なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム29】やる気がどうしても起きてこない時

皆さまこんにちは♩

家族、人間関係などで生きることが辛く、依存症・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日はここ続いていたテーマで結構取り扱っていた「やる気が出ない時」

こう言った気持ちになった経験は皆さんきっとお持ちでしょう・・こういう時に焦ったり、自分を責めたり、頑張っている人を見るとますます置いてきぼりになった気持ちになったり・・

そんな時の回復方法や、陥っている「心の仕組み」そのものを深いレベルで気づいていく方法を書いていきますね。

 

やる気が出ていた時の自分はどんな時だった?

人生それなりに長く生きてくるに従って、ずっと同じ調子ではないことも、浮き沈みがあることが人生そのものであることも経験上、知ってはいるものの

私たちは

①「やる気が出ないこと」自体を気楽に受け取れる人と、

②どうにかして元気な輝く自分にしたいと頑張る人と、

③希望を失って自律神経も閉じる方向に行く人と(鬱っぽくなってしまったり、無感動になりがち)様々です。

※これはそれぞれの心の仕組みよより反応として違ってきます。また、ここに色々な要因も加わって①〜③のような違いは生まれてきます。きっと沢山の状態があるはずです。これはあくまでも一例です。

いっときの休憩と捉えられたらその時を楽しんだり、休もうと「止まること」に集中できたり、そんな自分に許しも出やすいのですが、いつ動けるか分からないほどの「動きたくない感じ」「動きたくても身体も心も疲労困憊」には色々な思いが湧いてくると思います。

自分の今までを振り返り、自分なりの「やる気」がみなぎっていた時はどんな状態だったでしょうか?

 

今の自分に誇りや自負があるかどうか?

例えばの話ですがこんな時はありましたか?

以前の職場では統括を任されたり、なんとなくですが自分が居場所があり、役割があり、役立っている感覚や存在意義を感じられたりしていたなぁ・・とか

もしかしたら、通勤時間も長かったり、残業や休日も今より少なかったり、金銭的な待遇も少なかったとしても、その時の自分はどうでしょうか?

グループでの仕事も、個人的な仕事も「やり甲斐」「誰かが喜んでくれている」「自分の能力を活かせている」など何かの手応えが生まれている時には、私たちは多少、身体がきつくても頑張れる力が湧いてきていないでしょうか?

そこにいるのはどんな自分?

「それができた自分」「得ることができた自分」など、誇り、自負、自分が自分をOKしている感覚がそこにはあると思います。

やる気が出ない自分はどんな自分になっている?

役職が上がったとしても、お給料は増えたけれど・・誰も自分を必要としていなかったらどうでしょう・・

ラクしてラッキーと思えたら苦しみませんし、空いた余暇で楽しいことを探すことができるでしょう・・

でも、何か切り離された感じ・・・特別な自分ではなくなってしまった・・共に頑張る仲間を失った・・・またはどんなに努力しても認めてもらえないんだ・・などなど

ここの理由は様々ですが何か必ず「理由」があるはすです。

ある方は今までずっと「私しかこれをやる人がいない」ということで、シングルマザーで仕事を頑張ってきましたが、子供が自立し、会社も早期退職で側から見たら絵に描いたような「羨ましい」状態なのですが

一気に「何もする気が出ない」「私の人生は虚しさだけ」「本当の自分は何がしたかったの?」「もっと大きなことを残したかったのに」などなど・・

子育てを頑張ったことも「自分がひとりになったんだから当たり前」、会社からも本当は早く辞めてもらってみんなも喜んでいる感じがする・・20数年間の一人で人の倍は働いてきたけれど、何も残っていない感じ・・パートナーがいるわけでもないし、今後は寂しく人生を消化するだけ・・

鬱っぽい感じに突入していました。

 

何もしたいことがないとは?

ある意味、この方にとっては「やる気が出ない自分」と向き合うことは初めての経験で、それまではその状態が自分の中で許されなかったことが見つかりました。

この方の例として

言い換えれば、「やる気が出ないこと」を自分が初めて自分にさせてあげていて、自分がいかに今まで走り続けていたか、疲れが溜まっていたか、躁鬱で言えば「そう状態」で人生を駆け抜けてきていたことを意味していました。

そして・・躁状態はこのかたにとって必要な状態であり、子供がまだ学生の時、自分も退職まで数年ある時には「休みたい」「疲れている」など感じてしまうことが逆に危険なことだったのです。

「やっと、やっと本当の自分が出せるね」

鬱っぽさは自分が緩んだ証拠。やっと人生止まっていいよと自分からの許可が降りたからこの状態になれていたんだとう気付きにとどまりました。

そしていかに今までは交感神経が優位、働き者で、手際が良くて面倒見の良い私はあくまでも生き抜くために「必要な私の姿」であり、今からが本当の「何がしたいか」を探してそれができる準備ができた姿であることが見えてきました。

また

もっと立派なすごい私になりたかった・・はシングルに踏み切った自分への罰、子供への罪悪感、別れた相手に対しての怒りなどが作り上げた想いや感情であることも見えてきました。

「今を認める」ことの大切さ

夫と二人で家庭を守っていた時よりも、もっとすごい私になることは当時の彼女にとっては必要だったことでした。

彼を見返したい、私は負けたくない、後悔させてやる・・・などは全て彼女の中では大切な頑張る私が動くためのガソリンのようなものでした。

ぽっかり空いた胸の穴によく寄り添ってあげると、新しい家庭を作った彼に対して自分が何かが足りていなかった気がして、それを感じたくなくて「私だってできるもん」「私の方が成功してやる」など

怒りの下にあった「寂しさ」「誰も助けてくれない私」「一人でやり抜くしか許されない」「子供にも見捨てられた私」などと沢山の会話をしながら癒しを進めていきました。

ここでは「心を紐解く気付きの問いかけ」や、セラピーを併用しながらでしたが一貫して流れていたエネルギーは「自分を許す」「起こっていた全てを受け入れる」「私が私の世界一の理解者になる」ことがメインの場にあること・・これに尽きます。

目線の大きな変化

「私はどうしようもないダメな存在だ」から「よく頑張ってきた健気な存在だったんだ」

自分が自分をどうみてあげることができるかは、一番大切なポイントで、それが自分に対して優しく、暖かい眼差しになればなるほどラクになれます。

まずは「今、自分がどう言った状態になっているか」を正確に掴むことは大きな自分への理解と癒しだと思います。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は全てのベースになっています。

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