なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム103】普段、どこで悩んでいるかを知る

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など地獄のような6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

普段の私たちは自分の気づいている顕在意識上では「ここで悩んでいます」「ここさえ、どうにか突破できたら」「どうしたらいいか、やり方さえわかれば」など

自分の悩みを分析し、結論を出して、それを信じて結果を求めていますが、実は・・・これ自体が悩みの全体を見ると、どの部分でぐるぐるしているかが「自分では気付けない状態」です。

苦しい自分が分析したり、探したものだから・・苦しさが減っていきません。

今日は、苦しみや悩みの「正確な入口探し」の目線を一緒に育てていきましょう

実は、気付かない思いから苦しみができている

普段の私たちは「自分の思考」をそのまま「現実に起きている紛れもない事実」として、自律神経や脳を巻き込み、本気で全力で反応しています。

例)「また遅かったのね」と妻がキッチンで言った。

夫の頭の中をマッハの勢いで流れる思考:

先日のケンカでも妻は早く帰って来てくれないから、育児ノイローゼになりそうと責めます。残業したところで、会社に尽くしたところで、あなたの給料に反映しないし、されても微々たるものだから、今は「私を手伝って」「私を助けて」と言われたけれど、妻のニーズはキリがない、妻は自分には何を言ってもいいと思って自分を下に見ている・・馬鹿にしている妻を心から助けたい・・と思えない。自分は冷たく、家族に愛情がない存在なのだろうか・・。自分の父親に似て来たようでそのうち暴力など振るわないか考えるとゾッとする・・。

私たちは「自分の頭を流れる思考」に100%同化して、それが事実として身体反応や感情が出ています。そして、この例で言えば、自分が本当に一番なりたくない自分の父親に似てきて、あのような父親になるんだ・・というストーリーが力を持ち、妻の言葉が何かのトリガーになり、過去の実家で暴れた父親に今度は自分がなっていくという未来へのストーリーも事実として彼を支配しています。

ずっと今現在は「嘘」=「妄想」=「本当じゃない」ことが、絶対にそうなる設定で色々考え、ここから苦しい自分に対処しようとしています。

一つは自分の父親のどんなところに嫌だという否定があるのか・・など探して見ていくのもおすすめです。そして自分にとっての「意味付け」も出していきます。

ネガティブな思考を暴走させる「元」を特定する

妄想に尾鰭がついて、どんどん不安になるから「焦る」し、どんどん未来は「暗くなり」希望がなくなっていきますよね。

この自分を苦しめる「妄想」を支えているのが、自分では気付けないエリアの「潜在意識」にある「ビリーフ」や「セルフイメージ」や「過去の傷」や「未消化の感情達」で、自分の身体やフィールドに確かに「在る」ので発生できてしまうのです。(なければ生まれてこない)

潜在意識にも、顕在意識の近くにある上の方側と、潜在意識の深い深い、普段は全くアクセスされないコアな部分があり、どのレベルにも立派な顕在意識を支える役割を果たしています。

この妄想が「自分にハッピー」であれば、全くどんどん膨らましていいと思います。

例えば、自分が凄く人から好かれていると思っていたら(自分の妄想の中で)、その方が人との関わりはラクですし、できない時にも助けてくれる気がして安心感を持ちやすく、実際に「教えて」「助けて」と言いやすいし、断られても「自分のせい」ではなく相手が機嫌が悪かった?とか、相手が教えることができないスキルだったのかな・・など

いつもここで生きている私たち

あくまでも「自分がどう解釈して、身体レベルで感じているか」の反応の中で生きていきます。

大抵苦しんでいる時には、例で書いたように「自分にとって辛い、怖い、不安で苦しい妄想」を生み出す仕組みがあるので、そこを特定し解体して「本当の事実」と「自分の妄想」をまずはしっかり認識し、分けてあげます。

実はここを大事にしたい♡

因みに「妄想」を馬鹿にしたり、軽く見てはいけません。自分にとって切ないほど本当に信じきっているものである為、逆にここはしっかりと「受け止め」「認めてあげつつ」事実と自分の解釈の世界を把握していく作業が大事になります。

ほぼ、自分で自分をワークする時や、悩みを思い浮かべている時には、「妄想・嘘」が事実というベースから生まれた中に取り込まれている状態です。

「これは嘘じゃないの!!本当なの!」という声が強ければ強いほど、実は相当傷ついて、長いこと抑圧されていた感情や「見つけてもらえていないスルーされた私」がいる・・と思って良いでしょう・・・

だから・・ここの嘘、妄想と書いてはいますが、ここの声ほど丁寧に寄り添いたいと思うのです。同時にここが自分で自分を見ていく時難しい点の一つです。

人類全員がしている「同化」から離れる

この書いていることが難しいのは「自我が一度も教わっていないし、知らない」概念をやろうとしていることだからです。

自我は普通に自分の頭の中で感じたことに更に色々な予想(妄想)を付けて、判断し、自分が困らないように、ちゃんとこの世の中で受け入れられて、愛されて、必要とされていきたい=サバイバルに勝ち抜いていきたい・・と思っています。

自我は「生き残り」がとにかく一番大事なので(当たり前ですが)、人と比べてできている自分になろうとしたり、出来ていないと焦ったり、必要とされないことを恐れたり・・・

自我は常に「自分を守る」ことを一生懸命してくれている本当に健気な存在でもあります。そして自我があるから「私らしさ」を表現し、デザインを加えていくこともできます。

まずはここから

自分が頭で考えている下にある「支えている思考」「自分の思考を強めている思考」などがあるらしい・・という視点でまずは「悩み」を眺めて見るから始めませんか?

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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