なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム43】見えない敵は何?(分離感を癒す)

皆さまこんにちは♩

人間関係(他者)、自分との両方の関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は私の中にある「見えない敵」「分断・分離感」について一緒に感じませんか?

今、社会全体が分断・分離していてお互いに意見の相違、大切なものが違う、守りたいものが違う・・それにより、非常に自分の中の元々持っているものも浮き彫りになりやすく

孤独、不安、怖さ・・を感じていらっしゃる方が本当に多いです。

分断・分離感は何をもたらすか?

私たちにはそれぞれの人生の歴史があり、育った環境も違い、大切にしたいものも違い、正しさや愛を感じる瞬間もそれぞれです。

安心を感じるもの、繋がりを感じる瞬間も全く全てが一緒の人やグループもないですよね。何かが重なって分かり合えるとか、ここは違うけれど、ここは似ているね・・・など

色々複雑に絡み合っているのがそもそもの自分です。

心のベースが安心・安全の人

もし・・・「自分が見ている世界が正しい」と感じても・・

心のベースが安心感や、信頼することへ躊躇がなかったら、きっと違うものを「そうなんだね」「あなたはそれを選ぶんだね」と認めてあげることが出来やすいと思いませんか?

相手の自由を否定せずに、受け入れて、見ていることが出来やすい気がしませんか?

もちろん、状況・状態・相手にもよるでしょうが

自分の中が安心・安全であると、私たちは比較的に穏やかな行動が取れています。

自分のコアなベースが不安・恐れの場合

安心・安全から離れている人

同じように「自分の見ている世界が正しい」と感じているとします。

自分の心のベースが不安・怖さ・不信感・緊張・・こんなベースであれば、何をする必要が出てくるでしょうか?

当然ですが「怖くさせないで」「安心させて」「自分を守らなきゃ」「殺される前に相手を殺せ」などなど・・

戦いが必要になってきます。

 

戦いができないと深いレベルで感じると、私たちは「閉じる」方向に自律神経や脳を巻き込んで自動的にシャットダウンします。

師匠のあゆかさんが例え話で良くお話されているのが、ものすごい揺れの飛行機で乱気流に巻き込まれた時、非常口を探す、酸素を確保しようとする、安全体制を取ろうとする人は「戦うモード優位」で動けるタイプ。

でも、どうにもならない、またはこの状況の感情(死への恐怖・大切な人との別れへの何かしらの感情などなど)パニックで抱えきれない場合、シャットダウンの形の一つは「気を失う」方法をとるでしょう。

こんな風に、私たちは自分を守る行動一つとっても様々な状況・抱える感情によって色々な姿になります。

何かと戦っている=分離状態

私は何と戦っている?

目に見える具体的な敵のケースや、目に見えないけれど常に緊張して備える状態になっている場合も立派な戦いモード。

何かを攻撃して勝たないと、自分が精神的に、肉体的に傷つけられると感じたら、瞬時に私たちは「自分を守る必要」が出てきます。

守る形の多様さ

自分を守るために、何かを否定し、何かを潰して、脅威から逃れようとします。または、完全に丸腰になって「あなたの敵じゃない」という方法をとる場合もあるでしょう。媚びへつらうケースも大切な戦略なのです。

この時のエネルギーの消耗たるや、かなりの大きさです。

自分の大切なものを守りながら、相手との分離感を乗り越えるためには何が必要でしょうか?

戦う世界からの卒業はどうしたらいいのでしょうか?

やっぱりここに戻る

自分の中のコアなベースが「大丈夫感・安心感」であること。ここさえ作れたら、それは守らなきゃいけないものがあっても「相手を否定する」方法を取らずに済みます。

やられてしまう恐怖、精神的に、肉体的に自分が殺されそうになる恐怖がなければ大丈夫です。

逆の言葉で言えば常に私たちは自分が死なないために頑張っています。

無意識のファイティングポーズ

ファイティングポーズというとどんなイメージを持たれるでしょうか?

セッションで見ていくと出会うファイティングポーズは「強さ」「揺るがない安定した土台」「大丈夫感」がないために見えない敵、見えているはっきりした敵と戦うために取らざるを得ないポーズ。

相手にやられる前にやり倒す、そういった強気のポーズもありますが、見た目やそこにある声は「強そうでも」実は中身は殺されないために、傷つけられないためにとっているポーズなので

怒りや、異常な緊張感、恐怖など、本当に様々な形があります。

また逆に、どんな人からも嫌われたくない場合などは相手にニーズを先に読み取るため、それに応えて居場所を作るために柔軟で柔和なポーズに見える時もあると思います。

「見た目」「そこにくっついている顕在意識の言葉」の下に、どんな私が「存在しているか」を見つけてあげることがポイントです。

ある方は小さい頃から友達や家族がみんな強気な人が多く、その中で自分を守るために、完全に無意識でしたがいつ、相手が不機嫌になるかを見張っていることが「当たり前」になりすぎていて

常に何か起こればそれに備えられるような戦い方をしていました。

また、相手が「謝って済むなら警察はいらないんだよ」という何気ない一言が大人になった今でも「信じ込んでいたら」、謝るようなミスをしたら二度と取り返しがつかない・・と無意識レベルではアンテナが張りっぱなしで、人間関係をキープする戦いを無意識に続けるでしょう・・・

 

守りベースのファイティングポーズも、攻めがメインのファイティングポーズも、どちらも自分を維持するためのもの。

虐待を受けていたわんちゃん、猫ちゃんが保護される時、いくら自分の味方だと言われても、優しい声で餌を見せられてもすぐに信じられないし、餌だけとってその場を猛ダッシュで逃げたくなったり

遠くに離れたらやっと餌を食べることができる・・そのぐらい、傷ついて、人間不信になった心の中の過去の傷ついた私と関係を持つことは難しいケースは多々あります。

また、一瞬心を許して人間に撫でさせた後でも、急にう〜〜っと唸って威嚇したり、また怖かった思い出が蘇ると、急に噛み付いたり・・被害者意識がベースになるのも当然です。

私たちも全く同じ。

トラウマの中に長い間いた方は時間をかけて、ゆっくり戻っていけたらかなり順調です。

師匠に教えてもらった分かりやすいYouTubeのリンクを貼っておきますね。

※音に注意されてください

わんちゃん=傷ついた私

そんな視点で観てみてくださいね。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は全てのベースになっています。

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