なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム144】ラポール=信頼関係

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族との関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、重度な6年間から抜け出て、長年の職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は「他者との信頼関係」、「自分との信頼関係」・・ラポールについて色々と書いてみたいと思います。

ラポールは「作り方」が例えあったとしても、その通りやマニュアルではどうにもならないことは、みなさん経験をお持ちだと思います。

持ちたいし、持てている時の安心感や緩んだ感じは大切なのに、欲しい時に無い・・作りたくても上手くいかない・・そんな時には何が起きているかなどもみていきましょう。

ラポール無しに人間関係は成立しにくい

フランス語では人間関係、カウンセリングなどの世界では信頼関係・・

このラポールとがあるかないかは人間関係に大きな影響を与えますし、「自分と他者」「自分と自分」においてもとても大切です。

セッションでもここがあるか、ないかでその空間は安心して胸の内を話したり、自分で探ることが出来るかが決まります。

そもそも、セッションに来るときの自分をイメージしてみましょう・・その時に他者や自分を信頼し、心から安心を持てていたら・・・受けているでしょうか?悩みの大きさや深刻さや緊張も今と同じでしょうか?

ラポールがない時は辛くて苦しい時でもあります。

逆に、ここを持っていたら・・例え目の前の出来事は悲しいことであったり、許せないことがあっても・・少しだけこの空間で呼吸を整えて振り返ることもできます。

普段から自分や他者に興味はあるか?

シンプルだけど難しい

好奇心を持って、興味を持って相手や自分の心の中を探る時・・・そこに自分の考え、自分の正しさ、善悪やジャッジでしてしまうと難しいですよね。

自分の中を一旦「無にする」まではいかなくとも、自分のジャッジは横に置いてそこにあるものをまずは認識することは実は簡単なようで、どのぐらい出来ているでしょうか?

基本的に必ず出てくる衝動

自我は「自分を良くする運動」で作られているので=サバイバルのため=これで合っているか、良くなれるか、成長できるか、みんなから必要とされるか、愛されるか・・はどうしても切っても切り離せない衝動でもあります。

無理やり共感しなければいけないとか、本に書いてあっったから・・とか、講座で聞いたから・・はもちろん悪くはないのですが実際に自分が納得して「そう感じる」「その通りと自分を(相手を)リスペクトしたくなる」感じが必要です。

ポジティブな好奇心とは「愛」でもある

好奇心、関心を持つと一言で言ってもいろいろなパターンがあありますよね。

相手を見下していても好奇心は出ますし、絶対に考えを変えさせなきゃと思う時も相手の言葉に関心はあるでしょう・・・

書いたり、言ったりするのは簡単なのですが「自分の考えを横に置き、まずはフラットにそこにあるものを真っ直ぐジャッジなしで聞く、観る」という好奇心は自分に余裕があるとか、自分の中に満たされているものや安心がある程度なければ難しいですよね。

基本、まずは相手をポジティブな好奇心で包むより、自分が先です。

自分に与えてあげたい愛を先に相手に捧げてしまうと、いつかは相手を嫌いになったり怒りが出たり、とても悲しくなったり虚しくなるでしょう・・

愛を持つより自我が良く選ぶ「手っ取り早い方法」

以前にも何度か書いていますが、自分の中の良く使いやすいパターンを知っておきましょう。

嫌なこと、苦手なことが起きたら、どんな行動を選んでいるでしょうか?

これは同じ人でもテーマによって違ったりなど(いつもは①が多いけれど、今回は③など)色々なパターンがあり、全てがちゃんと完璧な辻褄(心の中の仕組み通り)に合わせて現れます。

1:逃げる、避ける、辞める、切る(ことで自分を守る)

2:相手を攻撃して、自分が正しいことにする

3:なかったこと、うやむやにする(だって・・あの人より私の方がまだマシ)

4:媚びへつらう(お世辞や徹底的なヘリ下りで自分を守る)

色々な自分の例を思い出して書き出してみましょう

 

1〜4の行動を取るのは結局は自分を守る(他者を守る)という愛でもあります。そうです・・傷で隠れてしまったり、見えなくて苦しいですが、一度も愛が完全に本当になくなる、消えることはあり得ないのも事実です・・

愛からの好奇心は必ず受容・共感へ

どんなに最初は警戒して、誰も信じない・・と決めている傷ついた私や、相手もきっと「心からの興味」「愛からの好奇心」で自分を知ろう、分かろうとしてくれている・・・

ここが伝わったら、頑なだった閉じていた心は少しずつその時のペースで緩んでくることは経験があると思います。

「心を緩ませよう」として「共感する」のは下心系。

こちらは上手くいかないことが多いですし、信じてしまった後でここがわかってしまうと「やっぱり、もう心は開かない方がいい」とより固いビリーフやセルフイメージに強化されたりするでしょう・・

もし気持ちはあっても手っ取り早くどうにかしたい・・という気持ちが強い時には「どうしてこの衝動が出てくるのか?」の視点で自分自身を見つめると良いでしょう・・

探し方の一例

どうにかしないと何が起きそう?

早く解決しないと何を感じてしまう?何を失いそう?

など、自分の中の恐れを探してあげるのもとても良いと思います。

癒しには「やり方」があるようでないですし、全ての人が完璧な「自分特有の仕組み」通りに反応しています。

知識や学びは「自分観察」の後で当てはめる程度でOKです。まずは自分から・・自分がどんな存在で、何から作られている人なのかを愛で探ってあげたいですね。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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