こんにちは♩
OAD心理セラピスト
JMET EFTトレーナーの浦松ますみです。
今日は「仕事が辛い」と感じている時に
自分にできることを具体的に書いてみました。
働いた経験がある方でしたら皆さん強さは違えども
「辛い」とか「厳しい」と感じて
気持ちが凹むことがありますよね。
こんな時に何ができるのかな?
どうやって自分を支えることができるのかな?
心理セラピストの視点で描いていきますね。
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1:最初に思いつく事は何?
最初にすることから何を得ているか?
まず、仕事が辛すぎる・・キツすぎる・・・厳しすぎる・・・
そんな状況に襲われたとしたら
最初にすることや感じることは何?
これも人それぞれですが
友人に相談して愚痴を聞いてもらうとか
自分を励ましてもらうとか、理解してもらうとか
またはすぐに転職サイトを調べ始めるとか
仕事を辞める方向が一番強く出る方とか・・・
良く人生相談などでは
「そんな上司ならば、パワハラ、モラハラに耐える必要はない。
あなたは十分に頑張ったから悪くない。
転職は正しい判断です」
または・・・
「働くとはそんなもの。我慢していない人はいない。
あなただけじゃないから頑張りましょう」とか・・
そんな風な答えが多い気がするのですが
勿論、こう言った言葉は弱っている方にとっては
本当に必要な言葉でしょうし
これに救われる方も多いでしょう・・・
でも、もし、また転職先で同じようなことが起きたら
きっとこの方は「転職」することでしか
自分がラクにならないでしょうし
転職を繰り返す自分に対していつかは
自分バッシングが出てきてしまうかも・・
では、どうしたら良いのでしょうか?
本当に必要なのは自分の状態を正しく把握すること
転職が悪いとか、転職を繰り返すことがダメではなく
なぜ今の状況・・・
*仕事内容
*上司、同僚、職場の雰囲気、歴史など
*抱えている案件が自分には多すぎるとか難しすぎるなど
*体調的に今、良くない感じ
などなど、
何が原因で「辞めたい」「辛い」気持ちが
自分の中から湧き上がるのかを見つけてあげる必要があります。
頭の声の整理です。
頭の声の整理なしで普段は次から次へと出てくる声に
気持ちを乗せて色々考え続けている私たちなので
ここは外せない行為となります。
火のないところに煙は立たず。必ず火の元=原因がある
ここが燻っている限りはいつでも
きっかけさえあれば再び燃えてしまう可能性がありますし
常に人生には火の元が一緒にいます。
例え今、再燃していなくてもです。
火の元も理由があってそこに「在る」ものですから
これが悪いわけでは全くありません。
辞めたい理由、辛さを作る理由を正確に探しましょう。
その中でも特にキツいものがあればそれも書き出します。
→
実はここまでは頭の中で気づける範囲での整理。
顕在意識レベルでの整理ではありますが
ここまでがまずは大切な準備です。
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2:あなたの「元」に在るものは何?
私の中の私だけの「理由」とは?
例を出してお話を進めましょう。
Mさんは40代。独身です。
職場ではそれなりのキャリアを積み、部下もいます。
やっと入れたみんなの憧れの肩書の会社でしたが
毎日が本当に自分と合わない・・・
そして周りは自分より優秀な学校を出ているし
私はどうにか入ったけれど、
みんなと比べると、はるかに自分は無理をして
背伸びをしてここにいる・・・
そんな日々を送っていました。
そこにきて、人事異動で新しい上司となった人は
女性ですが自分に対して良くない印象を持たれている・・・
社内チャットで自分の愚痴を私自身の部下としていた・・・
周りに聞こえる声で私のことを叱った・・・
そんなことが重なり、
「転職」という文字にやたらに目がいったり
朝起きると身体が鉛のように重く
出社が辛くて
お酒や恋愛という痛み止めでここを麻痺させていました・・・
この彼女の場合、頭での思考レベルでは気づけない
潜在意識にあった声は
「私は周りと比べて能力がない」
「私はできるフリをした中身のない人」
「私の本当の姿は誰にも気づかれてはいけない」
「ここを辞めて早く誰かと結婚して好きなことで人生いきたい」
などなど・・・
「私は本当は無能だ」という自分自身をみている声が
無意識レベルでの大きな声であり
同時に絶対に感じたくない声だったことが見えてきました。
理由はひとつとは限らず大抵は複数絡んでいる
彼女の場合、無能なのにみんなを騙してここに入ったという
罪悪感や劣等感も、実はそこにたくさんありました。
→必ずここには感情があるはずです。
しかも全部「無意識」のエリアです。
もしかしたらまだ他にあることも珍しくありません。
ここもできるだけセッションでは炙り出します。
自分の解釈が「真実になっている」と言う驚愕の事実
もう一つ大切なことは・・・
ここ、とても難しいかもしれませんが
これらは全てが「自分の中での真実」ということです。
言い換えると
世の中の真実ではありません。
相手の事実でもありません。
私たちは、世の中の真実を信じているのではなく
自分の中での真実が正しいものとして
判断しています。
例)有給を同僚に代わって欲しいと頼んだら
「え〜〜、また旅行?ズルイ〜」と言われた。
私は彼女が私を妬んだり、悔しくて言っていると感じています。
→私の中の事実。笑顔でも本当は怒っているんだ・・・
同僚は本当に羨ましくて、心からよかったね〜という意味で
彼女の事が同僚だし好きだから「ずるい〜」と言ったまで。
だって来月は私も有給、彼女に相談するつもりだもん・・
こんな風に「自分から見た景色」をそれぞれが正しいと感じ
「そうなんだ」と自分の中では決定しています。
見た目はお互いに笑顔の会話ですが
心の中のそれぞれが本当に感じていたことには
相違があったりすること、よくありませんか?
