こんにちは♩
心理カウンセラー・セラピストの浦松ますみです。
今日は「嫉妬」について書いていきたいのですが、嫉妬と言っても様々な形、どんな嫉妬なのかが結構沢山ありますよね。
- 恋愛系の嫉妬
- 仕事での嫉妬
- 友人同士の中で感じる嫉妬
- 誰かと自分を比べて感じる嫉妬(関わる色々な人が対象で、身近な人から有名人、旬の人まで様々)
などなど・・・全部を網羅することは難しいのですが、順番に解説していきたいと思います。
恋愛系での嫉妬編
どんな嫉妬がそこにあるか?
彼が好きなのに心配が尽きない場合
彼が好きで仕方がないことはもちろん悪いことではなく、お付き合いのモチベーションの一つになりますよね。その時に彼が他の人に見せる笑顔や、親切、優しさに心配になったことはありませんか?私の友達にそんなに優しくて親身に相談に乗ってあげたら、彼女が勘違いしてしまうかも・・とか、私よりも笑顔がこの人には多いなどなど・・・
どうしてこの心配が出てくるのでしょうか?自分が自分の中で感じている未来のイメージはなんでしょうか?「彼が相手の方に行ってしまうかも」「私と比べられたら私の方が魅力がないかも」「私の方が気遣いができていないかも」「相手の方が綺麗で彼自身の自信や喜びになるかも」などなど・・・なんでしょうか?
独占したいと思っている場合
そもそも、どうして独占したいと感じるのでしょうか?これを当たり前と考える前に、少し横に置きながら、「独占しないとどうなるストーリー」が自分の中に流れているかを探してみましょう。上記にも書きましたが「彼が離れるかも」「自分の方が何か劣っている感じ・負けている感じ」など良くない解釈がそこにありませんか?
または一人になった時に絶対に味わいたくない「悲しみ」「寂しさ」「虚しさ」「一人ぼっち感・孤独感」など、ここに感じたくない感情があると当たり前ですが、彼との関係があるから、それを感じていないので守りたくなりますよね。彼がいなくなると一気にこの感情に包まれてしまうからです。そして包まれた時に自分ではどうにかなる、大丈夫感、安心感はゼロに一気に行ってしまいます。
仕事系での嫉妬編
誰かと比べていませんか?
誰かと比べるのは「自我」の性質
職場で嫉妬心が出ている時の自分を思い出してみませんか?どんな状況でしたか?どんな相手でしたか?周りのみんなはどんな風に振る舞っていましたか?(実は全部「自分からはそう見えている・感じている・聞こえている」という方が正解なのですが)
私たちはもれなくどうしてこの性質を持っているかと言えばズバリ「生き残るため・サバイバルのため」です。常に自分の身体的な命や精神的に安心できるために比べることをします。誰かと比べて大丈夫であれば安心し、劣っている、できていない時に不安や怖さを感じるのはそのためです。そして焦ったり、何かを探そうとします。
もし、自分なりにはとても頑張って今回の売り上げを達成したとします。でも、他の人が数字的に自分よりも上を行っていて、その人が上司から称賛されて、みんなもおめでとうムード一色で、今回の自分の努力を誰も気づいてくれない時に「いいなぁ」「あの人ばかりずるい」「どうして分かってくれないんだろう」などの思いが出てきませんか?
自分の生き残りゲーム(人生はゲームでは全くないのですが)に不利な状況と感じることは辛いですし、自分も感じたくないですよね。比べた時に自分も周りとそこそこ揃っているとか、上だと感じることでやっと安心できるのはそのためです。私たちはそれだけ「普通」が大切で、重きを置いています。(ここも人それぞれの強さですが)
友人同士系での嫉妬編
友達同士で感じやすい嫉妬は?
友達がいてよかった時や、救われてほっとした経験も多いですが、案外と何かのきっかけで「嫉妬」を感じたことがセッションのテーマで出ることもしばしばです。例えば、子供同士が同じ塾ですが、相手の子は先生に気にかけてもらえている(ように感じる)時、自分の子供よりも良い点数を取り続けている時、自分の夫よりも相手の夫の方が高収入、または仕事がうまく行っている、大手有名企業、偏差値の良い大学など・・・
または一緒に買い物に行った時に高い食材をどんどん自由に買っている姿や、子供や夫と仲良く過ごしている様子、親との関係が良好で、すぐに助けてもらえる話や、いつでも自分の見方でいてくれる話など・・・
読まれていて気づかれたかもしれませんが全てもし、自分もそれをできる力がある、得られる力がある、もし、それがなくても全く安心で大丈夫だったらどうでしょうか?
