なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム47】本当に辛い時はどうしたらいい?

皆さまこんにちは♩

家族、自分と自分との関係などで生きることが辛く、依存症・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は、もうどうにもならない苦しい感覚に襲われている時、まず何をしてあげよう・・どうしたら良いかについて

過去にも書きましたが、加筆修正ではなく、もう一度違う方向からもお伝えします。

苦しい時ほど「今」から離れている

セッションを受けるクライアントさん、しかも、ずっと悩んでいて勇気を出してセッションを受ける決心をした方などは、相当何か辛い状態が多いものです・・

ではそんな状態の時には何が起こっているでしょう・・

私たちは今の自分の状態を伝えるために色々な出来事をお話ししますよね。あの時こうだった、こんな風に誤解された、みんなの前でこんな風に怒鳴られて、きっと周りのみんなも私を見下しているに違いない・・

母は私が人生で一番苦しくて頼った時にこんな風に言い放った、まるで吹雪の中をやっと歩いてきた旅人にドアを開けないみたいに振る舞った、煙突からは暖かい煙が立ち込め、良い匂いがしてきたけれど、一歩も中に入れてくれなかった・・などなど・・・

また、今までは「過去にどんな経験をしたか」ですが、未来への不安をお話しする方もそれなりに多いです。

「今はいいけれど、そのうちに私は病気が進み、こうなって・・あぁなってしまう・・」「お金が◯ヶ月後には底をつき、そこから仕事が見つからなければ・・・」などなどの恐怖、不安、焦りの中にいることでしょう・・

「今」にいないとは?

今まで書いてきたことが「悪い」「ダメ」と否定しているのではなく、状況の説明として見ていきましょう。

苦しい時の状態

苦しい時には私たちは「現在・今この瞬間」ではなく、「過去」か「未来」に飛んでいっている時。

未来にはいくらでもそこに作り出すことのできるストーリーと、過去であれば実際体験があるため

過去から作る未来もその苦しみを種芋として、いくつもの不安や怖れのストーリーを紡ぎ出します。ここで溺れて、身体の感覚も、自律神経や脳の回路を巻き込んで「非常にリアルに」感じることができます。

これはストーリーではなく「真実だ」「絶対こうなるんです」

口を揃えて、誰もが(過去の苦し時の私もです)強く訴える症状です。

今、吹雪の中に薄い衣類だけで「居る」かどうか?

私たちは物凄いある意味「精巧で創造性」を持っているので、今現在、暖かい暖房が効いた部屋にいて、殺人者と一緒にいるわけでもないのに「何かに殺される恐怖」「生きていけなくなる絶望感」など、ありありと身体を通じて感じることができます。

でも、どこで感じている?

頭の中=ストーリーの中で起きていることを、リアルに身体を通じてです。

ストーリーをバカにしているのではなく、むしろ気づいていきたいのは、ストーリーという頭の中の幻想で(想像で)私たちは本当に死にかけることもできるし、そのストーリーが大好きな人と結ばれるストーリーであれば、天に登るような夢心地を感じます。

みんなから好かれている彼が、私に笑顔でありがとうと言ってくれた・・など・・私たちは想像で喜んだり、不安になったり、恐怖を感じて鳥肌が出ることも出来ます。

どちらも事実ではなく、頭の中の物語の中です。

ラクになるには?

ここまでお読みの方はお気づきの通り、ラクになるのが早いのは「頭の中のストーリーから抜ける」「目覚める」ことです。

「幻想」からの目覚めとは?

