お客様の声

休職した自分がどこかで許せないんです

 

【お客様の声:テーマ】

【年齢:職業】40代後半・会社員

私はもともと頑張り屋で、自分でもそれは自覚しています。人の気持ちも察知し、先回りして相手とのコミュニケーションを図っているので概ね会社でのポジションは良好です。でもそれは影での努力の賜物なのです。それは夫も子供もきっと本当のところは気付いてもらえていない寂しさは常にあります。

ずっと相手の気持ちを先回りすることはやめた事がなく、自動的になっているのですが(これもセッションで改めて自覚しましたが)夫は一見優しいのですが、私から見ると全ての責任を「私が」最終的には背負っている感覚が強く、子供の受験も重なり、自分の昇格試験のところに来て、私自身が生まれて初めて体調を崩し、医者からうつ状態と診断され、休職せざるを得なくなりました。

休職して今3ヶ月目。眠れるようにもなり、食べることもできるようになりました。病院に行っても、友達と話をしても・・・その場はいいのですが、あとで自分を責める気持ちからは結局逃れていなくて、余計に落ち込みます。復職を果たさなければ経済的にも、自分自身もラクに慣れない気がして焦りもかなりあります。

 

【セッションを終えて】

 

最初はどうしたら早く復職できるかとばかり焦り、なぜこうなったかの部分を全く顧みることをしていませんでした。なるべくしてなったことを自律神経のお話を絡めて、具体的に教えてくださったことでまずは「理解」が進み気持ちが落ち着きました。

そもそも、鬱状態になる前にかなりの自分への負担があり、今、自分がどう言った状態なのかを踏まえた上で、心の中にずっと本当はいた固まっていた私をセラピーで緩めていきました。

自分が人に迷惑をかけて、足手纏いになったり、みんなから疎まれる存在なのだと深い所で信じ切っていて、自分が自分をこう見ていたことが人生のあらゆる場面で繋がった時には、辛いけれど、やっと光が差した感覚も同時にありました。夫にも「私を手伝ってくれない」と怒りを持っていたものの、夫に任せっきりの方がずっと不安で怖い感じさえありました。

自分しか信用していないし、自分がしなければ安心できないのは昔から母親に言われていた「最後は自分しか頼れないのよ」「お父さんも、お母さんも死んじゃったらどうするの?」も影響が強かったのですね。母親自身の不安を私は素直に受け取り、「そうなんだ」とそのまま信じる事が子供の時の自分をセラピーで感じた時に、ナチュラルに理解できました。

母親に甘えたくても、頼りたくても「自分しかいない」と無意識に思っていると、母親以外にも他者に自分を委ねる事が怖いのは当たり前。母親も、そのおばあちゃんも、実はずっと握りしめている家系の癒しをしていくと、母のことも自然と許せると言いますか理解が深まって、それがあっていい感覚になりました。

そして逆のようですが結果的に緩み、閉じていた頑なさが開いたようです。まず、自分が自分に優しくなりましたね。禁じていた様々な思い・・・「頼る事」「全部自分でしなくても大丈夫な事」「人を信じても怖くない感じ」などが自分の中に少しづつ定着していく事で、全体にあった緊張感が薄らぎました。家族に対しても、職場の人間関係にも全てに緩みが広がり、「私らしく」生きていても大丈夫な感覚を毎回刷り込んでいます。

人の心の複雑さと全部に理由がある事が実感できています。引き続き自分をケアしていきたいと思っています。

 


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