こんにちは♩
心理カウンセラー・セラピストの浦松ますみです。今日は自我の仕組み=自分という存在の仕組みの中でも、【自分以外を信じやすい】・・についてみなさんとシェアしていきたいと思います。これを読むと、「私という成り立ち」に理解が深まり、何の悩みのヒントになるでしょう。
そもそもが私たち、人間は非常に複雑な存在。全員が違う生命そのものですから「〜〜方式」「△△法」で一括りにスッキリ、悩みゼロ状態にはなかなか難しいものです。少しづつ、切り口を分けてお伝えしていきますね。
自我(私)は学ぶことがそもそも、大好き
改めて、私自身もそうですが、純粋に「好き」「興味がある」ことで「学ぶ」のが好きな場合と、何か困りごとがあって「解決」のための情報集めや知識を増やしたい「学び」というのもありますし、これも一概には同じではないのですが・・・
自我はそもそもが「知ること」が好きです♡
なぜか?
「知識が増えると」どんな感覚になるでしょうか?情報をネットから探している時には自分は何を感じている?また、どこかの講座にいっている時にはどんな自分がそこにいるでしょうか?振り返って、落ち着いて「感じて」みると、物凄く安心で、安全で、満たされていて何も困っていなかったら、「学び欲」はどうでしょうか?
大抵、自我はそもそもが「大丈夫かな?」「誰かと比べて自分はOKか?」「将来、困らないかな?」など不安や、恐れがベースなので、「知ること」で安心したり、大丈夫な感覚を得たりしませんか?これ自体が「性質」なので、良い悪いはなく、こんなベースを持っているということです。
ベースが怖がりで不安な自我(私)
自分が自信に満ち溢れていて、何のブレもなく、心配が一切なかったら・・・何かを得よう、学ぼうはどんな風に現れるでしょうか?(瞬間的に、またはある一定の期間はあるでしょうが、ずっとこの状態でいることは難しいですよね)
自我のベースは「恐れ・不安」なので常に何を求めるでしょうか・・?
想像してみてください。自分が誰かに頼るとしたら・・助けてもらうとしたら、自分より「知識があって「経験もあって」「権威もあって」信頼できる人や状況を選びたいですよね。弱っちくて、すぐに右往左往してブレていて、すぐに怒ったり・・そんな人のところにいても安心できません。
私たちは自分の心の中では「こうしたいな・・」「こっちを選びたいな」と思っていても、もし、権威ある人や、すごく尊敬している人が「◯◯が正しい」「今後こうなるから・・・」などと言われると、自分より、そちらを選びませんか?信頼を自分よりも、そちらに置きます。そして、みんなと一緒だとさらに安心します。(一斉に買いだめに走ったり、不安からの行動をしてしまうのも一つの形)
自我は(自分は)自分より、上にみている人、力がある(パワフルな)人の言葉を信じる
どうして自分を信じられないか・・というと、そもそもの自我の仕組みがこういったベースを持っています。頭では「自分の好きなことを選ぶ」「私は私」など本当に願っているのですが、潜在意識の95%でこちらを選んでいる限り(しかも無意識なので)こっちの方が自分にはパワフルです。
自我が苦しい、悩みがあるときは?
そもそものベースが弱いし、何か不安や恐れがある私たちですから、当然、苦しい時、悩みがある時、迷っている時など・・・ネガティブな感覚があれば、どうでしょうか?一気にグラグラしたり、不安の黒い雲が胸の中を占めてきませんか?
逆に、充分に満ち満ちていたらどうでしょうか?自分に対してOKで受け入れいたらどうでしょうか?どんな姿の自分もどこかで「OK」という肯定感があったらどうでしょう?
苦しい時にはもれなく「自分否定」「何かが足りない・欠乏感」が必ずあります。
【自己否定:欠乏感の例】
- 人から嫌われている私
- ちゃんとできていない私
- 分かっていない、持っていない私
- 能力がない、役に立たない私
- 迷惑をかけてしまう存在
- ここにいてはいけない居場所のない私
- 弱くて小さな私
- 被害者の私(搾取される、侵略される私など)
- 損する私
などなど・・・自我はこんなにも自分をOKしていないとなれば、どうしたくなるでしょうか?
自我は自分を守る必要が常にある
当たり前ですが、こんなに弱くて小さな私が心のどこかにいれば、その子が刺激されたら全力でその自分を守らなければ、生き抜いていけませんよね。
次にすることは「無力な自分を守りたい」のでどうやって頼ろう、どうやって逃げれるか、どうやって助けてもらえるかなど、必要になってきます。権威者や大きなもの(団体、グループなど)と戦わなくて済むように=勝てる自分ではないので、安心の求め方が色々な形でひちようになります。
例)
- 自分より大きな存在には自分の感情をとりあえず抑える
- 損得で考える
- 気に入られるように振る舞う
- 孤独にならないように、嫌われないようにする
- 自分のメリットを作ろうとする
- 何か優れた自分が必要になる
などなど・・・
でも、これらの流れを見つめてみると・・・どうしていつも、恐れや無力な感覚があるのかを観察すると、【何がないから】でしょうか?
