なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム145】どんなイメージの中で生きている?

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族との関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、重度な6年間から抜け出て、長年の職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は私たちが常にどこで生きているか・・と言えば、実は頭の中にあるイメージの中で生きているよね・・というお話です。

現実の、今ここと言うよりは、常に頭の中の過去の記憶や、未来の予想の中でシュミレーションしたり、過去のその時に刷り込んだ感情などを何度も味わっている・・

逆に「今ここ」に生きていると言うのは目の前の風景に感動していたり、口に入れた果物がびっくりするほど酸っぱかったり、シャワーの圧だけを感じている瞬間だったり・・

殆どが「今」に生きていない私たちが普段どう言った状態になっているかを見ていきましょう。

相手や状況にある「私のイメージ」

例えば、仕事仲間などでその人が普段どんな行動をしているか、どんな関わりを持っているかで、決めていることってありませんか?

「あの人は真面目だから・・」「あの人がそんなことを言うはずない」「あの人はこう言った噂をすぐに流すよね」などなど・・

私たちは意識していませんが「目の前の事実」以外のイメージを信じています。

こう言う行動をするはず、だって、真面目で優しいから・・など、ここを信じます。そして、後で裏切られた・・とか、騙された・・など感じたり、そのイメージに常に「良いか、悪いか」と言うジャッジを付けています。

持っているイメージを壊されると悲しくなったり、怒りを持って相手を攻撃したくなります。これも全部「イメージを信じているから」ですよね。

今、何が起きているかより、ずっと持ち続けているどんなイメージが自分の中にあるのかを探して、把握し、わかってあげることは実は地味ですが大事です。

自分のイメージは既に「事実」になっている

例えば小さい頃からなんとなく兄弟の中でも疎外感を感じていて、3人兄弟の年が離れた末っ子ちゃんのAさんは上二人は連帯感で結ばれている気がして、自分がどうしてもその仲間に入れていないイメージ(解釈)を持っていたとします。

自分が上2人の仲間になるためには、体力的にも学習的にも(特に子供時代)、相当頑張って追いつかないと、遊んでもらえないし、連帯感も感じられません。

でもこれはこれで大きなメリットもあり、同学年の中では自分はいつも「出来ている感覚」を持てて安心を感じられたり、出来ない子に上手に合わせて居場所を作る余裕も持っていました。

ただ、今の職場には仕事は出来ないし、我儘で自分の都合で休みを勝手に強行してしまうし、仕事の研修などに全く興味をもたないAさんが上司から「この子は我儘だけど・・みんな我慢してあげてね」など守られているのを見ると、彼女への怒りや憎しみがどうしても抑えられず悩んでいたとします。

彼女の中では仲間になるには自分が努力して相手に合わせることでサバイバルしてきましたが、Aさんのケースは「みんながAさんに合わせてあげている」と言う状況。

Aさん本人が頑張らなくても既に受け入れられているし、上司もそれを認めているという最強の環境です。ここには太刀打ちできません・・。

自分が受け入れられているのは「出来るから」。そしてその出来る自分をずっと求められ、応え続けてやっと手に入れている「居場所」をAさんは逆に最強の手段で何も努力なしで手に入れていると見えたら

勿論、Aさんが視界に入るたびに心は苦しくなります。

私は報われてこなかった・・と言うイメージ

このイメージが無意識に常に発動しているので、このイメージの中から職場全体を見ますし、このイメージの中でAさんを観察するので、なかなかここから自分の心の中を見ていく自体がハードルが高いです。

自分でのワークの難しさの一つはここにあります。

このイメージの外で自分や周りの状態をジャッジなしで見ていくことは、自我がしたことがないことなので、最初は戸惑うし、すぐに自分のイメージの中に戻ってしまいます。

そこで一つの提案です。

この「報われてこなかった!!!」が不動の私をこのまま認めて、今、他の話が耳に入らなくていい状態に置いておきながら、その隣に「この私を理解して、イメージの中から出ていない傷ついた私」を見ている癒し手の私を作ります。

何故、傷ついた私がこの言葉を言うのか、こう言った解釈をしてしまうかが手に取るようにわかるし、知り尽くしている「癒し手」の私は自己ワークの時の最強の助っ人です

 

もし、減らない感情があったら・・

例えば、上記のケースでどうしてもAさんを許せない、周りの人や上司も大嫌い・・と言う怒りが何をしても収まらない時には、これはこれでちゃんと理由があります。

ここの探し方の一つとして

タッピングしながら身体に聴こう

①この怒りという感情がもし、自分から一切消えたら・・それはどんな意味になる?どんな自分になってしまう?

②上記が自分にとってどんな意味になっていたかを良く理解してあげる・・

これは一つの例ですが、とても効果的な問いかけです。

今回の例では、クライアントさんがどうしても職場全体や、Aさんに対して怒りが減らず、もう、転職するしかないかな・・と頭をよぎっていたのが、実はこの怒りをもたない私になれば「ちゃんと自分の本音を感じてあげられない私になる」「理不尽さを自分に与えることが平気な私になる」と言う自分への愛情の証、印=怒りであったことに気づかれました。

あぁ、私はAさんに怒っていた、上司に怒っていたと思っていたけれど、自分のために怒り続けていたんだ・・と・・。

自分のことをもっと考えてあげて自分のための仕事をしていこう、職場を変えるのではなくこうして生きていこう!と心から自然にシフトされていきました。

感情は大きな意味を持っています・・全部理由があって存在しています。

イメージを彩り良くしてくれますし、リアルにします。

気付けていないイメージに閉じ込められて結論を出して行動するのではなく、どんなイメージに生きているか、この感情の意味、メッセージを汲み取る力は「癒し手」さんの力量と比例します。

自分の「癒し手」さんを育てていくことは大切です。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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