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3:自分の中でだけの真実=「私の中での思い込み」が見えてきたら・・・
通常の私たちは何をしているか?
話を戻し、例えば彼女の例ですが
「私は無能だ」が真実となっているので
普段、職場でしていることといえば
いかにこれが本当かの証拠集めを無意識にしています。
当たり前ですが
私たちは「ほらね・・」「やっぱり・・」
こんな状況を誰よりも素早く感じて
「そうなんだ・・・!」の思いだけをより
強めています。
確実なものとして自分の中に取り込み続けています。
→全部「無意識レベル」なのが本当に難しいですよね
上司の自分の愚痴チャットも
全てが自分がいかにダメな存在かの証明として刷り込まれ
そしてそれが動かぬ証拠として
さらに硬く自分に自分が信じ込ませています。
すごい勢いで毎日、深く寝落ちしている時間以外は
「自分の感じた通りの思い込み」を濃くしているのが
通常の私たちです。
自分の解釈・意味づけを「投影」と言います
程度の差こそあれ
色々な刷り込みで世の中や相手を感じ
*◯◯に思える
*◯◯に聞こえる
*◯◯に感じる
*◯◯な気がする
*◯◯に見える・・・
この日常、使わない日はないほどの馴染みのこの言葉を
「投影用語」と言います。
私たちは投影用語を使わずには生きていられないほど
全部が投影の中で生活しています。
投影とは
自分の解釈であり自分の意味づけであり
「この自分がそう解釈した世界の中で」それぞれが生きています。
→これはある意味70億人の全員がしていることで
これ自体が悪いとか間違っているから直すとかではありません。
人間の自我の仕組みです。
人類共通の仕組みです。
「思考」で原因探しをしても所詮は顕在意識の範囲
ここが見えてきたら・・・
今度はこれ自体がどこから作られたものなのかを
探っていきましょう。
思考レベルでいきなり過去の記憶に飛ぶのではなく
→あ、きっと私はあの人のこの言葉でこう解釈したんだ、とか
お母さんとの関係がうまくいっていなかったからだなど・・
身体を通じて「考える」のではなく「探る」ことで
本当の意味での潜在意識の中の声と
近づけるのです。
そして必ずそこにあるのが「感情」です。
いつも書いてありますが「感情」があるから
身体を通じてよりリアルに体感を伴い存在してきます。
気のせいではなく
体感が一緒ですから「事実」として正々堂々と君臨します。
身体で感じて実感できて、初めて思考よりも
下にあった本当に自分を支配している潜在意識にある仕組みに
近づいたと言えるでしょう。
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実際に潜在意識へ導くワーク
また彼女の例で進めていきますね。
「自分のこと無能だ・・と思うと会社ではどんな姿でそこにいる?」
適当な、緩いイメージで全くいいので
自分の姿を頭の中に作ってみます。
その自分はどこにいて、どんな表情で
何を感じ、どんな感情があるのかを
丁寧に探ります。
イメージの中の自分の姿を書き出してみましょう。
→
少し潜在意識に入ったところの自分の心の中の風景です。
主人公の自分はどんな台詞を持っていますか?
例)みんなは自分のことを嫌っているんだ・・・
本当は無能だってバレているけれど、大人の対応で
口に出していないだけ。
職場の空気が痛い・・・呼吸が浅くて苦しい・・・
早くここから本当は逃げてしまいたい・・・
「すごく怖い」→必ず探るとそこにある感情
こんな声を書き出したとしたら
この感情=「怖さ」が身体のどこにあるかを探ってみます。
感情が出てきたら体のどこでそれを感じているか探る
身体のどこにその感情があるかなんて
きっと初めて体験する方も多いと思います。
私も初めは「それ、身体のどこら辺にありますか?」
そう聞かれた時に、頭が真っ白。
現代人は思考派が殆どです。
私ももれなく思考派だったため(今でこそ、探ることに慣れましたが)
頭で探していました。
ポイントは身体を「探る」感じです。
もし、みぞおちだったら、ここにある怖さをよ〜く感じながら
「怖さがなんといって怖がっているのか」を
探ってみます。
例)私をダメだって言わないで!
