なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム135】何をされるのが一番嫌?

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など、ドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は自分の悩みを見つめていく時、または他者の悩みを聞く時・・一番ポイントにしたいところ、一番フォーカスしたい場所はどこか?

それは「何に一番刺激されているか」=「何をされるのが一番嫌?辛い?」ここを探していくことを意識していくと、上手く辿り着くことが多いというお話をしていきたいと思います。

一番嫌なこと=自分が無力と感じている場所

全部を網羅できるわけではないのですが、もし、されて嫌なことがあっても自分でどうにか対処できる・・自分で何か考えて結果を出せる・・などであれば、嫌は嫌だけれど、刺激されてずっと引きずる、傷ついたままになっている・・ということは少ないですよね。

自己ワークや、他者へのセッションの時に押さえておきたい一つは「何を引きずっているか」を探すこと。

言い換えれば、どうして引きずるかといえば、そこが未消化、それだけは感じたくない感情がくっついていたり、苦手なものがあるからです。

こんな見方もできるかも

ここが残っている限り、刺激があればいつでも発動する自分ですし、現在刺激がないだけで、平和そうでもその平和は「仮の平和」でもありますし、心からの安心、安全ではないとも言えます。

誰にされたかではなく「何をされたか」

よく、お悩みを聞くときに「母からこんな風に言われた」「夫が私にこんな風にマウントを取る」「いつも姉を追い越したかった・・」など

誰かについて熱量を持ってお話しする時ってありますよね。もちろん、その誰か、というお話も大切にしていきたいのですが、「何をされたこと」がとても辛いのか、嫌だったのかに着目してみます。

自分が(この人に、この状況に)どうされたことが、どんな意味を持っているのか・・を着目します。

ここがどうして大事かと言えば、これにより「自我のサバイバルが脅かされた」「サバイバル率が下がった」「自我にとって危険」だからと言うことになっているからで

思い出そう♩

もう一度よく自我の仕組みを見ていくと、私たちは生命として一番大事なミッションは「生き残ること」「死なないこと」・・・精神的にも肉体的にも社会の中でサバイバルを上手に乗り越えていくことこそ、自動的に組み込まれた大切なものです。

自分にとっての「されたくないこと」の見つけ方

ある例を辿ってみましょう。

ある女性は、お店に入った時に店員さんが近づいて話しかけてもらわないと、なんだか自分はお客様としてみて貰えていない、この人は買わない人だから相手にされない・・お金を持っていない人と見られるという意味づけを持っていて

何も声をかけられなかった時にホッとするのではなく、イラっとしてしまい、私を相手にしない店は大したことがない、こんな店、お客さんを見る目がないなど、一人で怒りを持って結構引きずるんです・・というお話をされました。

逆の方もいますよね。すぐに店員さんが話しかけてくると、ゆっくり洋服を見れないとか、化粧品も試せないからそっとしておいて欲しい・・そんなケースもありますが、この方は「話しかけて相手をしてほしい」という症状を持っています。

①私にとって「話しかけられない」は何を意味する?

この人はお金を持っていない人と言う意味。

②お金を持っていない人と見られると何がまずいの?

社会の中で相手にされない、尊重されない、大切に扱われない・・

③お金を持っていないことで相手にされない、大切にされないということが自分にとってどんな意味になっている?

社会の中で存在できない、社会の中で繋がれない、要らない人になってしまう

④私にとって「お金」はここから見えることで言えばどんな意味を持っている?

お金というものを持っていないと社会の中で繋がれない、居場所がない、存在できない、もちろんサバイバルで生き残れない・・抹殺される・・(怖い)

お金というのはあくまでも「トリガー」であり、お金を通じてこの方が持っているイメージが「私は(お金と言うものを持っている人)で初めて相手にされる、大切にされる、社会で生き残れる、要らない人にならずに済む」といった自分像とサバイバル方法が見えてきます。

なので最初のテーマで「お店の人に声をかけられない=生き残れない、存在できない私」(と自分は自分を思い込んでいる)を直撃されたので引きずったと言うのも辻褄が合います。

自分の中のサバイバルのパターンを知る

上記の一例を参照に、ご自身の中での大切なサバイバル方法や、自分がここだけは感じたくない、ここを感じたら生き残れない・・と思っているところは見つかったでしょうか?

しかも、自分の中で起きる反応は(解釈)「みんなもそう思うよね」でスルーしがち。自分の中ではノーマークの「正しさ」になっていて、それが意味を持って支配しているパワフルな掘り下げポイントであることは気づくのは難しかったりしますよね。

その私の解釈、反応の仕方は本当?

一つの私だけの視点は投影の濃いままの意味づけ探しを難しいものにしています。

もし・・そう思わない人がいるとしたら、その人はどんな人?どんな反応があり得るだろう・・

疑問と、好奇心と温かさ、優しさや愛情でこの質問が自分にできた時には、かなりの同化も外れている状態です。

全員が自分特有の偏りのある思考があり、それ自体は当たり前。ここに苦しい時に疑問を投げかけられて、普段から広げていく習慣をつけられたら、苦しい時の一点集中、それしか考えられない視野が狭くなった状態から脱出しやすいきっかけを運んでくれるでしょう・・

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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