なかなかラクにならないメカニズム

【なかなか良くならないメカニズム14】コメンテーターが強すぎるケース

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族との関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は自己ワークではもちろんですが、セッションを受けていてもなかなかラクにならないメカニズムを一つご紹介します。

非常に多くのケースと出会っているため、これ自体が特別なものではないことと、思い込みの強さにより、現れは個々特有の現れ方となること、最初にお伝えしつつ・・・

多かれ少なかれ・・・自我の性質が持っているものとして捉えておきましょう。

 

癒しを始めるにあたって

まずはざっくりイメージして欲しいのですが、苦しい自分を見つめていくときに、

①実際に苦しがっている傷ついた自分自身

②それをケアしようとしている癒し手の私がいるとします。

ややこしいのですが、ある意味どちらも「自分」

 

でもこの傷ついた自分の苦しみをラクにしてあげたい時に、「癒し手」「理解してケアして、受容してあげる側」の私がニュートラルで優しい眼差しで向き合うほど上手く進みます。

セッションにいらしているクライアントさんの例で言えば、目の前のクライアントさんに「癒し手」となっていただき、傷ついて辛い私と対話を進めていきます。

上手くいかないケース

①傷ついている私と癒し手がいつの間にか同じ自分として同化しているケース。ケアする私が傷ついた私そのものになってしまうため、「離れて観る」「離れて理解し助ける」ポジションがなくなり、苦しいストーリーに巻き込まれた状態。

②癒し手の私が苦しい私を見て「そんなお前だからこうなるんだ」「そもそもあなたがそんなことしなければ」「運命だから仕方がない」「ほら、もう絶対にこの孤独感は無くならないよ」など、横からコメントをひっきりなしで言っている場合。

③そもそも、この傷ついた自分のことを非常に「見たくない」「気付きたくない」「感じたくない」「居なかったことにしてほしい」など、癒し手が拒絶(抵抗)している場合。これも意識してわかっている場合と、無意識レベルでの抵抗とあります。

④とにかく、今体感覚で湧き上がっている感情に巻き込まれていて溺れきっている場合。それは悲しみそのものかもしれませんし、怒りそのものかもしれません。絶望感、後悔、罪悪感、不安すぎる場合など、無数のケースがありますが、まずは感情の海から救い上げなくてはなりません。

などなど・・・

これは特別なことではなく、【よくあること。】そこをまずはメカニズムとして知っておきましょう。

コメンテーターとは?

上記の例で言えば②のケース。せっかく傷ついた私を見つけても、休む間もなくいろいろなコメントをお喋りし続けています。

そもそも、私たちの思考は1日で2万個??以上流れているらしいので(誰がどうカウントしたかは分かりませんが、多いんだなぁと捉えておけばOK)常に頭の中に現れては消えていくのです

実際に観察してみませんか?

 

朝起きて、まず、何が頭の中を流れていたでしょうか?

①毎朝、近くの自然公園にお散歩に行くので「お天気」について気になり、アプリで住んでいる地域限定の天気を調べたり、「ゴミ出し」をついでにしたいので部屋中の今捨てられるものを探したり

②例えば家族の健康が悪化したLINEが入っていると、わぁ、どうしたらいいか兄弟で相談しなきゃ、両親は昨夜は不安だったのに・・・

感情が巻き込まれない①の種類と、感情が巻き込む②の種類と色々な思考が爆走しています。

一人ツッコミのコメンテーターが起きた瞬間から大活躍です。

感情が身体をのっとり「よりリアル」にしていく

感情が巻き込まれていなくてこんな調子ですがら、これが身体を巻き込んで「ドキドキ」「ゾワゾワ」「硬い、重たい感じ」plus「許せない怒り」「炎のような嫉妬心」「冷や汗が出そうな焦り」「氷のような孤独感」などあればもう大変。

これこそ、人によって巻き込まれ方、コメンテーターの性質も違うので、コメンテーターが激しく声が大きい、口数の多いタイプですと、コメンテーターに最初にやられてしまいます。

例)母が私に隠して実は病気がかなり進行していたなんて。

小さい頃から父にも暴力を受け、苦労の連続だったのに、大きくなったら私は母を助けたかったのに、実は仕事をやめようと思っている・・・。こんなこと言えない。知られたらきっとガッカリするに決まっている。

病気がもっと悪くなり、私のせいで死んでしまうかも・・。姉に絶対に責められる。そういえば小さい頃から姉は・・・

 

【ここでみていくポイント例】

*病気の進行が自分のせいになっている

*私が不甲斐ないから母は私には隠すんだ

*姉と私を比べると、姉の方が信用がある

*私は親不孝だ・・などなど

こう言ったコメンテーターの声を信じてどんどんストーリーが膨らみ、自分でも感情などに知らずに巻き込まれて事実からどんどん遠ざかっているケース

私たちの苦しみとは、コメンテーターによって支配されています。

コメンテーターを【そのまま信じ】ドンドン苦しみが広がる、大きくなるのが「通常の自我の性質」です。

お勧めエクササイズ

実際に起きていること、実際に言われたセリフ、実際になっている状況などと、コメンテーターが伝えている声を仕分けしてみましょう。

隣の部屋からドンドンと音がする。壁から響いた音と、子供が泣く声が聞こえる。いつも隣の家庭は夫婦喧嘩が絶えない・・・。この前も子供が大泣きしてお父さんの怒鳴り声、何かを壊すような音が聞こえてきた。きっとこの子は心に傷を負ってしまうだろう・・。

 

事実:隣の家の壁から「ドンドン」と音が聞こえている。子供の泣き声がする。

コメンテーター:子供にDV中なんだ。子供が身体や心に傷を負う。今日は何を投げたりしているんだろう。このお父さんは酷いストレスまみれだ。子供を育てる資格がない。だから子供も自己肯定感を育てられない。そう言えばゴミ出しであった時も私のことを無視したし、人間関係を築けない偏った人なんだ。怖い怖い、関わったらこっちにまで何か危害を加えられるかも・・などなど

コメンテーターの声がドラマを作り、より出来事を複雑化し、苦しい解釈とともに自分に入っていることが見えてきませんか?

 

癒しの加速ポイント

自分のコメンテーターの声を「気付く」だけで、大きな癒しの一歩になります。ここから初めて、「自分が反応する理由」を自分が知ることができ「主観100%」から出ることができます。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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