私の頭ではあり得ないのですが、世界が切り離されて、向こうにお母さんと妹。こっちの世界には私一人ぐらいの強烈な孤独感がありました。

 

こんな経験をしたら、子供は自分のことは興味を持たれていないと感じてしまうかもです。ひとりぼっち感もあるでしょう。ただ、こう言った事は日常、生活の中に溢れているワンシーンですし、大人側も故意に傷つけてやろうとか全くない、ほんの些細なものだったかもしれません。「その子がどう受け取ったか」次第なのです。

心の中は見えないだけに刷り込みの集積体はこうして潜在意識に溜まっていきます。受け取り方に良い、悪いは全くありません。

 

また鼻歌まじりで楽しくて夢中で遊んでいたら、いきなり父親が来て「リビングをこんなに散らかして!」といきなり怒鳴って、作っていたプラレールの自分の世界を壊されたらどうでしょうか・・?確かに散らかって、確かに時間を守らずにしていたとしても、この子供は「夢中になって楽しくしていたら怒られるし、叩かれる。これは危険なことなんだ」と解釈したら、それを刷り込むでしょう。

 

この絶対感じたら壊れてしまいそうなAさんの場合は「淋しさ」「悲しみ」を寝る前の飲酒で「蓋をして」感じない様にしていたのでした。自分的にはしないほうがいいことですが、飲酒を自分が自分に許す行為が「今日も良くやったね」と自分を認める形となって、ずっと続いていた側面も見えてきました。

自分が擦り込んだ解釈は自分でも気づかずに大きくなっていくのが普通です。

どう解釈したかは個別に差が出るところです。自分に優しい、ラクな解釈が多いほど、人生もラクになっていきます。

あなたのクレービングはどんな形?

 

小さかった頃の何をやっても上手くいかない感じや、自分には出来ないんだと言う刷り込みや、分かってもらえない悲しみや、努力は身を結ばないといった刷り込みや、親から愛されていないんだと言う刷り込みや、無数の気づいていない抱えていた感情を感じないためにはクレービングは必要。

 

爪噛み、髪を抜く・・・、もちろん飲酒、タバコ、摂食障害、ギャンブル、ネット、買い物、恋愛、長電話・・・小さなクレービングから身体に影響が出てくるような依存症まで色々ですよね。

どうやって止める・・?と考える前に

 

どうやってそれを止めるか・・・は一番関心があるし、一番欲しい情報やHow Toである事は当たり前なのですが、この今出てしまっている「状態、症状を見るよりも、なぜそれが必要になっているの?→痛み止めが必要な痛い場所はどこ?教えて?このアプローチこそが依存症に最も大切で結果早く症状が消えるポイントです。

 

実は言い換えると「依存」が必要な心の仕組みが変わらない限りは、自分の意思でどうにもできないぐらいの衝動と一生戦い続けるのですから無理ですし、苦しすぎますよね。まずは「依存」の必要のない心の仕組みにシフトすれば症状も不要です。

 

傷ついている抱えきれない感情、思いを見つけていって、その痛み止めが必要なくなった時に初めて「依存するもの」がいらない自分になります。

 

ポイント

・必要なのに「やめさせる」のは実は心の仕組み上からも、無理があるのです。

あなたの意思が弱いとか、周りを裏切る自分はダメなんだと自分を責める必要は全くなく、そもそも何が自分の依存症の症状を必要としていたかを突き止めてあげましょう。

 

ニュースで依存症で家庭が壊れたり、仕事を失ったり、世間からバッシングを受けている人々を見るたびに「痛み止めが必要なほど何かに傷ついて傷んだね」と感じます。

心の飢えからくる衝動、耐えられない孤独感や絶望感や抱えたら自分が崩壊しそうな無力感など・・・これを依存と言う痛み止めなしに受け止めることなんて無理ですよね。本人も非常に自分を意識レベルか、無意識レベルかも人それぞれですが責めているために自己肯定感など持てるはずもないほど傷ついています。

 

まとめ

 

 

ちょっとしたクレイビングでしたら、それをしているときに何を感じたくなくて手が伸びているのかを探す事で、まずは理解ができて、その後にそこに一緒にある感情を探してみましょう。

Aさんは悲しみや淋しさでしたが、その感情が身体のどのあたりにあるかも適当でいいので探ってみましょう。そして一緒に今の自分がそれを感じてあげます。深呼吸などもこの時に効果的です。そしてどのぐらいそれが自分をある意味支えてくれていたかも見えてくるといいですね。

 

非常に自分ではどうにもならない、依存症レベルのものはプロに任せた方が早いでしょう。

 

本当に全てクレイビング自体を自分から取り上げるべきものなのかも再検討してもいいかもです。優しい、許しの中でのクレイビングを続けていくと、変化が訪れるかもしれません。

ポイント

・クレービングは理由を見れば全ては自分への優しさ、愛情の形ですよね。

 

 

今日も温かな1日をお過ごしくださいね。

応援ありがとうございますm(_ _)m励みになります♡

 


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