【笑顔のすごい効果】心理から見る仕組みを解説

みなさまこんにちは♩

心理カウンセラー・セラピストの浦松ますみです。

今日は「笑顔の効果」について心の仕組み、心理面から見るとどんな効果があるか、そして「笑顔」がどうして良いのかを当たり前だよね・・という概念を横に置き、見つめていきましょう。

私たちが思っている以上に「笑顔」がもたらす恩恵は大きい・・・一緒にシェアできたらと思います。

笑顔にはメリットがいっぱいだった

どうして「笑顔」が私たちは好きなの？

普通に、よくアンケートなどでも「笑顔の素敵な人」とか「笑顔」の絶えない人は好感度、人気が高いですよね。そして結婚相談などでも「笑顔」をパートナーに求める人、多くないでしょうか？また、誰かを好きになる基準が「ふと見せる笑顔」だったり、ペットでも自分に見せる笑顔っぽい？表情になんとも言えない愛情を感じたり・・・

では笑顔の効能はどんなものがあるか見つめていきましょう。

ストレス解消の効能

何か嫌な出来事、心がざわつく出来事、身体が疲れている時なども、友達とくだらない話で大笑いしたりするだけで、ふとラクになること、ありませんか？どうしても生きていると様々なストレスを私たちは感じざるを得ませんが、哺乳類である私たちは横隔膜から上にある腹側迷走神経（自律神経の一つ）が働くことにより、人とのつながりを感じて、安心、安全を測ります。

社会科系の副交感神経ですが顔＝表情というのは群れて生きていくのに適している私たちとっては非常に大切です。ここはリラックスしていいか、それとも緊張して常に戦うか、または逃げるかなどを生命を守るために無意識で感知していますが、笑顔というものは「相手が危険ではない」「自分は受け入れられている」など緩みの方向へ認知させてくれます。

心を整えてくれる効能

自律神経には「交感神経」「副交感神経」とありますが、実はもう一つ新しくポージェス博士から発見された「社会科系副交感神経」があります。これが哺乳類特有のものであるのですが、笑顔はこの社会科系副交感神経に戻してくれる一つ。私たちは全ての状態にその場に合わせてスイッチがオン、オフになることが一番健康的。

危険があれば、当然交感神経優位で「その場がどうしたら危険から回避できるか」となる必要もありますし、交感神経優位で良い仕事や関係を保ったり生命を守ったりできますよね。そして爬虫類のように最低限の省エネモードで静かに生命を維持しておいた方がサバイバルしやすい時には当然この形で自分を守ります。→副交感神経の働きの一つの形

例えば動物などでも危険が目の前にあった時、死んだふりをして（フリーズ状態）でその場を凌ぎ、そして危険がさればまた通常モードに戻っていきますし、人間で言えば、引きこもる状態とは（鬱っぽい状態とは）これ以上、自分が傷ついたりショックを受けないために「感情を遮断」することで、何かに関心を寄せない代わりに、これ以上ダメージを受けなくて済みながら、生命は維持できるという様々な形があります。

私たちは実は全て最善のサバイバルの形を無意識に選んでいます。誰にでも平等に備わった生命を守るシステムです。

深い睡眠を得られやすい

笑顔にはセロトニンを分泌させやすい効能があります。セロトニンの分泌が増えるほどに自然と心身がリラックスしますので、当然ですが深い良質な睡眠を得られやすくなります。不眠は逆です。心身がどこか緊張している、何か考え事が頭を駆け巡り、静かになっていない場合や、過度の興奮状態などでやはり落ち着いていない感覚です。

良質の睡眠を取ることで、当然ですが心身にとって新たなエネルギーを生み出すことができるでしょう。高いパフォーマンスを発揮できると思います。やる気、チャレンジしたいエネルギーも出やすくなるでしょう。

免疫力を高める効能

人体にはウイルスや細菌の脅威から自身を守るNK細胞（ナチュラルキラー細胞）とＢ細胞という免疫細胞が存在しています。このふたつの細胞が減少すると免疫力が低下してしまうため、さまざまな病気にかかりやすくなります。この非常に重要な細胞たちは、なんと笑うことによって活性化させる効果があるのです。NK細胞が低下しているがん患者に漫才を見せて大笑いさせたところ、NK細胞やB細胞は、人体に侵入した病原体を攻撃すると同時に、体内で発生したがん細胞をも破壊するのです。凄いですね♩

