お客様の声

母親の愚痴を聞くとイライラする

 

【お客様の声:テーマ】

【年齢:職業】40代後半・自営業

親の経営している会社をそのまま受け継ぎ、今は夫も経営に加わり家族で顔を合わす時間が増えてきました。それはそれで良かったのですが最近、母親が愚痴っぽくなって困っています。聞ける話もあるのですが全部を私に渡してくると言いますか・・・自分が他の経営者の会合に出て、侮辱された・・とか下に見られた話を聞くと、私が酷い怒りが出てきます。また、母が他の人を非難している話も気持ちよくありません。

「その話もう前も聞いた」「もっと楽しい話ないの?」母親に冷たくしてしまう私がいますが、何か母が下に見られること、馬鹿にされているのかもと思うといたたまれません。周りの経営者の会合のメンツを見ると人の噂話ばかりで世界が狭いのですが、私の母もそこの中の一人。いつも一緒にいる分、うまくやり過ごしたいのですが、この手の話は本当に怒りが収まらず困っています。

 

【セッションを終えて】

私は母親の愚痴を完全に「母を下に見られた」とか「バカにされた」とそのまま解釈して、それがとても嫌だったのですが、そもそもそう言った愚痴ばかりを言っている母を「豊かじゃない人」と感じていて、それを認めるのが嫌だったのですね。

母は私にとって立派な人で間違いがない人で、会社も経営していて、私の見本でいて欲しかった・・・それが会合に出て他の女性経営者の中では大した事がないとみんなから言われているようで我慢ができなかった・・・「なんで、そんな言われ方をしてそのまま帰ってくるの?」この怒りは実は母親への愛情でもあったとは驚きました。

怒りを持たない私は母に無関心になってしまう・・・考えただけでも「私じゃない感じ」です。

同時に、母親が見本であった私にとっては「母のように生きなければいけない」と潜在意識で無意識に思っていたので、自分がバカにされているような気持ちにも同時に感じていたなんて自分の口から言葉が出てきた時には驚きました。

他人からの評価を気にすることは頭では「しなくていい」「私は自由」と感じていましたが、深いところでは狭い世界のこの人たちの中で、しっかりと人を気にして生きていたのは私だった・・・?と思うと自分への怒りを母にぶつけていたのだと今では理解できます。そしてそれだけ母が好きだということも改めてセラピーの中で身体を通じて感じる事ができました。

もっと深いところでは「自分の悲しみや寂しさ」を立派な母に受け止めてほしいという私や、共有したい私の声も初めて知りましたし、ずっとなくなったことのなかった「孤独感」も実は「本当の私は分かってもらえていない」気持ちが未消化で私に中にあったことも驚きました。この孤独をどこかで埋めたくて、母親と一緒の仕事をしていたとは・・です。

頭で考えるのと、潜在意識の声のギャップに驚きつつ、全て辻褄があった仕組みがある・・・これはセッションだから見つけられた深い思いだったと思います。自分という存在を知ることは実に奥深いことですね。ありがとうございました。

 


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