全ては「自分には(欲しいけれど)手に入れられない」「自分にはそれができない」系の時に嫉妬、羨ましさが出てきませんか?セルフイメージが「自分ができない」「自分は下」「自分は劣っている」系などとなっている時が多いです。
嫉妬が苦しい時に最初に自分にしてあげたいこと
何がなくて苦しいかを探してあげよう
まずは書き出してみる
ノートを用意して、嫉妬心が出ている時をイメージします。その時の状況は?私の状態は?表情は?どんな姿でそこにいる?場所はどこ?実際の出来事でなくても大丈夫です。頭の中の想像の世界のイメージで書いてもOKです。自分がなんと言っているか?セリフも漫画の吹き出しのように書いてみましょう。
例)一緒にウインドーショッピングをしていた時に素敵なストールがあったけれど、とてもじゃない金額で諦めていました。友人ともあれ、素敵だし、どんな服にも一枚あったら格上げしてくれるような素敵すぎるものだけど、買えないよね〜と話していたのに・・・。今日、それを着けてランチ会に来ていた彼女をみた時、「あの時、私に合わせてくれていただけで本当は全然買えたのだ」と自分が惨めになった。
顔は笑顔だけれどこわばり、「素敵〜」とは言っているけれど心は全然波立っている感覚。みんなが褒めるたびに、自分がそれが買えないようで惨めさ、恥ずかしさを感じている・・・などなど。できるだけ細かく書いてみましょう
一番苦しいのは何?
書き出した中で、最も苦しみを作っているのは何かを探してみます。上記の例で言ったら「友人が自分に合わせてその場では私もとても買えないわ」と言ったことだったとします。それが何を意味しているのか?を感じてみましょう。すぐに頭で答えを出さずにその時のことをよく思い出して身体で感じてみます。目を瞑った方が探りやすいかもしれませんね。集中しやすい方も多いです。
親しいはずなのに嘘をつかれた感じ?経済的に下に思われた惨めさ?私に合わせなきゃ可哀想と思われたこと?彼女が本心で「私、買っちゃおう」と言ってくれなかったこと?なんでしょうか・・・?こここそが人それぞれです。
苦しい自分の姿に寄り添っていく
上記で出てきた一番苦しい思いを見つけたら、そこにある感情もできれば探してみます。そしてその感情を抱えている自分に声をかけてみましょう・・・。「それを感じたくなかったんだね」「一番これはキツいよね」「そう感じるのは当然だよね」「そうだったんだね」・・・
自分がかけてあげたい言葉で良いでしょう・・・。ここにある感情も十分に理解して分かってあげましょう。落ち着いてきたら深い深呼吸を2〜3回ゆっくりとします。丁寧に呼吸を整えてあげて適当なところで目を開けてお部屋に戻りましょう。
まとめ
いかがでしたか?嫉妬が出ることは悪いことではなく、自分が何がなくて辛いのかを探してあげる良いバロメーターでもあります。その嫉妬がどこから来ているのか?何を自分が持っていない、得られない、出来ないと感じているかを知ることができるサインでもあります。
嫉妬してはいけないとか、嫉妬を何かのバネにして頑張る前に、出どころを理解してあげることで、より深く自分が自分と繋がれて安心が増えるでしょう。
安心の増えた私が頑張ったり、努力したりはとても健康的ですし、抑圧していないのでいい結果も得られやすいでしょう。または結果に固執したりジャッジが減るでしょう。
人の心って本当に全部が違うので複雑ですし、一つだけの方法で解決が難しいですが、とても奥深く、魅力的でその理由が健気で感動的だなぁと毎日感じています。職業柄、たくさんの方々と深くお付き合いして行きますが、私は魅了され続けています。
心のことに興味がある方との繋がりは本当に宝物。感謝しています。いつもありがとうございます♡
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