誰か助けて!!
あなたの主人公はどんな声でしょうか?
通常はセラピー併用が早いです。
余談・・・あなたはどのタイプ?
実は余談ですが、人はいくつかのタイプがあって
現代人は確かに「思考派」が多いですが
中には
「体感型」
●思考よりも先に身体で感じてしまうタイプ。
ズーン、とかドカッとか、ドキドキ・・とか
じ〜ん・・とかまずは身体の感覚を先にキャッチし
次に思考が追いつくタイプ。
非常に敏感な方に多いです。それなりにいらっしゃいますよ。
「聴覚タイプ」
●そこにある音を先に拾って取り込むタイプ。
例えばお父さんに怒鳴られたシーンがあったとしたら
お父さんの言葉、セリフよりも
声の大きさや、声の音を記憶して取り込むタイプ。
こう言った方もそれなりに一定数いらっしゃいます。
怒鳴り声や大きなこえや男の人の声が怖い・・なんて
最初はそう言った表現で訴えてきたりします。
視覚タイプ
●そこに映っている映像を真っ先に取り込むタイプ。
彼との別れ話があったとしたら
何を言われた、とかどこでどんな話をしたかよりも
そのシーンを鮮明に取り込むタイプ。
相手の表情や座った椅子や目の前のコーヒーや・・・
映像で覚えています。
イメージが上手です。
他にも嗅覚タイプとか
例)上記の例だとすると、コーヒーの匂いを真っ先に取り込むので
コーヒー=彼との別れ=裏切られた悲しみなど
コーヒーの香りを嗅ぐたびに、この時の感情や思いを
身体で感じるタイプ。
セッションではテーマとして
「コーヒーが好きなんですが、なぜか飲みながら無性に悲しみや怒りが出るのです。
以前はそんなことなかったのにいつからか、変になってしまって・・」
そんな風に表現される方もいらっしゃいます。
ご本人はこの自分の中の紐付け、意味づけは全くわかりません。
潜在意識の中でそれがあるので当たり前ですよね。
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身体での怖さを見つけた後のステップ
みぞおちで「怖さ」を感じている
この自分が出てくるという事は何を意味しているかといえば
実は見た目では素敵なオフィスでカッコよく仕事をしている私ですが
心の中の風景が
まさしくこの私がいて叫んでいる状態なのです。
私たちは心の風景=心象風景に住み、生きて
ここで反応し、感じています。
実際のオフィスではなくここを通じて「オフィス」をみています。
このように、私たちは目の前のありのままの風景ではなく
実は心の中の風景の中に生きていて
そこで色々な感情や思いを抱えて
現実の世界を生きています。
目の前に美しい海が広がっているのですが
ある人の心の中に昔、海で溺れて、大切なひとを失った記憶があれば
「美しい海」ではなく
「大切な人を奪った海」として感じて、眺めているのです。
過去の体験や忘れられないシーン以外にも
いつも繰り返し記憶されていたことなど
心の風景は様々なものから作られているために
一人一人、丁寧に探っていくことが大切です。
まとめ
私たちは頭でどうしたらいいか?と考えて答えを探して
それを実行しても
楽にならない時には
「心の中の潜在意識の中での風景に反応しているから」
自分のタイプも今後調べながら、
心の中にある風景探し、心の中に住んでいる本当の自分の姿や
抱えている声を探すことで
本当のケアが始まります。
傷ついている自分を見つけたら、どうしてあげたくなりますか?
ご自身の中から自然に湧き上がる声をかけてあげてくださいね。
どうしても上手くできなかったら、専門家のプロに任せましょう。
(それが重度のものや、長年の積もり積もったものやトラウマは
専門家に任せるべきですね・・。傷を変に深めずに・・・。)
でもちょっとしたものでしたら自分でも慣れてくれば
十分にできますよ。
ワークは筋トレと同じ
筋トレと同じように続ければそれに身体も「応えます」し
結果も出てくるでしょうが
やめてしまったり、間が開きすぎたりするとせっかく付いた筋肉も落ちる感じです。
とは言え、頑張って追い込んで心の問題は良い結果は出ませんし
いつかは辞めたくなってしまう・・・
自分のペースで良いのて常に気軽に
自分の中に起こっていることに気づくことからで
二重丸♡ 花丸♡です!
これからも自分でできそうなワークをご紹介していくので
是非参考になさってくださいね。
今日も長文お読みくださりありがとうございますm(_ _)m
励みになります♡
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