実は「実態のない頭の中のストーリー」に自分が溺れていることを気づくこと自体がまずは大きな山を越えるほど、大変なことなのです。→通常の私たち。

と言うのも、人生がまさにストーリーでできているから・・

美しく、温かで、優しくて、包み込まれていて、安全で、安心あふれるストーリーであれば、そのストーリーから出る必要、気づく必要はないですよね。

ストーリーが悪い、ダメなのではありません。

どんなストーリーにハマっているかをまずは「目覚める」ことは深いぐっすりと眠り込んでいる状態から目を覚まして夢から目覚めるイメージですが

深く寝ている時ほど、そこから目を覚ますのが困難なのもイメージつきますよね。

私もよく例え話でクライアントさんにお話しするのですが、何度も見ている悪夢があり、この先、自分がここで殺される・・という結末を知っているので、夢の中で自分は自分の目を指で広げて「これは夢だよ!!」と叫んでいます。

またほっぺを夢の中で叩いて「起きろ!起きろ!」と叫んだり・・(全部夢の中で)でも・・・身体はぐっすりベッドの中で深い眠りから覚めることができません。

 

心のテーマも同じく

知識で「これは幻想」とか「これは夢の中」と自分を納得させようとしても、難しいのです・・・

一旦は収まったようでも、刺激があれば、簡単に苦しみの中に戻ってしまいます。

 

夢からの目覚め=自我の解体

では、どうしたらいいのか・・・?ですが、これは「自分の今まで絶対に正しい」と思っていた世界観から違う世界へ投影が変化するわけですので

①自分が映し出している「解釈」を解体していく作業

この解釈自体が体験で刷り込んだり、脳の回路や自律神経を巻き込んでずっと定着し続けた結果、現在の形になっているので、

②過去の経験でのトラウマや、感情のダウンロードを身体から自由にしてあげる作業をしていきます。

ここはセラピーや心を紐解く問いかけというものを私は使っていますが、どのツールでも、自分に合ったものであれば良いと思います。

心を紐解く問いかけは顕在意識ではなく、自分を構成している95%と言われている過去の経験などから作られた信念体系を解いていく作業です。(本当かどうかは横におき、過去生も含みます)

またここには相当な重たいエネルギー(感情)もあるためセラピーを併用していきます。

自我の解体作業を進めていくと・・・不思議なのですが、あんなに憧れていた非二元と相性がここまで合うこと。また自我のエネルギーが軽くなる=自分が軽くなる(自分は居るから、自分ってなんだろう・・居るのかどうか・・分からなくなってくる、などなど)

そんな風に非二元と癒しは仲良しです。

以前にお勧めしたワークも「思考でやったつもり」から「実感を伴って感じる」ワークになって行った時・・きっと変化も伴っていると思います。※ブログの最後にある安心に繋がるワークなど・・

苦し過ぎる最中は、海で溺れている真っ最中で、その時は焦りと恐怖で何も救助の声も聞こえない、助けに来た人の指示なんて飛んでしまい、必死でしがみついてしまい、救助をさらに困難にさせている時も多いものです。

慌てすぎて自分の味方、優しくて良きひとに噛み付いてしまったりもあるでしょう・・(ますます孤独になったりする)

まずはそんな自分に、なんでもいいので救助の一息付けるものを(浮き輪的なもの)投げて、落ち着かせてあげましょう。それから岸に連れていくなり、ヘリコプターで海水からあげてあげるなり、次のステップへ・・

もし・・・浮き輪的役割にあのワークが使えればとても良いですし、単純にそれがぐっすり眠ることかもしれませんし、何か、好きなものを食べるとか、安心できる誰かに愚痴を言いまくり、慰めてもらうことかもしれません・・最愛のペットの匂いを嗅いだり、温もりを感じることかも・・(ここは人それぞれ)しかし、ここまでは「必要な対処療法」です。

その後に「何がこの溺れている自分の状況」を構成しているかを見つけます。そこを解体すれば、もうそこで溺れずにすみます。(ここの解体がないと、きっかけがあればまた繰り返すことも十分あります)

長年の信念体系の解体はそれなりに見ていくところも満載ですが、まずは「浮き輪」で一息つかせた後、それで終わりにせずに、本格的な(二度と戻らない)「自分を救う」方向に行けたらと思います。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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