なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム102】私たちは思っている以上に複雑な存在

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

よくあるご質問の一つに「もう、母との関係はだいぶラクになったのに、まだ時々心が揺れるのはどうして?」「人との関わり合いに怖さが減って、バイトも始めているのに、どこかで緊張感があるのはどうして?」

沢山ご自身のために、自分が自分を救ってあげたくてセッションなど受け、本当に変化し、同じような反応が出てこないと言うこと自体がすごい恩寵。

何年も、何十年も「動かなかった感情・反応」が変化するって凄いですよね。

でも・・・私たちは実は自分が思っている以上に複雑な信念体系を持っている存在なんです。

一つの側面が緩んでも反応が起きる訳

普段の私たちは顕在意識の(何度でも繰り返してしまいますが、実はここは全体の4〜5%)思い(思考)や感情に常に同化して生きていますが(思い=私そのもの)

その、当たり前すぎて、くっついている通常の状態から自分を客観的に「何が起きていて、何を意味していたから、この反応や感情が自分の中から起きる」とか「この衝動はここからこんな理由で止められなかったんだ」など

上記のような目線で生き続けることは難しすぎますよね。

そして、必要がなければ、感情や思いと同化して生きることもある意味素敵で、ある意味、人生を謳歌して感じきっているとも言えます。

でも・・・ネガティブ系の自分を創っている根本にあるのもは実は「1つの理由だけ」「単純な構造だけ」ということは少なく、殆どがいくつもの束で「一つの作品」のように作られています。

こんな風に複雑化している例

セッションのテーマは=普段の自分の中での思考での表現=看護師として患者さんに気持ちが離れてはいけないし、患者さんのわがままやイライラは病気のせいだから、私は自分の損得は横におき、常に最大限真心で接してきたのに、病院のご意見箱に名指しで酷い中傷をかかれて傷ついている・・とあったとします。

クライアントさんである看護師さんは「どうしたら看護師として働き続けられるか」「職場を変わることで解決しないのは分かっているので(どこに移ってもこう言ったことは起きる)私のモチベーションが下がらない為に何が必要でしょうか?」と仰います。

実はすでに抑圧は起きている例

私の気持ちは患者さんから離れてはいけない・・と顕在意識で思っていますが、もう既に心が離れているため、気持ちよく仕事に集中できませんが・・ここは感じてはまずいので無意識に抑圧されているのです。

既に「仕事へのパッション」が持てず、どこかで冷めていますが相変わらず

A:「この仕事をするならば、真心で相手に接するべき」と思っている為、毎日笑顔ですが、この笑顔の自分は「嘘つきの自分」という解釈を自分の中で持ちます。

B:  嘘だけは絶対につきたくないと思っている彼女にとって、毎日自分を、患者さんを裏切っている偽善者の私という自分責めも走ります。

C: 本当は嘘でむずばれた関係ほど虚しく、冷たいものはない・・と思っているため、自分を信用して笑顔を向ける患者さんに対して「相手の気を引くために嘘をつける私」と自分を責めてしまっています。

ここで、過去、祖母の遺産相続の時の大人同士の醜い争いに巻き込まれた母親の姿がフラッシュバック。かなり祖母に冷たくされ、それでも長男の嫁だったので尽くしてきましたが、結局、母は相続を何もできず、親戚からも陰口を言われ、泣いていた母を見て・・・

D:そんな大人同士の嘘を本当に怖いし醜い、お金は人を変えるなど・・色々なビリーフも作っています。

嘘の関係を怖いと感じたり、嘘だけはない繋がりを求めるし、お金に関しては人を変える怖いものとビリーフも持っていますし、でも人間、最後は自分が生き残る為に、お金のためには何でもしてしまう存在・・という虚しさもありました。

深いレベルでは「嘘」があることで人間関係に信用が持てないし、嘘つきな自分にだけはなってはいけないのですが、今、自分はすでに「嘘つきだ」という思いがるため、行動レベルではどうしても「私の気持ちが離れてはいけない」と感じ、笑顔で接しますが、この笑顔自体が嘘つきで、この笑顔を信じる患者さんには罪悪感を持ってしまいます(超複雑ですよね)

患者さんに媚を売っている自分とさえ感じ、自分を責めてしまい、頭では辞めても仕方がない・・とは思うものの、潜在意識ではかなり自分を否定し、今の自分を嫌っている構造になっています。

この構造のまま「どうしたらいいか」を追っていっても、この方自身の「幸せ感」「仕事に関する誇り」などを満たすことは難しいのは当たり前なのです。

深いレベルにある「私」の構造を癒す

大切な目線♡

コアな(またはアイデンティティー)の私が持っているセルフイメージ(私はこんな人なんだ)や、ビリーフ(信念体型の源、礎)をまずは探し出し、そしてその私の痛みを理解し、どんな痛みで苦しんでいるかを分かって寄り添うことから本当の意味でのシフトが起こります

この例で言えばこの方は嘘の人間関係をこんなにも嫌がって否定しているにも関わらず、自分自身が「嘘つき」と感じているため、絶対になりたくなかった「嘘つき」「偽善者」になっていると自分が深いレベルで信じています。

嘘つきの私や、偽善者になってしまった私へのまずは感情や思いなど、またどうしてこんなに嘘を嫌がっているかという途中で出てきた親戚や遺産の件など、お金にまつわるワークなども必要でしょう・・・

また人一倍、嘘のない信頼関係を求めてやまないのは、ここにも深い理由が見えてきますよね。私も、相手も信頼がベースにあれば、途中で崩れたり、醜い争いや、騙し合いなどが起きない・・と信じているからです。

このかたの中ではこれが真実になっているので、ここにまつわる感情などをリリースしたり、この時の未消化の悲しみや、お母さんが泣いていた時に守ってあげられなかった無力感なども見ていきます。

こんな現れ方もある

こう言った構造がるため、お世辞や褒められることにも「裏がある」「嘘」と感じてしまっていたことも繋がり、自分は絶対に気の利いた言葉が出にくかった訳も見えてきたりします。(気の効いた言葉は嘘というビリーフになっていた)

こんな風に幾つもの見ていく束があるので一つが緩やかに反応が薄くなっても、何か他の刺激があればまた心がザワザワすることは決して間違いではなく、順調に「自分を見つめていく」作業の過程にいることを確認してあげましょう。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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