なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム13】自分の常識からの目覚め

みなさまこんにちは♩

家族、人間関係などで生きることが辛く、依存症・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は自分にとっての「当たり前の世界」からの目覚めについて、皆さんとシェアできたらと思います。

それは絶対に本当?

友人と会うときに頼まれごとをしたAさんという人がいるとします。

「あなたの会社の近くの美味しいパン屋さんがあるので、今度会うときに買ってきてくれる?」

勿論それ自体はお安い御用なので、Aさんは500円ほどの立替をして当日持っていきました。とても喜んで楽しいランチタイムを過ごし、帰る時間になりましたが、その時に細かいお金、おつりがなく友達から500円のお金をもらうことが出来なかったとします。

 

Aさん自身はどういうタイプかといえば買い物を誰かに頼むとき、先にお金を渡すことが前提だという感覚の人だとします。

次に会ったときにも、Aさんは覚えているのですが、なかなか言い出すことが出来なかったとします。次第にAさんはその友達を「常識のない人だ」「すっかり忘れている、良く忘れられるなぁ」「だから、簡単に人に頼めるのかな」「私なら、前もって封筒などに入れて用意するのに」

これが2000円ならばAさんは言いやすいけれど、500円にこだわる自分が細かい人のようで言いずらいと感じていました。

母親からも「お金の貸し借りには気をつけなさい」「人からの信用はお金で簡単に失われる」など言われて育ってきたため、次第にAさんへの不信感だけが大きくなっていきます・・

 

私の常識とは?

Aさんのケースで見ていくと

例)

①少額のお金ほど、ちゃんと貸し借りできる人こそ信頼できる(私の中の当たり前)

②少額のお金を催促することは恥ずかしいこと、ケチと思われる(私の中の当たり前)

③この友人には立替は2度と引き受けないと決める(いつもの私の当たり前)

④私はいつも「損する側」

など、自分の中での常識=当たり前と照らし合わせ、一人で悶々としてしまっています。

個人的にはこう言った人は自分がお付き合いする上で安心ですが、ご本人は結構モヤモヤすることが多いかも。

もしかしたら、相手は本当にすっかり頭から抜けてしまっているだけかもしれませんが、

「お金を借りたことが頭から抜けている人」は信頼できないというビリーフ自体が自分の中の苦しみを作り出していることが見えてきます。(ビリーフに、良い、悪い、正しい、間違っているなどはありません)

また②も自分の解釈なので、もしかしたら相手は「言ってくれる人」の方がありがたい、自分を不義理な人のままでいさせずに済むとか、安心できる人と感じているかもしれません。

③は①や②の結果、生まれてきた言葉です。(①②がなければこれ自体は登場しない)

全てAさんの中では辻褄があった「当たり前=常識」そのものです

自分の常識が相手や状況を決め続けてしまう

自分の常識はどこから生まれてきたでしょうか?

親から言われた言葉?先生から?TVで偉い人が言っていたから?それとも・・?

全てを鵜呑みにして「そうだよね」「そうなんだ~」と自分で本当にそれが事実かどうかを調べずに私たちはそのまま請け負って自分の中にしまっています。

 

人生の現れ方

Aさん自身が知らない間に自分はいつも「言えない側」「損する側」「信頼を裏切られる側」として感じ続けてしまうと、人や世の中が安心できない場所になっていきます。

→同時に起こるのは、自分はそうならないように気を付けて禁じているため、自分はしないけれど、【されたときにより敏感に感じていきます。】

勿論、それを感じさせる相手に対して腹ただしい感じや、自分に嫌な思いをさせる悪い人として見続けてしまいます。

自分の中の常識は実は大きな力で人生を支配し、無意識の中で(意識の95%)息をするのと同じぐらいに気付かずにその流れの中で生きています。

「それをしたらどうなる?」出来ない訳を探す

例えばこのAさんのケースでしたら、そもそも少額(500円が小額か、高額かも人それぞれですが)だと言い出しにくいのはどうしてかを見ていくと・・・

ケチと思われる、細かくてお金のことばかり考える人と思われたくないとします。ここの解釈さえなければ友達に言いやすいし、ユーモアを添えて、軽いエネルギーで「ねぇ、ねぇ、もうすっかり食べちゃったから忘れていると思うけど、あの日の500円、まだもらってないよぉ~~」とか

ラクな気持ちで何度でも言えますし、逆にこの友人が恐縮してごめんね~~と連発するかもしれません。友人は友人のままでいられるし、わだかまりもなく、お互いに気軽に頼まれ買い物も出来ると思います。

お金自体に色々な解釈や意味づけが乗りやすいため、これも一言で絶対こうだとは言えないのですが、

ラクに生きるコツ

自分が安心な世界で生きるためには相手を警戒しなくて済むとか、こだわりが少なく、柔軟になれる自分を作ることは支えになるでしょう。

因みに、過去の私自身もAさんに似たところがあったため(お金を借りたらできるだけすぐに返す、少額が言い出しにくいなど)気持ちはよくわかります。

色々な私の大切だった常識と思っていたことが実は自分を縛っていたり、相手の自由を許せないものにしていたなぁと感じています。

 

一度自分の中での絶対正しい「常識=当たり前」を書き出して眺めて観ましょう。そして、それは本当かどうか・・・疑ってみるエクササイズをお勧めします♩遊び感覚で良いのでお試しくださいね。

例)*冷凍食品やお惣菜ばかりを食べることは恥ずかしいこと。

*やることを後回しにて、焦ってばかりはだらしがないこと。

*貯金が出来ず、ついつい買ってしまうことは我慢が足りない人。

*自分の気持ちを優先することはわがまま・・・などなど・・

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は全てのベースになっています。

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