なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム34】複雑性トラウマって何?

皆さまこんにちは♩

家族、人間関係などで生きることが辛く、依存症・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は「複雑性のトラウマ」=「繰り返されたトラウマ」について自分の人生の中でどう影響が出てくるか・・対処方法は?など一緒に見つめていきませんか?

これこそ・・なかなか良くならないと感じる代表的な状態です。

トラウマには2種類の形がある

そもそもなのですが「トラウマ」と聞いて、それぞれの皆さんの中でのイメージってあると思います。

大きなショック的出来事や、事件に巻き込まれた時の自分だったり・・・

でも、実は形として大きく分けて

 

①一過性の単発トラウマ

②複雑性トラウマ(C-PTSD)

まずは自分自身はどちらのタイプ?取り扱いたいものは?

①は事件・事故、天災、目の前で交通事故を目撃してしまったなどなど・・文字通り「一過性」の大きなショックを受けた時のことを指します。

②は日常的に繰り返されていた肉体的・精神的なDV(身体を傷つけられたり、ひどい暴言、学校でのいじめなどを繰り返し受けていた)、またはネグレクトのように無視されているような状態を指します。

どちらも相当なキツさですが、よくあるパターンとしては①の方のトラウマに関しては「それを受けて傷ついている自分」というのを認知している感じですが、

②の方は頭の中では「ひどい親だった」「彼の精神的DVで病みました」など言っているものの、これを引きずって今でも影響を受けている・・というところでは「もう済んだこと」「気の持ちよう」「誰かのせいにするなんて甘えている」など

なかなかその自分を受け入れたり、客観的に掴めなかったりすることが多いです。

そもそもの自分の土台は健康?

一過性トラウマやC-PTSDの説明はたくさんの情報があるのでここではあまり触れませんが、お伝えしたいのは、

重要なポイント

それを経験している自分自身がそもそも「健康的に育っていたか?」または「環境や周りにいた人たちに安心・安全を感じていたか?」

健康的に育っているとは

「自分は守られている」「自分は愛されている・必要とされている」「ここにいて良い存在だ」「助けてもらえる」「このままの自分で大丈夫」などなど

もちろん怒られて家から出されたり、叩かれたりしたとしても、怒鳴られて大泣きしたとしても・・心のどこかで安心な状態を経験していて知っている感じがあれば大丈夫です。

逆に・・・健康的に育っていない=心の土台そのものがグラグラして安心がない

このケースの場合は、食事は毎回ちゃんと食べれて、洋服も綺麗で清潔なものを着せてもらえて、髪型も可愛らしく、塾などもお金をかけてもらえていても・・

「話を聞いて」と言っても全く無視されていたり、自分の意思ではないことを押し付けられ分かってもらえない状態が続いていたり、一見外からは「愛されて育っている」とみられるのですが、心の中では受け入れられている感覚がなかったり

分かりやすい言葉の暴力・肉体的に危険にさらされていたり、実際に危害を加えられていたり・・(これは身体が覚えている状態)

それが日常的に繰り返されていると「生きやすさ」「リラックス」「安心・安全」と離れすぎているために、それがどういったことなのかさえ知らない状態の方も・・・

「安心・安全の体験」がないのでラクな自分を頭では求めていますが、「分からない」のです。

 

どちらの自分がどちらのトラウマを受けたかで、ケアの期間や変化の仕方は大きく変わってきます。

複雑性トラウマの場合「どの自分の癒し」が必要か分かりにくい

いつもそうだったし、いつも緊張していたし、いつも大人の顔色を伺っていたし・・そんな方は「それがデフォルト」になっているために

「どの自分癒し」をしたら良いかが在り過ぎて、特定できない・・そんな状態になっています。

しかも、その自分は土台がクラグラしていて「安心・安全」を本当の意味で知らない存在。

こういったケースはまずはどうしてあげたら良いでしょう・・

セラピーや癒しなどに「やり方」の正しさはない・・と感じるのは、本当にその通りです。教科書通りのクライアントさんもいませんし、全員がそれぞれの複雑さと、様々なコンビネーションのビリーフなどと絡まり、一言では言い表せない経験を持っている存在です。

また元々のその方の性質や、土台も違うため、ある部分では強さを持っていたり、ある部分では非常に繊細で触れたら崩れてしまいそうな感じだったり・・

そういった意味で私たちは凸凹していますし、非常に複雑で・・でも精密な叡智の存在でもある訳です。

 

まずは、複雑性トラウマの場合でも「今一番、反応してしまうテーマ」「今、一番心が引っ張られてしまうこと」などから始めていきましょう。

 

最初にコア(根本の深い癒し)は難しい

早く良くなりたい、苦しさから抜け出したい・・

全員がそう思って自分で自分をワークしたり、セッションを受けられるのは当たり前ですが、土台がもし、健康ではない状態であれば、土台を安定したものへシフトさせてあげることからが一番結果的に効率が良い場合は確かにあります。

畑でいえば土自体が全く何かを育てることができない土に種を植えても枯れてしまうように、まずは土づくりから。

この土作りがとても良い状態であれば、どんな種でもそれなりに成長できたり、芽を出してくれたり・・

また自分が自分の土台に何度も触れることで客観的な自分を眺める時間を持てたり(同化が外れる)、トラウマにまつわるシーンばかりをワークしていたら、逆に苦しくなってしまったりします。

一番深いところからやって欲しい・・・と、望んではいますが

理解してあげたい声

この声がどうして出てくるかを十分に理解してまずはここを受け入れてあげながら、土台を健康にしていくことは、非常にお勧めです。

 

お勧めの簡単なワーク

 

これは師匠の溝口あゆかさんからサラッと伝えられたワークなのですが、私は大好きです。少しアレンジも入れています。

この感覚をたった数分でも良いので頻繁に気軽に味わうことで、自律神経や脳への影響もリラックスできていると感じています。

日常生活で「緊張感」「ちゃんとしなければ」「良い人であろう」などがメインの方の場合、是非試してみてくださいね。

 

1:私が本当に欲しいものって何?

例)パートナー、健康、お金・・などなど具体的でOK

2:それが充分に得られているとしたら・・・身体にはどんな感覚が出てくる?

例)愛でいっぱい、安心感、喜び、充実感、充足感・・・などなど・・

3:2で出てきた「感覚」が自分を埋め尽くし、それで充満した世界にドボンとダイブインしてみることは可能でしょうか?

このエネルギーを、充満しているエネルギーを(感覚はエネルギー)ひたすらただ感じます・・そして、できたらで良いのですが、感じている自分さえも、その充満しているエネルギーに溶けてしまうような感じになったらベストです。

充満しているエネルギーに自分がなっている・・・そのエネルギーそのものとしてそこに在ります。

好きなタイミングで深呼吸をして目を開けてお部屋に戻りましょう。

 

ワークには向き、不向き、相性があるのですが、このワークが気に入っていただけたら是非使いまわしてくださいね。

お金も場所もいらない、気軽に自分一人でできるものですので、頑張ってやるのではなく、気軽にそれこそ適当で良いのです。

また、簡単なワークなどもご紹介していきます♩

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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