【お客様の声:テーマ】
【年齢:職業】50代前半:夫と自営業共同経営者
今、本当に切羽詰まっています。何度目かの離婚の危機ですが、もう、やり直すことが不可能ですし、仕切り直すとしたら私も年齢的に今が人生最後のチャンスなのかもと考えています。
子供たちも大きくなりました。取り敢えずは子育ても終了したと思いますが、心底人生を楽しめていません。
仕事を一緒に立ち上げて今まで頑張ってきましたが、彼も大人しい人ではないのでぶつかると本当にこじれます。
今までは私が引く形でどうにか来ていますが、私もつい彼には言い過ぎてしまうのです。本当に疲れてしまって離婚したいのですが覚悟が足りないのか、最後の一線が超えられません。私は何に躊躇しているのか、そしてこの決断が本当に後悔のないものかを見つめてみたく、よろしくお願いいたします。
【セッションを終えて】
初めは「離婚」が正しいのか、間違っているのかに意識が向いて「どうしたらいいですか?」の質問ばかりが出てしまいましたが、
私の本当の悩みは「心底楽しめていない」自分に対しての焦りやこのまま人生を過ごすことへの不安、抵抗感でした。
このまま人生を終えたくない、今の生き方、時間の使い方全てが「楽しめていなくて」全身でイライラしたり、何かが爆発しそうな不満感がくすぶっていました。なのでつい、夫にも強く当たってしまうし、彼も負けていないので本当に悪循環でした。
ここをもっと見つめていくと、子供の頃から本来は、自由奔放で言いたいことも、思ったことをおしゃべりする私でしたが、
⚫︎小学校に入った頃にあった「好きなようにみんなの前で歌を歌った私」に友達が言った言葉や(みんな本当は下手だって言っていたよ)
⚫︎姉が母と便乗して「それ知らないのはお前だけだ」と笑われたり、
⚫︎自分を出したら上手くいかない・・嫌われる・・など、次第に「楽しむ私を」私が封印していったことがセラピーの中で初めて浮上してきました。
もう、忘れていたのですが一人で歌手になりたいなと思っていたのに、そんな風に言われていたのに
「気づいていない恥ずかしさや、みっともない感じ・・」
「自分だけが知らないことの怖さ」や、女子同士の喧嘩では「泣いた方にみんなが味方をして、大丈夫に振る舞うことでは、誰にも助けてもらえない」と感じたことなど、
幾重にも思い込みを擦り込んで、「楽しまない、元気じゃない私でいた方が人生をサバイバルできる」と、深いところで思っていたことには驚きました。
頭では「人生楽しみたい」のに「そもそも、自分はみっともない恥ずかしい存在だ」とか「楽しく幸せな私でいたら怒られる、妬まれる、嫌われる、優しくされない」などと、
全く気づかない潜在意識で「これが私」と思っていたとはです→これがビリーフ・セルフイメージというものなのですね。
最初は絶対に夫のせいで・・・と相手のせいだと思っていましたが、
【自分が自分の人生をこうして選んでいたこと、そしてこの選択は自分が自分を守るための最善の策でもあったこと】を、セラピーの中で体感した時に、自分への今までの頑張りを深い意味で理解できました。
逆に、夫には本当の姿を見せても大丈夫だと思っているからこそ、強く言ってしまっていたのですね。
苦しくともその姿は「助けて!」と叫んでいる姿に重なり、健気ささえ感じました。不器用で、それが私らしくて、愛しい感じさえ出てきました。
自分を肯定するとか、自己愛はこうやって体験するものだということも初めてでした。自分を許す、愛することを少しづつですが経験できたことは宝物です。
いつの間にか、テーマは「離婚」そのものから変化していますね・・笑