仕事の悩み

【なかなか良くならないメカニズム36】苦しみの「生みの親」を探す

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族との関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は普段の私たちの頭の声の強さ・影響力の大きさ・・・

これがどんな風に日常の中で「本当の悩みの元」を見えなくしているかを一緒に紐解いていきましょう。

 

いつもは実は「無意識レベルの傷ついた私」が反応している

私たちが普段悩んでいる時には、大抵は(考えてみたら当たり前すぎるのですが)顕在意識の「自分で掴める思考部分」であ〜でもない、こうでもないと忙しく分析して結論を生み出しています。

例)

この最近入った新人は仕事は遅いのに、お客様からの差し入れには絶対に遅れてこない。まずは自分の分は確保して、食べられなかったこと、持ち帰れなかったことってない。なんて図々しいんだ・・私なら恥ずかしくてできない・・。

でもみんなはとても彼女に親切だ・・。私ももっと優しく接しないと・・。良い人になれない。

 

例えばここでテーマとしては彼女の図々しさに反応して「怒り」「イライラ」が出ていて、彼女をみるたびに「顔では笑って普通にしているけれど、かなり嫌いなこの人」とどうしたら、イライラせずに優しくできるか?を求めていますが

細かく切り分けて

①自分にとってこういった図々しさとは?何を意味しているのか

②新人さんのこの図々しいと感じる人に「優しく」したいのはどんな意味があるのか?

③それができないと何がまずいのか?どういった意味になっていくのか?

④そもそも、私は仕事に対してどうあるべきと感じているのか?それはどうしてなのか?

などなど・・・

色々な切り口からこのテーマを見ていきます。

 

「どうしたらいい?」の下には何があるの?

まず、気付こう!

そもそも・・「どうしたらいい?」と思っていることは、そうしないと何がまずいのか?人からどう思われたく無いとか、自分がどんな人になりたく無いとか、何かしらの理由があるからです。

どうもしなくて良かったら、テーマや悩みになりません。または彼女を嫌いのまま怖い先輩としてその職場にいて全くOKなはずですよね。

私たちは必ず最初に悩んでいるテーマが生まれてくる「元」があり、そこには様々な切実な傷ついた私、ひどい経験をして2度とこうなりたくないと誓った私、絶対にこうなってはいけない・・など

 

「自分に関わる何かまずいこと」があってそれを感じたくない、回避したい、乗り越えて影響を受けない自分になりたくて、何かしらの努力を無意識にしています。

 

怖い先輩になると何が起こってくるのだろう?

ここで見て行きたいのは「みんなみたいに彼女に優しくしなければ」と言っていたので、優しくできないと、怖い先輩と見られたら何がまずいかを聞いて行きます。

 

ここで細かく「どこが一番反応が濃いところか」を探していくのがポイントなのですが、この方の場合は「新人さんに怖いと思われることは全くOK」で「周りの同僚や上司に怖い人」と見られたく無いことが分かりました。→ここがポイントでした。

ここも人それぞれで「新人さんから見られたくない」人もいるでしょうし、「同僚から」見られたくない、または「同僚や新人さん」からはどう見られても良くて「上司から」見られたくない方も・・

こう言った細かいところの特定は、そのもっと奥にあるこれからワークして行きたいところと密接な関係が実はあります。

この方の場合は「同僚や上司」がこんな彼女に優しく出来る人々・・ここで私もずっと働き続けたい、この人々に受け入れられたいので新人さんに「優しく出来る自分」が必要になっていました。

このケースの場合

彼女にとって最も感じたくなかったのは「この優しい人たちから距離を置かれたくない」ここにくっついている「淋しさ」を徹底的に感じたくない(抑圧)していることが見えてきました。

 

ワークの主人公はこの人だった

新人さんがいかに図々しくて、私はいかに迷惑をかけられていて、でも新人さんは全く気が付かず、まるで何年も前からいるように振る舞い、周りの大人な人たちがそれを笑顔で受け入れていて・・

こう言ったストーリーにくっついている「表層の感情」のリリースは、実は一時的なことが多く、その時にはスッキリしますが、また何がきっかけがあると、新人さんを非常に恨んだり、疎ましく感じたり・・(ケースによっては、この一時的な表層こそ、最初に取り組んだ方がいい場合もあるので一概には言えません)

ワークの主人公=最初のテーマの声の持ち主は「離れてほしく無いみんなといるために、本来は怒りを感じる新人さんに、心から優しくして、絶対に私のことを怖い人と思ってもらいたくない」これが必要・・・この思いを持っている心の中の自分と会話して行きます。

ここも実は潜在意識の中では上の方で、ここからもっとセッションでは下に何があるかを見ていくのですが、まずは自分でできる範囲でここまで見えたらかなり素晴らしい自己ワークです。

どうして大事なの?

この自分が全くケアされないまま「こうすればいい」「こう考えればいい」と実際の行動や、考え方を指南しても、この深いところにいる私が同じであればまたきっかけがあれば、相手が違っても、状況が違っても自分の中から=この人からの声は沸き上がってきます。

 

テーマの主人公がいることをまずは「認知」そして「理解」へ・・

よく「受容」が大事、癒しは「受容」から始まるという言葉を聞いたことがあると思います。実はこれは本当で間違いありません。

受容のないところに安心・安全は存在できませんし、受容があるから赦しも存在できますし、深いレベルでの固い、重たいエネルギーが溶けていくでしょう・・

でも、最初からいきなり「あって良いんだよ」とか「嫌だって思って良いんだよ」とか「ありのままでいいんだよ」が素直に自分に響いてこない場合は

どうしたらいいのでしょう・・

セッションでもすぐにわ〜っと「赦し」へシフトできる主人公と、「そんな簡単に赦されない」「そんなもんじゃない」などこの言葉を聞きたくない主人公もいます。

こうなった時には「困った」「どうしよう」ではなく、更にもっとこの主人公を知ってあげる必要がある場合です。ここに、さまざまな主人公が抱え続けてきて、誰にも理解されなかった声が埋まっているからです。

クライアントさんは困った表情や、時間をかけたく無いのに、どうして自分は素直じゃ無いんだとか色々反応しますが、セラピスト的には「やっと、この人と逢えた」という感覚が大きいです。

(嫌かもしれないけれど)長期戦も全然アリ

私たちはそれこそ、胎児の頃から、もしかしたら確かめようもないし、本当かどうかも分かりませんが、反応として「明らかに今回の人生で経験していない」ようなことへの反応だったり

また学校でのトラウマ、幼少期からの繰り返されてきた言葉、刷り込み・・・などなど

脳や、自律神経を巻き込んでずっと持ち続けてきた「想念」「思い込み」「ビリーフ」などなど、表現の言葉は色々ですが、そう言ったものの集積体が「自分」「自我」とも言えます。

ネガティブで苦しい思いが多いほど「私にとって」どんなに辛いか、どう言った意味があるかなどいっぱい出てきますし、ここから生まれてくる未来への「こうなる」「ああなる」「きっとそうだ」という妄想のストーリーも生まれてきます。

楽しい妄想ならいくらでも創造していいですが、苦しい妄想は生きづらさを作り出しますよね。

苦しい妄想が生まれてしまうのはその声の主人公が深い部分にいるから。

 

この主人公を探し出し、ここでの癒しを深めていくことは間違いなく「生きやすさ」と繋がります。

 

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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