なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム129】乗り越えたはずがまた反応が出る時

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は一度自分としてはこの悩みは解決できた、乗り越えて感動さえした・・と思うのに、再び何かがきっかけで「心がズキン」としてしまう・・「モヤモヤを感じてしまう」・・などこんな時には何が起きているのかを一緒に見つめてみませんか?

ズバリ「まだ何かが残っているから」

自分の中に完全に何を刺激されても、どんな状態になってもそれなりに対処できたり、昔より明らかに軽やかな自分であれば、きっとこのテーマは必要ないと思います。

クライアントさんのお悩みの中によくあるパターンの一つとして、過去に何度も見ていって、それなりにワークも進み、最初の自分とは明らかに違って、それについて笑いまで出るようになったのに、大丈夫なはずなのに・・

ある日、それは突然に何かをきっかけにまた自分の中に暗い影を落とす・・不安が出てくる・・・悲しくなる・・怖さが出ている・・など

そんな経験はあるでしょうか?

セッションで見ていなくても、友人にたくさん話を聞いてもらったり、直接相手に伝えて顕在意識上では解決、終結・・と思っている事でしかも1年以上平和だったのに・・などなど

また重たく感じてしまうことがある時には、間違いなく「まだ残っているから」「何かが在るから」反応が出てくるのです。

これは別の視点から見ると、とても良いこと。(でもヤダ〜〜っ!)

自分の中にあるものがちゃんと姿を表せてくれて、ワークする、見つめるチャンスが来たことでもあります。

自分で見つめる一例

ある方は職場でどうしても苦手な上司がいました。この上司のマウントを取るところ(と感じてしまう)が苦しかったのですが、それなりに見えてきたものもあり、自分が下に見られる、軽くあしらわれると感じることが、自分にとって命取りぐらいの「怖いこと」だったことも見え、個々の癒しを何度かしました。

伏線として、幼い頃から女手一つで育ててくれた母からは「誰にも頼るな」「愚痴を言ってはダメ」「自分で全て解決できる力を持て」と言われて育ち、自分ではかなり自立した女性として、むしろ頑張って上手に生き抜いてきたと自分を誇りに思うところもあったのですが

突如、あることをきっかけに涙が止まらない・・よく眠れない・・といった状態になってしまいました。

ずっと抑圧してきたこととは?

ある時、数年ぶりに会った男性の友人と楽しく、自分も心を開いて温かい時間を過ごしました。彼は海外赴任も多く、家庭を持ち、とても家族を大事にし、女性の友達も多く、数少ない異性の中でもリラックスできる人でした。

数年ぶりの警戒なしでの彼との時間を過ごし、家に戻る途中から彼女の心がざわつき始めます・・

頭の声は「まさか、私、彼が好きなの?」「なんでこんなに別れた後、寂しくなるの?今までだって数年会わずにメールだけで平気だったのに」などなど・・

彼女の心の中で起きていた事

実は、彼との久しぶりの時間は彼女にとって「安心できる人と素の自分でいることの心地よさ」であり、「誰にも頼らず生きていける私」でいなくても相手から全然受け入れられて、大丈夫であることを感じてしまったのです・・自我にとっては非常にまずいことです。

抑圧が上手くいっていただけだった

母の言いつけを守り、自分でも「出来る私」「強い私」「怖さも減ったはずの私」になっていたはずが、この一晩で長年ずっと「頑張って作り上げてきた私」が抑圧(我慢ができていただけ)しての姿だった・・

ここが本人としては非常に困ったことだったわけです。

ここからが「芯からラクになる癒し」の入り口

自分でなんでも出来ること、誰にも頼らず生きていける事、自立して経済的にもやっていけることは一見自我的には大事で、これが得られたら「ラクになる」と思いますよね。

この視点の意味

「どうしたら良いですか?」はどうしたら強くなれるか、どうしたら出来るようになれるか?

なので、そもそも、どんな私が強くならなきゃいけないか・・という「デフォルトのそもそもの私」が全く変わっていないし、それが手に入らないと幸せになれない私のままなのです。

誰かの力を借りることは、まだこの方にとっては「まずいこと」として刷り込まれたままであり、ダメな私、できない私、弱い私として心の中に残っています。

私にとって人を頼るとは?

私にとって人を頼ることはどんな私で生きる事になっている?

ここをまずはしっかり見つけていきましょう。

ここになんらかのまずい解釈があれば、お母さんの言いつけ通りの私になる必要がありますし、マウントを取られることもまずい事。

人を頼ることにポジティブな解釈、自分や相手との信頼関係を増やす、私が出来ることを相手が困った時には喜んで手伝う繋がりが作れるなど

自分にとって「まずくない解釈」であれば、マウントを「取られた私=怖い」もさらに変化するでしょう・・・

ただ威張りたい可愛い人、ただ言葉遣いがそう言った言葉だけ、私を下に見下しているわけではないなど、解釈のシフトがさらに自分にとってラクになるでしょう・・

私特有の「解釈(投影)」を探すことがポイントです。(その後、セラピーなどで感情のケアも加えたらさらに良いですね)

 

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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