なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム108】自分の思考は妄想でもある

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族との関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害などの6年間から抜け出て、長年の職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は自分の頭の中を1日に数千?万単位?で流れていく「思考」「思い」「心の声」などが(実は、敢えて)「妄想」とも言えることを見ていきたいと思います。

妄想が「無いもの」を「ある」ことにし、無いはずのものを生み続けていることも一度きちんと振り返って確認していきませんか?

妄想とは?

今回、改めてあえて使っている「妄想」という単語ですが、これはネットなどで調べてみると、精神的に偏りすぎた自分の強力な思い込みがあり、心の健康を失ったあり得ない想像を信じきっているイメージが沢山見つかりました。

でも、ここでフォーカスしていきたいのは「自分の頭の中で作って、信じていること」なので、もしこれが「楽しい」「嬉しい」「満たされる」「安心」な妄想だったら

沢山生まれてきても苦しく無いですし、穏やかでいられます。ある意味賛成です♡

取り上げて意識したいのが「苦しい妄想」「怖い妄想」「希望が見えない妄想」など、ネガティブ系で、自分を悩ませて、解決したくなる妄想。病的な妄想は外します。

空想・・という言葉を使うと軽いイメージがあるでしょうか?でも空想・・という言葉だと、苦しい空想がイメージしにくいので、あえて「妄想」というワードを選んでいます。

そしてその妄想は同じ自分の中でも大きく、重たく重要な、生きていけないと思うほどのものから、軽い全く人生に支障を及ぼさないものまであります。

度合いが違うだけです。

訂正が効かない妄想=投影が濃いこと

例えば、今まで経験した恋愛が、本当に傷ついていい思い出が一つもないと感じている人がいたとします。

信じていたのに裏切られた・・いつも選ばれない・・大切にされない・・など、そういった心の痛手が実はもう過ぎ去って、新しい恋愛もしていたとしても、心の中や身体感覚で覚えているものは、時間が経てば消える、なくなるものではありません。

刺激されなければ、顔を出さないだけ。

でも実は「在る」「持っている」「知っている」ので、その私が、「ここから想像し、妄想し、色々未来を描きます」

そして色々な判断をして、自分が傷つかないように、自分を守るためにサバイバルの妄想をしていきます。

自我のサバイバルとは?

自我は結局のところ「生き残り」が最も大切なミッション。生き残るという意味は身体的にだけではなく、精神的に・・も含まれ、実は精神性を守るために肉体を捨てる場合もあるでしょう・・

どちらにせよ「大切なものを守る」という意味での生き残りです。

そして、訂正が効かない妄想とは、「絶対にこうなんだ」と自分の中で経験から、知識から身体が覚えた思いが全く隙間がなく、他の声や考えや視点が入らない状態。

これは言い換えれば投影が濃い=自分ワールドにハマり込んで、出れない状態で最も苦しい、どうしていいか分からない状態とも言えるでしょう。(ここに一切ジャッジはしません)

沢山の投影でできている私たち(自我)

私たちはそういった意味では投影の集積体。

この集積体の中身がどんなものを持っているかで「妄想の中身」も違ってきます。また、妄想は起きますが、聞く耳が持てて、他の考えも入れば、袋小路の苦しさから出やすくなりますし、身体感覚もぎゅっとした縮んだ感じから緩んでリラックスできます。

人間の身体は安心・安全の時こそ最高のパフォーマンスが発揮できるデザインです。自分らしく、のびのびと広がっているイメージです。

逆に怒りや恨みや「見返して、自分を馬鹿にした人を今度は下に見てやる」みたいな動機、エネルギーで行動した時には、もちろん原動力としてのパワーはありますが「質」が違うので

一見成功しても、一見凄いことが出来てしまっても、出発点がそのエネルギーのため、どこかで心の片隅にぽっかり穴が空いていたり(小さくて最初は捉えられないぐらい)、虚しさや、良い結果を出した時だけ集まる人たちに、何らかのネガティブな感情を持ってしまうでしょう・・

ずっとこのエネルギーの出し方をしていると、気持ちの良い疲労感というよりは、何か重たい疲労感になってくるでしょう・・

一時の勝った高揚感がすぎた後、どんな感じなのかは、観察したことがある方はわかると思います。

犠牲者意識になった時、これがどこから生まれる妄想かを探す

犠牲者意識は人類にとって馴染み深く、「〜〜された私」「受け入れられない私」「嫌われて、居場所がない私」「必ず損する私」など

「自分には力がない」「価値がない」「弱い」状態になっています。

もし、自分には力がある、大丈夫感があれば「犠牲者意識」になる必要がないので、何らかのための行動が自然に起こったり、良いアイデアが生まれてくるでしょう・・・

一番苦しい時とは?

犠牲者意識は「悪者」でも何でもなく、自分に力を奪わせる状態であると気づくだけでいいのです。そして、これは「苦しい妄想」が大いに影響していて、頭の中の声が、さらに自分の世界を生きずらくさせて行きます。

いくら苦しい投影が濃くても「自分を見つめること」ができる、またはそうしたい気持ちがあれば(100%被害者意識の世界から、病的な動けない状態ではなければ)妄想ストーリーの生まれ故郷(コアな信念体系)を探し、そこにチャージされて、切り離されたままになっている「在るもの」を癒していけば

嘘のような感じ方、反応の変化も訪れるでしょう・・(コアにあればあるほど時間はそれなりにかかります)

「心地よくない疲弊するエネルギーで生きる」から、「広がる嬉しい、楽しいエネルギー」を増やせたらいいですね。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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