恋愛の悩み

病気の親がいる彼と結婚に踏み切れない

 

【お客様の声:テーマ】

【年齢:職業】30代後半:会社員

実は結婚を考えている誠実で優しい彼がいます。この人以外には考えられないほど良い人なのですが、唯一、不安なのが、彼のお父さんが闘病中です。お母さんは付きっきりで一生懸命ですし、彼も優しい人なので色々なサポートをしています。そこが良いところでもあるのですが、経済的にも支えを必要としているようです。

自分でも「冷たいな」「優しくない私」「打算的だ」など思うのですが、どうして結婚に踏み切れないのか、頭で考えてみても全く見えてきません。友人や私の親は色々なアドバイスをくれますが、心が全く平和ではないのです。

 

【セッションを終えて】

 

頭の中では色々な声が流れ続け、アドバイスを聞くとどれも「そうかな」と思ってしまい、1年以上悩み続けていましたが、そもそも、私は何に一番引っかかっていたかといえば、両親の将来を自分たちでどうにかしなきゃと思っていたのですね。闘病生活を快適に送れるために、精神的な支えにもならなきゃ・・・経済的にも安心させなきゃ・・・。

私は自分が冷たい打算的な人と持っていましたが、実は本当は全部自分が背負わなきゃと考えていたとは驚きましたが、しっくりです。彼の苦労も、彼の家の事情も全部「私がどうにかしなきゃ」となっていたら、それは躊躇しますよね。

小さい頃から、甘え下手。本当は欲しいのに「大丈夫」。出来ないのに「頑張ります」・・。ずっとこうやって生きてきた自分を振り返ると、私自身が「誰かに助けて欲しいのに、助けてもらえない」「人は頼れない」という信念体系を強く握りしめていました。

母は経済的に苦労して、父をずっと助けてきて、私たちを育てるときに全く余裕がなかったし、常に忙しく、話もちゃんと聞いてもらえなかった・・・。他の家ではお小遣いは3000円毎月もらえていた頃、うちは1000円。でももっと欲しいとは母親の姿を見ていたら言えなかったし、それでも無理して習い事に通わせてもらっていたら、なるべく負担を減らしてあげたい、恩に報わなきゃと自然に「私が助ける側」になっていったこと自体も健気な私の愛情の形でした。

私は冷たくて打算的ではなく、愛情の塊だった・・・?と自分が初めて気付いた時には、今まで自分に対して私が大きな誤解で自分を見ていた・・・このことに気づきました。そして、どうしてそこまで「私が・・・私が・・」とやろうとするかと言えば、こうすることで自分の存在価値や、自分が居ても良い感じや、愛される感覚をここから確かめていたパターンも見えてきました。

癒しは複雑ですが、解いていくと、健気で傷ついた私がいるのですね。もっと早くに自分を知れたらよかったですが、今がベストタイミングだったのかも知れません。もっと力を抜いて、彼に頼れる私にしていきたいです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 


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