なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム137】正気に戻る場所を持っていますか?

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は「正気に戻れる場所」のお話です。

ここはどんな場所かと言えば、一切のストーリーから離れた狂気の(おかしな)世界からの大切な避難場所。

苦しい時には凄い狂気の世界の中にいる・・ということに気付けることから、本当の意味での脱却ができるのです。

今、どんな世界に住んでいる?

普段のいつもの私たちは、活発な自我活動の世界にいますし、ここでは生き残るためのサバイバル活動をしています。

こんな感じではないでしょうか?

常により良くなりたい運動をしていますし、少しでも成長して「何かを得た私」「大丈夫な私」「何事にも安心できる私」などになるための努力をしています。

これが悪いという話ではなく、自分も含めた「自我活動」なので、この衝動を抑えること自体が抑圧になっていきます。が・・本当に私たちはおかしな世界にいるのです。

それは、常に「投影」の中で自分が解釈した通りに一切の疑いもなく信じ切っていて、「そうに決まっている」「あの人は◯◯だ」「みんなから本当は軽くみられている」「私の本当の意見は隠さなきゃ」など

こういった活動も全身全霊でしています。

良くあるカフェトークの例

ある友人は今、夫と揉めていて、いよいよ離婚が現実的な話になりそうです。仲良しグループでこの話題になった時に、離婚経験者のAさんは、財産分与や養育費でかなり揉めた経験があります。Bさんは離婚はしていませんが、過去の夫の浮気で非常に傷つき、今は不倫中。Cさんは二世帯住宅ですが、義母との問題で常にイライラがあります。

Aさん:まずはね、家のお金は誰が管理しているの?絶対にあなたが主導権を持たなきゃダメ。お金さえあれば、まずは生活ができるし、お金の切れ目が縁の切れ目っていうでしょ?

Bさん:お金もわかるけど・・一番は傷つけられた心はもう元には戻らないわよ。自分が今、受けているダメージをちゃんと受け止めてくれる誰かはいるの?絶対にあなたを支えてくれる人がいたほうがいいからね。

Cさん:実は羨ましい・・だって自由になれるから・・。私なんて、籠の鳥で自分で生きていく自信もないからここにいるだけ。あなたは勇気があるね。今から幸せな世界になるんだね。頑張って!あ、弁護士とか紹介しようか?

この3人は本当に彼女のためを思って色々なアドバイスをしてくれています。が・・お気づきの通り、3人とも自分の人生を通じて、彼女に「こうした方がいい」と本気で伝えています。これは「自分の世界では絶対正しいこと」ですが、彼女にとってはより、迷ったり、自分がどうしたらいいかを混乱させる側面もあります。

投影合戦の世界とは?

全員が自分の意見を自由にいっている・・これが普段の私たちの投影(解釈)の世界。自由に自分の投影話をする場所であり、自分も自分の頭の中で濃く煮詰まった投影に翻弄されているのがこの狂った(とも言える)世界です。

でも、投影も楽しくなる投影、力が湧いてくる投影、勝手に安心してしまう投影であれば、もちろん事実ではないのですが、これは大いに生きやすい自分にとってラクな状態です。

一切の投影がない世界とは?

これが前回お伝えした「死の瞑想」で感じている世界・・(【なかなかラクにならないメカニズム136】)

自我が自分を守るため、良い私、大丈夫な私になる必要のない感覚を感じられる一つの方法。

実は私たちも、美しい自然を見ている時、夜空に花火が上がり、もう花火だけしか目に入っていない時・・・など、思考が静かになっていて、余計なコメンテーターも静かでな時を経験したことがあると思います。

この時、数分かもしれませんが身体を持っていかれるほどの苦しみは、静かなはず。

正気に戻れる場所があって、いつでもここに帰ることができる自分であれば、通常はおかしい投影の世界の中にいても大丈夫。

「あぁ、今おかしい世界に来ちゃっているな」「あぁ、私ももれなく凄い狂気の世界の中で頑張っているな」が気付ける時間が、場所があれば、それはもうかなり苦しみから抜けるのが上手な上級者です。

そしてこういった状態からワークすると、思いがけないようなギフトや、隠されていた愛にも出会えるチャンスが高まります。

同時に、本当に私たちは社会が競争の場で、常にここで生き残る、受け入れられて、認めてもらって、馬鹿にされずに、存在を感じながら、居場所を確保していなければ生きていけない・・と思っている世界にいるのですから

狂気の投影話もまんざら間違っていないですし、出てくるものとしては辻褄が合った「正しい投影話」です。

時々、ここに戻ろう♡

この静かな場所で「本当は私は何がしたかったの?」「どう生きたいの?」とストーリーの外で自分と繋がれるって大切です。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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