また、アレルギーとは体内の免疫細胞が必要以上に機能しすぎることによって生じる免疫反応ですが、本来は抑制する必要のない部分にまで免疫細胞が働いてしまうのです。そのアレルギーの多くは、体内に存在する「IgE」と呼ばれる抗体が原因であると言われています。

つまり、IgEが機能しすぎてしまうことでアレルギー症状を引き起こしてしまうのですが、笑顔をつくることにより、このIgE抗体を減少させることが様々な実験でわかってきました。

その他雑学的なこと

みなさんはチョコレートはお好きでしょうか？チョコレートの様々な効能がありますが、チョコと笑顔の関係を示したエビデンスの一つにこんなものもありました。笑顔の研究者ロン・ガットマンは、イギリスの研究者の実験を引用し、「一回の笑顔でチョコバー2000個分の脳内麻薬物質が出る」というデータを発表したそうです。凄い！ですね。

他にも、宝くじに関する（お金）こんなデーターも。ジャンボの1等当選確率は東京ドーム（５万５千人収容）フルで詰め込んだ状態を３６３軒用意したうちから１名しか当たらないそうです。でもお金相当の幸せなら簡単に手に入る・・とは？どんなことでしょう。同じくイギリスのガットマンによると、1度の笑顔で、現金で16000ポンド、日本円に換算すると２８２万円相当を受け取った時と同じ幸福感を得られるそうです。

心の仕組みからお伝えしたいこと

笑顔は大事ですが、「笑顔でいるべき」「笑顔を作るべき」とは違う

笑顔になれればこんなに良い効能はあるのですが、笑顔になれない時＝心からのリラックスがない時にはちゃんと理由があるのです。陥りやすいのは、私たちは「笑顔が大事」とインプットすると、それをどうやって作ろうか、いつも笑顔でいなければと思ってしまうこと。

心の側面から見るとどんな時に笑顔でいやすいかを考えてみませんか？作りやすいでしょうか？

１：人は繋がりを求めているし（哺乳類としても）繋がりを感じている時には安心することはいつもお伝えしていますが、誰かに困っている時に助けてもらえているかをチェックしましょう。人間関係が円滑か、いつでも助けを負担なく言える自分でいるかを確かめましょう。言えない気持ちがあったらそれはなぜかを心の中で聴いていきましょう。→言えることが正しいではなく、どんな状態かを知ることです。

「今、この状況で助けて」と言ったらどうなりそう？相手はどう感じる？私は相手の反応で何を感じそう？ここも丁寧に感じてみましょう。

２：絶対に変えられないものってありますよね。または相手が本当に変わらないものや状況的にどうにもならないことがあった時に「どうしたら変えられるか」ではなく「それを受け入れられない自分がここにいるね」と受け入れられない自分をまずは認め、分かってあげましょう。理解を自分に示します。

→ポイントですが「受け入れる・許す」のではなく、「受け入れられない自分がいる」ことを知るだけで十分です。

３：今、この自分がすぐにできそうな小さな一歩は何かを見つける。大きな変化ではなく、今出来ることです。どんなに小さなものでもOK.すべての問題解決をもちろん望んでしまうのが当たり前ですが、ささやかな息継ぎできるものを探します。そして実行してみましょう。

４：今、自分に何が起こっているのか？という客観的視点を持つ。小さな一歩では全然足りないと感じていたら、そこも気づいていきましょう。何に一番苦しんでいるかを問題の外側に立って観察していきます。

５：今の自分の希望を気づいてあげつつ、そこだけに集中していくのではなく、リラックスしてほっと一息つけるものを自分に与えてあげましょう・・・例えば、ペットの体温や手触りを感じるとか、好きな景色を見に行って深呼吸してみるとか、お風呂に好きな香りを加えて（アロマオイルなど）リラックスしても良いですし・・・好きな歌のPV・MVを見るとか・・自分自身を大切にしましょう。

自分を大切にするときの注意点

私たちは真面目なので、すぐにそれを一生懸命やろうという行動になりがち。リラックスするための出発だったのに「リラックスをするためにどうしたら良いだろう」「自分への理解を深めるべきだ」「心の内側の声を聞くべきだ」など・・・

「べき」からの解放が難しい時にもそこには何らかの理由があるので「どうしてそれをやらないとダメなの？」「やらないとどうなる感じがするの？」と自分に聴いてあげましょう。「良い自分」「出来る自分」になりたいという自我が基本的に持っている形からもっと自由になり心からのストレスのない状態での「〜〜したい」へシフトするために（シフトするべきにならないように♩）自分との対話はおすすめです。