なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム82】自律神経との関係性から見る(簡単なポリヴェーガル理論より)

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族との関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は、自分の調子がなかなか良くならない、眠れない、いつも頭の声が騒がしく、ネガティブな考えに支配されている時・・自律神経の目線から、何が起きているかを理解しませんか?

ポリヴェーガル理論=自律神経の視点から、やさしく、簡単な言葉で何となくで良いのでホッとしましょう♩

自律神経と私

元々、ポリヴェーガル理論はイリノイ大学の教授であり生理学、精神医学の教授であるスティーブン・ポージェス博士が発見した理論です。

日本でも数年前から色々な本や、ポリヴェーガル理論を紹介して広めている沢山の方々がいらっしゃいますし、私も溝口あゆかさんから数年前にお聞きし、これが心や身体の症状とこんなふうに辻褄が合った説明になることに、頷きっぱなしでした。

自律神経というワード自体はもちろん、馴染み深いものですが、実際にはどんな風に身体と関わっていて、どんな役割があるかをものすごく簡単に説明していきますね。

伝えたいことは「理論」というよりは、心と身体がこんな風に反応している自分の状態を自分が理解しやすい形で取り入れられたら・・という趣旨です。

ニューロセプションが誤作動

ニューロセプションとはものすごく簡単に言えば「今、危険?安全?」という外からの情報を探知している機能です。

しかも無意識です。これをどうやって自分が決めているかなど改めて考えたこともないほどですが、常にこの機能は動いてくれています。

正しい反応は「危険な時には緊張」「安全な時にはリラックス」ですが、

誤作動している時には「危険なのに安全」「安全なのに危険」と判断してしまうような場合。

自律神経は自分ではコントロールできないものですから、ここが誤作動のままではまずいですよね。

例えば、明らかに自分に好意を持って親切に近付く人、起きている状態を疑ったり、怖いと感じてしまったり、孤独感や、自分は居場所がない・・など感じて緊張している時、まさに誤作動の状態ですよね。

親から「人を信頼するな」「◯◯は変わるからダメ」など刷り込まれていたら、またここに実際の経験な重なれば、いつの間にか無意識レベルで安全で安心していい状況や相手にも警戒が鳴り響き、緩むことが難しいでしょう・・・

心身辛いが長い時には、健康的なニューロセプションの機能が働いていないこととも言えるでしょう・・。

健康的な自律神経の形とは?

苦しい時でも、どんな相手にも過敏な反応しない自分、とか、嫌なことをされても笑える自分とか、「大丈夫完全体」みたいな自分を想像してしまうかもしれませんが、健康的な私の姿とは、喜怒哀楽全て感じられているナチュラルな状態。

なので、「危険」とか「閉じる」とか「動かない」とか「心が開く」「ハイテンションで動く」のも、全部がバランスよく行き来している状態こそがある意味健康。

簡単に分けてみると

ざっくり分けると、哺乳類である私たち人間の自律神経は3つにポリヴェーガル理論では区分されていて

①腹側迷走神経:哺乳類特有の副交感神経。社会的な繋がり、交流、創造的な状態を作る

②交感神経:逃げるか戦うか。アドレナリン。ハイテンション・・

③背側迷走神経:精神的にもLow。閉じる。休息。静。鬱っぽい感じ・・

この3つを行ったり来たり、バランスが取れていることが大切です。

これでニューロセプションも正常に作動しているかどうかがわかりますね。

苦しい時には躁鬱の躁状態になっていたり、鬱の状態になっていたり、気持ちよく元気に戦う、挑戦するというよりは、何か怖さを感じたくないからできる自分になろうとしたり、必要とされるために無理をして仕事を引き受け続けたり・・・

辛い時の自律神経の状態

②と③を主に行ったり来たりしていることが多いのではないでしょうか?

今、自分の自律神経の働きはどこ?

今の私は①〜③のどこを行き来しているでしょうか?

もし、生きづらいセルフイメージやビリーフを持っていたとしても(例えば、社会は気を緩めたら居場所がなくなる、人より出来ていないとそこに居られなくなるなど)適度に①の時を感じられたら、それなりに良い感じではないでしょうか?

