なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム28】転職したいのに踏み切れない

皆さまこんにちは♩

家族、人間関係などで生きることが辛く、依存症・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は最近、セッションのテーマでも多いのが「転職を迷っている」ケース。

頭では一刻も早くここから違うところに行きたいと思っていますが、行動に移せていない場合、何が起こっているのでしょうか・・・

また行動した後で、より良い自分になっているはずが、落ち込んだり、近しい人に怒りっぽくなったり、逆に鬱っぽくなってしまう場合には何が起こっているのかを、心の内側から見つめていきましょう。

私は社畜?と感じているケース

社畜・・・

よくこの言葉もクライアントさんからお聞きするのですが、それぞれの意味づけは同じではなく、ある方にとっては「都合よく使い回されている感じ」だったり「理不尽な上司からの感情の吐口になっている感じ」だったり、「全く大切に扱われている感じが持てない」だったり・・・

自分の存在、自分の意見、思いや感情は全く無視されて、奴隷のように扱われている感覚や、コントロールされ切っている、自分が無力な存在として会社に使われ切っている感覚だったり・・・

残業しても正当な残業代も貰えなかったり・・・

社畜と感じている時、見下されている感じや、虐げられている感覚や大きな被害者意識が自分の中にあるかどうかは、目安の一つだと思います。

 

いつの間にか「自分から折れている」

相手が自分より上であったとしても、下のポジションだったとしても、心が疲弊し切ってセッションに訪れる方々の多くは「私は全く悪くなくても、めんどくさいので、拗らせたくないので大抵は自分から謝ったり、相手を持ち上げたりして話を終わらせているんです」と・・。

毎日が「したくないこと」の連続

身体は会社に近づくと緊張したり、朝、起きた時から重たい感覚がしたり、イメージの中では、ある方はマスクの下では「こんな会社、こっちから辞めてやる」と罵ったりしているのですが

実際には作り笑顔で相手のニーズに応えたり、機械的に作業を続けたり・・・

またできるだけテレワークに徹したり、どうしても顔を合わせるお仕事の方は、心を乖離させて、無表情な自分、感情を感じなくなった自分として時間までやり過ごしたり・・

こんな人生の過ごし方は拷問ですよね・・・

 

どうして実際には辞めないのか?

もし、実際に「辞めて」、その後にどうなるかを本当に真剣にイメージしてみたら、どんなストーリーがそこには知っているでしょうか?

そのストーリーが明るく、希望があって、自分が安心しているものであれば、必ず行動が伴うでしょう。

でも、そのストーリーが

 

①暫くは色々な行政などの手当で生活することになる(不安定)

②なかなか自分の技術、年齢、希望の職種、通勤時間(または拘束時間)条件が見つからないだろう・・

③見つかったとしても、今回の辞めた理由のようなことでまた心が疲弊しそう

④両親や家族に心配をかける、経済的な負担も怖い

⑤結局はここでしか、衣食住を維持できない私・・ここでしか生きていけない私

などなど・・

その方の理由は①〜⑤まで全く違いますが、何かしらの「辞めない理由」はそれぞれが「ある」からこそ、行動もそれに伴った「辞めない」という現象になっています。

全く当たり前のことで、やめることが良いこと、勇気があって行動力があるとか、辞めることは忍耐がないとか、後先考えない人とか、そう言ったジャッジは一切なしで自分の理由を書きだしてみましょう。

そこにいるのはどんな私?

①から⑤まではきっと静かな場所で、すぐに思考のおしゃべりだけで書き出すのではなく、じっくりタッピングしながらとか、フォーカシングなども用いながら、身体に聞いていくことでそれなりに書き出すことは十分可能です。

ここから先は少しアドバンスです。

⑤の例で言えばどんな私像が出てきたかを深めていきましょう。

 

実はこの⑤の私が常に自分の奥底にいて、この私が何かを決めたり、何かを感じたりしています。そしてここから全てを眺めているので、

この⑤の私が健康的で、自分を信頼し、自分には何かやれる力があると感じている時には、今起こっていることが大変なことだったとしても、何かしら良き方向にいくでしょう。大丈夫です。

ケアが必要なケース

逆に今、そこまでひどいことが起きていなくとも、⑤の私が「我慢している私」「怒りを溜めている私」「被害者意識の私」「自分を信じていない私」などであれば、いつでの簡単に悪いストーリーを走らせて、悩みを生み出すことができてしまいます。

⑤にいる私をひたすらケアしていくことで実際に起きていることがどうであれ、良き方向、希望が見える方向、心が安定し、満たされたり周りにある見えなかった人や状態への感謝も「自然に」生まれてくるでしょう。大丈夫です。

一旦、100%自分の味方になれるかどうか?

100%自分の味方になることって難しく感じませんか?

逆に自分を責めたり、自分は本当にダメなんだとか、できない人なんだと思う方が得意な方が多いと思います。

努力が足りないとか、また逃げてしまったなど、どこかで自分にきつい言葉や視線で自分自身を見ていたり、どこかでうっすら諦めていたり・・・

もし、経験が浅い登山者が遭難して、やっとの思いで救助された人がいたとしたら・・・

「なんでそんな計画立てたの?」「どれぐらい心配したかわかる?」「みんなに迷惑をかけて・・」「自分がしたこと、分かっている?」などなど、開口一番、こんな言葉をかけてしまいがちでしょう・・・

でも、この人も遭難中は「生きて戻れないかも」「あぁ、自分はなんて馬鹿なんだ」「自然を甘く見ていた」など怖くて不安で心細かったのです。

これができたら最高

一旦・・そうです、一旦で良いのでまずは何も言わず「怖かったね」「良く帰ってきたね」

充分に受け入れて、この存在を受け入れることは可能でしょうか?

そして遭難者が一息つけたら、少しづつ「どのぐらい心配したか」「周りにどんな迷惑をかけていたか」を本人も一番本当は感じているので話していくように

自分を一旦は受け入れて「そうだったんだね・・・分かるよ」と理解のエネルギーで包んであげることは可能でしょうか?

自分が心配しすぎて、自分がその存在を大切に思えば思うほど叱ってしまうのも分かりますよね。でもそれは全てが相手に対しての=自分自身に対しての、愛情の形。

この人がどうなっても関係なければ、そこまで怒りません。

 

一旦全部を許せない時は逆に許し側の自分が余裕がなかったり、安心・安全が少ない時。

最初にこちら側の声を聞いたりケアが必要です。

 

私たちは本当に複雑で、必ずそこには「理由」があります。

その理由を知ってあげることは紛れもなく自分への愛情だったり、癒しそのものであると感じます。

まとめ

今日の一番伝えたいこと

健康的になった自分が決めた「転職」「ここに残る決断」など・・・
この自分が決めたことは心配入りません。

どんな自分がそれを決めているかが最も大切なポイントです。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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