なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム17】自分で苦しみを育てているケース

皆さまこんにちは♩

家族、人間関係などで生きることが辛く、依存症・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は自分では解決に向けて色々考えて頑張っているのに、どんどん悩みが大きくなったり、抱えきれずに深みにハマっている時、どんな風に心の仕組みの視点では表れているかを一緒に見ていきましょう。

よくあるケースなので現れはみなさん違いますが、「自分にも当てはめて」眺めてみると、気づきがあるかもしれませんね。

解決のための決断が・・・

ここである方のケースを例として見てみましょう。

 

【エピソード】

①そもそも、東京に住んでいた方なのですが、ご主人の仕事の関係で地方の静かな農村に赴任します。そこでは風習も、近所付き合いも全く今までとは違い、色々戸惑いましたが、どうにか数ヶ月過ごします。

②さらに夫の仕事はかなり長期間、ここになりそうな事が判明し、ここで子育ても始まる事が決まり、家を建て、子供も授かり、地域の学校に行くことになりました。

③今度は子供を通じてどうしても「ずっと両親・祖父母の代からここにいる人たち」と自分たちが新参者ということで埋めきれないものが出てきて、子供も自分も馴染めない・・と毎日悩んでいたとします。

④夜も眠れない・・朝、これから1日が始まる・・・洗濯物を干すのも見られている・・・買い物も何を買ったか見られている・・・村中の人に監視されている・・

⑤思い切って、夫に泣きながら訴え、会社も辞めて、家を売って、ここから離れたところで暮らそうと言います。夫も勢いに飲まれ、彼女が死にそうな状態だったため、すぐに家を売りに出します・・

⑥今度は「いつ家が売れるだろう」「どこに越したら良いだろう」「そこの地域はどんな地域?」などなど調べれば調べるほど不安になって、とうとう投薬・通院が始まりました。

①や②が③の状態を作り、④もさらに辛い症状として増えていき、①や②の時にはあり得ない判断が⑤を生み出し、⑤から⑥の不安も・・・お団子のように増えて大きくなっている悩みの状態ですよね。

それはどこまでが本当?

こう言った流れは良くあるパターンだと思います。

悩んでいる人にとって当たり前の仕組みです。

この自分の中で作り上げて「そうなんだ」と確定したものが、実は絶対事実ではないこと。ここに踏みとどまれることが非常に難しいですが・・。

 

大抵、自分にとって苦しい解釈はそもそもの自分の中にある「ビリーフ」「セルフイメージ」で作られています。

投影用語の例

「村の人たちに監視されている」ように感じる

「この家を売ってどこかで暮らせば自由になれる」と感じている

「この計画は絶対に上手くいく感覚が持てず不安」と思っている

「そもそも、こんな大変な目に遭わされたのはこの村のせい」と見えている

などなど・・・

「見えている」「思っている」「感じている」「そう聞こえている」はどこからきているかと言いますと全部「自分の中の解釈から」生まれています。

自分の中での事実=実際の真実は同じとは限らないのです。

 

解釈を生み出す「自分の仕組み」が変わって初めてラクになれる

引っ越ししても・・・新しい場所でリスタートしても・・・新しい勤め先や子供の保育園が決まっても・・・

本当にラクになるとは?

「私の中の仕組み」が同じのままではきっと何かきっかけがあると、不安が不安を生み出し、不安の二乗になり、どんどん広がってしまいます。

自分の感じ方が変わる=自分の解釈が変わる=見えている風景が全く同じなのに違う風景に見ている・・

自分の中の解釈を作る仕組みが変化して初めて「本当に引っ越しが必要か」などが判断できるでしょう。

大きな決断こそ「自分の仕組みがそのままで」実行するのではなく、何が自分をこんなふうに追い詰めているかを観察してからがお勧めです。

転職・離婚・引っ越し・・人生にはたくさんの決断の時がありますよね。

その時には「この出来事は自分にとってどんな意味があるか」

「この状況の何が耐え難い痛みなのか」「どうしてそこまで辛くなったのか」などを丁寧に紐解き、客観視の眼差しで初めて実際に行動できたら良いですよね。

転職が悪いことも全くなく、離婚も最善かもしれません・・・新居をすぐに売ることが一番必要な決断の時もあるでしょうが

ここに尽きるポイント

「どんな自分がそれを決めているか」が1番のポイントです。

無力で、誰にも助けてもらえない、被害者としての自分が選んだことは大抵「その自分(弱い・力のない)が思いつく最善」でしかないのです。

急に「力がある」「自分で選べる」「完璧な私」にならなくても大丈夫。

最悪の本来の自分ではない状態で何かを盲信せずに、まずは「事実」に対して自分がどんな心象風景に巻き込まれているかを探して行けたら良いですね。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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