なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム99】目に見えない仕組みから紐解く

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は「どうしたら良いか」「ツール」という自我や思考が最も頼りにして求めるものから「苦しみの発症のそもそも論」の目線を持つことが、どのぐらい重要かを一緒に見ていきましょう♩

大抵が「気づいていない所」から苦しみが生まれている

そもそもいつも「見えるもの(相手・状況)」「行動そのもの」に意識が向き、そこで思考で判断し=ここで起きていることは顕在意識のみでの「やり方」になっている=ここで分析したものをまた信じ、上手くいかない・・とグルグルしがち。

思考でカテゴリー化した「こういう時に、こういう事をしたらいい」から、何故、自分にとってこの出来事や相手が「どう意味付け」になっているからこれが引き起こされている、こういった思考が次々生まれ続けている・・・感情も刺激があるたびに呼び覚まされる・・

自分特有の仕組みを紐解くことが、本当の意味での「苦しみの解体」に繋がり、同じような刺激でも強い反応が出にくくなると言う「根本的な解体」を一緒に見ていきましょう。

ただ・・「見えない所=潜在意識」のため、ここはスキル、知識も必要です。

見えないところに関しては、普通「考えたこともない」「注目もしたことがない」意識が向いていないところが故、どうしても思考で分析したものに巻き込まれるのが当たり前です。

顕在意識のお喋り=分析したコメンテーターの声に翻弄されて、行き倒れているのが普段の私たちで、これに関しては「悪い」とか「ダメ」ではなく、普通で当たり前で自然なことです。

悩みがそれほど深くなければ、顕在意識のおしゃべりや、ちょっとした本や動画などからのきっかけや、お友達とのカフェトークで感情がスッキリと流れて気持ちがラクにになり、その後も同じような刺激が来ても、以前のような落ち込みや怒りに巻き込まれないことは十分あり得ます。

→自分でここは感じるはずです。

見ていきたいのは、長年のテーマ、普段は忘れているけれど何かきっかけがあれば反応が出てくる、まだ覚えていて許せていない、絶対に忘れたくない、自分に禁じているなど・・

こういったテーマでの苦しみを見ていきます。

 

一番苦しい時=意識が外に向いている時

セッションや、普段のカフェトークで苦しい時、悩んでいてよく眠れていない時などの自分をまずは観察します。

そんな時には自分が外側で起きていることに意識が向いていないでしょうか?

言葉を変えると、相手や状況に意識が向い、そこで自分は「犠牲者」「被害者」としてこんな風にされた、こんな扱いを受けた、蔑ろにされた、大切に扱えわれなかった、下に見られた・・など

または相手や状況の関係から「私が悪いから」など、相手批判か、自己否定が自分の頭の中をバンバン流れていないでしょうか?

そこから「未来のストーリー」は不安や怖さなど・・「過去のストーリー」は後悔や怒りなど・・膨らんで爆走して感情もいっぱいくっついているので、かなりエネルギーも消耗します。

余計なストーリー(思い)が増え、原因探しを一生懸命して(それも顕在意識で)、徒労感、消耗感が増える一方でラクにはならないのは当たり前なのです。

ここからいかに「見えていない本当の仕組み」を探せる目線になって行くか・・ここがとても大切なポイントです。

いい目線の目安

目安は悩みに関する声(思考の声)が状況や相手が薄くなり(さほど気にならない)、その状況やその感情がいかにトリガー(きっかけ)であり、前から自分の中に持っていた傷(ビリーフ・セルフイメージ)から来ているか・・が見えてきたら

かなり良い感じでの解体作業が進んでいる証拠です。

この状態は「どうしたら良いか」からかなり離れているのも分かります。意識は「自分」に向いていて、自分の中の何がこれを引き起こしている?に向かっています。

どんなテーマも「見えない本当の仕組み」を探す

ある方は母親のアルコール依存症でかなり苦しんだので、夫が少し多めにお酒を飲み、酔った姿を見ると自分が異常に怒ったり、夫を軽蔑したりするのが辛い・・・どうしたら夫の飲酒を優しく見てあげれて、私も一緒に楽しめるか・・そうなるためには・・?と相談に来られました。

頭では「過去の出来事」「もう済んだこと」「夫と母は違う」といくら言い聞かせても、身体の反応は「緊張」「怖さ」が出てきてしまうのです。

笑顔の練習をしましょうとか、あなたも週に○回は少しお付き合いしてみては?などの「行動レベル」での助言をしても、心に無理やり蓋(抑圧)をして頑張る感じがイメージしませんか?

ではこのケースの目に見えない部分とは?何だったのでしょうか?

アルコールとは、彼女にとって何を意味したか?

丁寧に色々な問いかけをした結果見えてきたのはアルコールに関して彼女特有の意味づけが出てきました・・

それは「依存してしまうもの」「自力では辞められない怖いもの」「周りを悲しませ、家族を崩壊させるもの」などなど・・

アルコールに関しての「無力」で、どうすることもできなくて、周りに人がいたとしても(他の家族や兄弟)私ほどは憂いている感じがせずに非常に孤独だった・・という自分特有のイメージでした。(ここには体感、過去の記憶が支えています)

大好きだった明るい母、私が頼りにしたかった母が次第にアルコールに溺れ、自力では辞められず、最終的には入院し、身体を壊してそのまま亡くなった・・のですから、彼女にとって非常に恐ろしく、また母をこんな風に変えた怒り、また私の寂しさや無力感は誰にもわかってもらえない・・など

こんなたくさんの重たい「意味付け」が載っていました。

ここが「在る」ままなので、同じようにアルコールで少しでの変化を大切な身近な人で感じれば、身体全体でセコムのアラームが鳴ったり、過去の無力な打ちひしがれた記憶が蘇るのも当然です。

この感情たち、この記憶たちの癒しを充分にケアすることが根本的な苦しみの解体になります。ここがある限り、どうしても思考レベルでは「母と夫は違う」と思っても、どこかで疼き続けるのも当たり前ですよね。

自分に是非してあげて♡

どんな蓋をしたい辛かった記憶や感情があるの?

蓋という痛み止めをし続けてきた私を充分に理解し、この状態から自由にさせてあげる癒しを自分に与えてあげること=自己愛でもあります♡

自己愛の地道な積み重ね貯金をコツコツしていけたら素敵ですね。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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