①の状態とは腹側迷走神経は横隔膜より上の神経なので、例えば「耳=人の話がちゃんと聞けている」「笑顔=嬉しい、安心」「歌を歌う=声帯を使う、または優しい声、大声で気持ちよくスッキリ」などなど・・(怒りで怒鳴るとかではない)

好きな音楽でダンスとか、リラックスしている時の自然に鼻歌を歌っている時や、顔の筋肉が緩んでいたり、心臓の鼓動も落ち着いていたり・・・もちろん、呼吸も浅くなく、深い静かな落ち着いた呼吸など・・

大好きなペットの身体を撫でていたり、体温を感じて抱っこしたり、嗅覚(匂い)で癒されることもありますよね。

とは言え、生きていれば、追い詰められた時に②の状態で頑張ることも健康です。

この仕事を今週までに仕上げる!!とハイテンションで躁状態で、戦い続けて、終わったら③のように死んだように眠る・・そして気持ちよく目覚めてスッキリなども正しい反応です。とてもいい感じ。③も大切ですよね。

ただ、毎日何かしら自律神経は②で戦い続け、ヘトヘトでお家に帰っても自分に楽しみを与える気力もなく、ずっと追われるように②と③が月単位で繰り返されていたら・・・次第に②にもなれずに③の無気力、閉じる、やる気などLowな鬱状態になるのも、この仕組みから非常に辻褄が合うのが見えてきます。

①〜③は全て必要な状態でもあり、「バランス」の部分に着目します。

 

自分が自分にプレッシャーを与え続けると・・・?

ビリーフやセルフイメージで「もっと頑張らなきゃここに残れない」「みんなに嫌われてしまう」「一人ぼっちになる」など持っていたら、お前はダメだ・・と毎日自分が自分に言い続けているも同じ。

次第に③の状態にもなって当たり前です。または逆にずっと②の頑張り続けて戦う自分としてあろうとする場合もあるでしょう。(過去の私のある一時期)

そうすると、自分の表情筋も乏しくなりますし(目が元気がないなど)相手の声も、目線も、何もかもが自分を責めているように感じているに感じてしまったり、どうしてこんなに頑張っているのに、認めてくれないの?など怒りを抱えたり、急に悲しくなったり、生物学的にも健康的な状態が無理になります。

脳を巻き込んで、自律神経の誤作動になっている時には、まずはこの働きを正常に、健康に戻してあげる目線も大切です。

何かが危険で凍りつき反応(フリーズ・解離)が出たり、呼吸が早くなって心拍数も上がって戦うか逃げるか・・、または、ここは安全で自分から会話に加わったり、社会に参加することで充実感や自分の力を感じられて嬉しかったり・・全てが正しい必要なものであればOKですよね。

元々、自我は分離感があり(臍の緒を切られて、母体とも切り離されてこの生命として生きることからスタート)恐れや、無力感と共に人生が始まりますが、おそらく自我は②と③がベースが大多数でしょう・・・

でも環境や経験や、自分がどう受け取って解釈していくかで①の部分も育っていくでしょう・・。これは個別でみんながユニークな存在です。まずは・・

 

①私の自律神経はどこにいることが多い?気付くこと。

②腹側迷走神経の状態が少なければ、身体を使って物理的に身体を動かしたり、歌を歌う、深呼吸、顔の表情を動かす・・などもしてみる。そして気付くこと。

③上記をしても、なかなか警戒モードや、悲しい気持ちから抜けれなければ、②と③を行き来していたかどうかを検証。そしてどうしてそれが起こったか、まずは客観的に気づいてあげます。(この頃、何が起きていた?何を感じていた?)

④無理矢理でも最初はいいので、楽しいことをしていた時の過去の自分でもいいし、無条件に大好きで顔がほころんでしまうようなペットとの時間を作るでもいいですし、好きな香りを嗅いだり、イメージの中でもいいのでこの自分を感じます。

⑤楽しんでる?緩んでいる?嬉しい?それとも、まだ人が怖い?仕事が怖い?緊張したり、焦りはある?チェックします。

⑥ここで◯◯じゃないとダメとかなども声があれば、②や③の状態から抜けれていないこと。このどうしてもここから抜けられない自分をもう一人の癒し手の自分が静かに大きく理解のエネルギーをイメージして包んであげるのもオススメです。

※長年の苦しみが大きなものは、これではスッキリしませんが、ちょっとした軽めのテーマなどでは色々な「気づき」で落ち着いた私が、出来事や相手を観れると思います。

気づけただけでも二重丸♡褒めてあげましょう♩全く気づかずその誤作動を続けているのとは違う、自分へのケアがここにはあります。

 

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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