なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム139】思考の幅を広げよう

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は「思考の幅を広げる」についてですが、どう言ったことかといえば

苦しい時には気付かないうちに非常に狭い、狭い煮詰まった思考になっているという事。この中で「どうしたらいいか」を考えてもかなり難しいのです。

普段から思考の幅を広げる練習や、苦しい時にこの意味を思い出せて、留まれたら・・そこからやっと回復へのスタートが始まるでしょう・・

苦しい、辛い時の私たち

以前も書きましたが、人はそれぞれの解釈で起きていること、聞こえてくる言葉、目に映る状況を決めています。

その解釈はその人の中にある「仕組み通り」の反応を作り、その反応は全てが「(サバイバル)生き残るため」から出てきます。

基本、生命体としての私たちは「生きたい」のがナチュラルです。閉じる方向や死にたい方向はどこかがおかしい、何かが変で自然じゃない生命の流れに向かっているので、本来の流れに戻してあげることはとても大切です。

もちろん、自我が生き残りのために「閉じる方向」が正しい、今よりマシだ、自分が傷つかなくて済む、もっと辛くならずに済むなどの解釈をすれば、そちらを選びますが、どの道、その先にあるのは「その方が生き残れる」と思ったから。

何度でもおさらいしましょう♡

自我はいつでも「自分を良くしたい」「自分を幸せにしたい」が根底にあり、もし、「幸せになったらダメ」というビリーフがあったとしても、それが必要で、何らかの仕組みの中でそちらを選ぶことで何かを守っている私が必ずいます。

全てには沢山の反応があっていいはず

↑人の数の反応があるのが当たり前なのです・・

例えば、自分より知識もあり、経験もあって、実際に形として残している人や自分が敵わない・・と認めているような人がいるとします。

でもその人のいうことを聞かなきゃという状態をとても嫌う自分(Aさん)がいるとしましょう・・

Aさん:断ったらバカにされる、不利益を被ってしまう、弱みを握られる、借りを作ることになる・・それだけはとても怖いこと。相手の言うことを聞かなきゃいけない自分にだけはどんなに困ってもなってはダメ。(抑圧系)

Bさん:先に色々な道を経験しているから、自分は付いていけば教えてもらえる、相談できる、助けてもらえる、その人のいうことはきっと自分が考えるより確かだ、間違いない、だから安心。ありがたい存在だ。(相手や社会に安心系)

Cさん:自分の考えとあまりにも違う時や、したくない、賛成できない時には断ってもきっと相手は自分との関係を絶たないし、感謝もあるけれど、基本、自分も助けていることがあるから対等で、なんでも話し合えるから安心だ。(フラットで自由)

Dさん:あの人、パワハラそのもので、いつも自分があの人にエネルギーを吸い取られ、消耗するだけだ・・。あの人からどうやったら離れられるかな。自分が全く違う場所で生きるしかないかな・・。(逃避系)

などなど・・・

でも全てが「自分の中での正しさで、それが事実かどうかはわかりません」

自分がどう言った傾向になっているかを書き出します。そしてそこに一切のジャッジ=良いか悪いか、正しいか間違っているかを横に置きます。

ここは非常に難しく、私たち自我は生きていくためのサバイバルを常にしているため、考えと同時にすぐにジャッジをして、正しい方向、より良い方向を選ぶことが生きることにもなっています。→自我の命綱

 

私の反応の作られ方を受容するとは?

Aさん〜Dさんまで例を出しましたが、どの反応が正しいかではなく、どれもその人にとってはある意味正しい仕組み通りの反応です。

まず、「こうならなきゃ」と思う時点で今の自分を否定していたり、ダメと考えて、違う自分になろうとしていることにまずは気付きます。

自分を見つめるときの基本

違う自分になることも良い、悪いではなく、見ていきたいのは「自分の中にどんな否定、抑圧、禁じていること、絶対に許せないこと」があるか・・です。

まずは自分の中から出てきた反応=声をそのまま自分の身体の横に置いてあげましょう。

そしてまじまじと眺めながら「どうしてそう解釈するようになったの?」「どうしてそれが絶対に正しい」と感じるようになったの?」

その反応の「私特有の意味」を知ってあげるところから、癒しのジャーニーは始まります。

この反応が出てくるまでの人生の中で作った経緯は、どなたの声もドラマティックであり、本当に共感と理解のエネルギーで聞いてあげたい部分です・・。もちろん、今それで苦しいのですが、経緯の背景を深く知ってあげれるほどに、同時に自分の中に自分への労いや、健気さに気づくでしょう・・・

Aさんの場合は弱みを握られて、相手の言うことを聞かなきゃいけなかった自分のその当時の状況や、その時の自分がどんな感情を抑圧していたか、また抑圧するしか生きる術がなかったことを少しづつセラピーの中で思い出し、ただ単に「コントロールされたら嫌だ」と言う顕在意識の思いよりも、どうして自分がこの反応をこんなに強く避けたかったかを自分自身に共感して、受容する形を辿りました・・

その時に身体に刷り込んでいた感情のケアや、その時に固く作り上げたビリーフや、その時に気付かなかった隠れてしまっていた思いなども、よく感じながら身体で理解していくことは非常に大きな支えですし、この体験は学ぶ、知識を遥かに超えたものです。

私たちはずっと思っているより複雑で、繊細で、でも健気で、一生懸命生きてきた存在です。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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