心の仕組み

【自己投影】生き辛い人生とは?心の仕組みから解説

自我 仕組み

こんにちは!心理カウンセラー・セラピストの浦松ますみです。

今日は「自己投影」「投影」について、解説するとともに人生への現れ方、具体例を用いて何が起こっているかを一緒に見ていきたいともいます。繰り返し、投影シリーズは本当に腑に落ちることが難しいと経験上感じています。知識・情報を超えた理解、経験につながる何かをお伝えしたいと思います。

 

自己投影とは?

よくある説明などではネットでは「他人、フィクションの主人公を自分と同一人物だと思い込んでしまうこと」のような意味で使われていたり、心理学用語で、自己の認めたくない感情を、他の人間に押し付けてしまうような精神的働きを言うとも書かれていたり、何か分かりそうで、難しいですよね。

自分がその出来事をどう解釈しているか?どんな意味づけを持って見ているか?聞いているか?感じているか?思っているか?そんな気がするか?思考・頭の中や心の中のイメージ、感情・感覚など通じて相手や、状況、世の中、目の前の風景を解釈することです

 

投影はこうして作られる

ある例を書いて見ますね。

今は「朝、朝日」をポジティフな感覚で迎えていますが、苦しかった時代は「朝」が恨めしく、朝を嫌っていました。朝は私にとっては苦しみの始まりの合図だから。今日も逃げることもできない、耐え難い1日を過ごすのか・・・病気で命の危機にある方から見たら甘えているとか、何言っちゃっているのとか怒られそうだけれど、心が大怪我を負っている時には、このまま永遠に何も感じたくない・・・閉じてしまいたい・・・そう思うのは当たり前。

投影はこの文章の中でどこか?

 

  • 「朝」が恨めしい(と解釈している、感じている)
  • 「朝」は苦しみの始まりの合図(と解釈、感じている)
  • 「今日」は逃げることのできないもの(と解釈、思っている)
  • 「今日」とは耐えがたい1日である(と解釈、感じている)
  • 病気の人から甘えていると思われる(と、感じている、そんな気がする)
  • 病気の人から「何言っちゃっているの?」と怒られる(と見ている、気がしている)

 

そもそも、人生は投影でできている

ここまで見てお気づきの通り、私たちは全てが「投影」から「感じること」も、「聞くこと」も、「思うこと」も、「そんな気がすること」もできないのです。そして「投影=悪いこと」では全くありません。人類全員はごく自然に毎日、こうして生きています。

見つめていきたいのは「苦しい投影」

上記の場合、全てが自分に苦しみや悩みを生み出す「解釈」になっていることにお気づきでしょうか?理由があって全てこの現れとなっているだけで、苦しくない投影だったらどんな風に朝日を感じるでしょうか?

  • 「朝」は全てのスタート。何か嫌なことがあっても再スタートできる(と、解釈、感じている)
  • 「今日」とは自由に全てを与えられている感じ。誰にでも平等にあって誰かに奪われるものではない(と、解釈、思っている)
  • 「今日」とは創造からできている感じ。平等にある感じ(と解釈、思っている)
  • 病気の人とどうやって繋がろうかな。理解しようかな(と解釈、感じている)
  • きっと何か、力になれたらいいな。相手もそれを喜んでくれている(と解釈、そんな気がする)

どちらにせよ、「苦しい投影も自分にラクな投影」もどちらも「自分の解釈」なのです。全部が投影です。

 

自己投影は自分特有のもの(事実とは違う)

 

同じような投影を持っていても、同じような感情が自分の反応として起こっていたとしても、それは精密には「自分オリジナル」なものです。人類共通の投影もあり、ミックスされている時もありますが、私の中の理由とれっきとした「正当な訳」が必ずそこにあります。

事実はこの風景だとします。

私たちは全部の風景を心の中で何通りもの「解釈」で全身で感じています。小さなものから、大きなものまで全部です。

投影の言葉の例

  • 聞こえる
  • 感じる
  • 見える
  • 思う
  • 気がする

私たちが話す言葉が全部投影でできていることが分かりますよね

 

まとめ

もし、今、生き辛い何か出来事があったらまずは「投影用語」を使って(普段の言葉です)全部そのまま書き出して見ましょう。その中で特にどこの部分が自分に痛みを与えてきますか?

例)静かに久しぶりの休みを満喫していたら、妹の家族が母親の顔を見に急に遊びに来た。家は当然ガヤガヤし、子供たちは色々なものをちらかし放題。ご飯ひとつにしても全く落ち着かない。妹は全然注意しないし、イライラが収まらない。明日から戦場の職場でやることが山積みなのに・・・

  • 家がガヤガヤ(落ち着かない気がする)
  • 子供たちが散らかし「放題」(な気がする、そう見える)
  • ご飯を食べる食卓が落ち着かない(食事には賑やかすぎる気がする、感じる)
  • 妹はどうして注意しないの?もっとしつけをするべきだ(妹に対して許せないと感じる)
  • 私のことをもっと母親も、妹も考えるべきだ(と感じている)

この中で一番「嫌な」ことが「私のことをもっと考えてほしい」だとしたら、ここを見つめていきます。

 

一番嫌なところにある感情を探す

 

「どうして、今日が貴重な休みだと分かってくれないかなぁ」「もっと気を遣うべきだ」「ここ、実家だけど、自由にしないで」「私の意見も聞いてよ」など思いとともに「怒り=感情」があるとします。

この感情の声を探ります。

例えばこの「怒り=感情」がなんと言っている気がする?

「私のペースを乱さないで!」

私のペースを乱された「怒り」をまずは十分に分かってあげましょう。

これは全員が「オリジナル」の感情+「オリジナル」の解釈を持っているので、一概に「〜〜です」とは書けないのですが、ここの探し方などが上手くなると、随分、感情にただ巻き込まれてしまう状態から脱することはできます。私が私をまずは、充分に理解します。

こんな風に自分の心の層を見ることができる、仕組みを見つけることができるって自分への愛情やケアに繋がります。こう言ったことが好きな方と繋がれることは嬉しいです♡

 

いつもお読みいただきありがとうございますm(_ _)m

 

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