自我は「繋がり」「愛」を常に求めている
もし、私たち自我は何か困難な悩みや苦しみを抱えていたとしても、そこに誰かがいたら・・そこで人との繋がりを感じていたとしたら、人の温かさ、優しさを感じていたら、怖いは怖いけれど、不安は不安だけれど、身体の感覚はどうでしょうか?
もうダメだ・・・と思っても「人の愛」「繋がり感」があったらどうにかなりそうな気がしてきませんか?そして、心の重さや締め付け感や絶望感も、緩んで来ませんか?私たちはこれを、常に求めています。
言い換えると、自我は常に「繋がり」「愛」と離れているとも言えます
生きる意味、希望がない時、自我は何を感じている?
生きる意味がない、探している時には私たちは何を感じているでしょうか?その時の身体の感覚は?心に穴が空いた感じ?冷たい水を浴びている感じ?無機質な感情がない感じ?重たい?軽い?空虚感?虚しさ?なんでしょうか?
どうして「生きる意味」が欲しいのか?それを求めている時には「繋がり」「人との愛情」がそばにあるかどうかを観察してみましょう。もし、これが充分にあって、満ち満ちていたら「生きる意味」を探すことをするでしょうか?
愛が欠けている時に「生きる意味が欲しくなる」のも自我の特性です
自我は「自分の外」に探しにいく
何かが足りない・・・安心、希望、愛、繋がり感・・・それがなかったら、次にはそれを埋める必要がどうしても出てきます。ないままでは痛すぎて、不安すぎて、怖すぎるから・・。
私たちは「自分の中に無い」ものは外から埋める必要があるため、探しにいきます。そしてそれが得られたら安心し、それが得られない時にはずっと不安や恐れを感じる私でいるしか無いので、もう必死で活動を続けています。が・・・
得られたとしても「小さくて、弱い、力のない私」が得ている状態。相手がくれている間だけの期間限定と、緊張を伴った「安心」でしかありません。それは薄ら自分でも無意識レベルでは感じています。相手次第と言う「人生のハンドルを相手に委ねる形」となったままです。
何がどう欠けているか、足りないかは人それぞれです。
自我の仕組みはシンプルだけど、個人個人の構造が複雑
自我は恐れが大きいと不安や苦しみが増えて、安心や繋がりがあればリラックス、平穏な感じ、満たされ感があり、構造そのものは非常に分かりやすいのですが、個人の心の構造が非常に複雑なために一言で言い切れないし、講座などで「〜〜なものです」と言い切れないし、理論で全ての人をカバーできないのはそのためです。
欧米のトラウマの権威者であり、YouTube、本などでも名言を伝えている「ガボール・マテ」さんの言葉の一つですが(欧米の依存症やトラウマの専門家、ドクターでもある)、本当にその通りと感じるものの一つがこれです。
トラウマ(苦しい出来事)は何が起きたかと言う出来事そのものではなく、その人自身がその出来事を「どう感じたか=どう身体にDLしたか」であるby GaborMate’
ここが人それぞれという理由です。
精神が(心が)身体が危険、怖いと判断するものや、強さの度合いは全て「自分」基準で決まります。
まとめ
私たちの自分への否定や何かの「欠乏感=欠けている感じ」は最終的に自分で決めるのですが、それが苦しみの元です。
言い換えると、どのぐらい自分が「愛から離れ」「繋がりから離れ」「欲しいものが無い」と感じてしまっているかということ。
こんな苦しみを持っている私は潜在意識にいるのですが(もちろん、表層の顕在意識にもたくさんいるでしょう)、この普段気づけないエリアの深いところに押し込められている私との対話は本当の意味での【楽になる鍵】です。
愛に離れてひとりぼっちと感じて震えている私のケアを色々な形でしていくことは、大きな自分への愛となるでしょう。いつでもその子は自分のほうに眼差しを向けて欲しいと待っています。私が使っている手法が良いとかでもなく、自分自身が心から楽になり、リバウンドしないもので自分のケアが世界中に広がっていったら良いなぁと感じます。
そんな人で溢れてきたら、この地球は非常に愛で満ちて、緩んで、困難があっても繋がりで乗り越えられる感じがイメージで出てきませんか?生命の全ての動きにそもそも持っているナチュラルな「らしさ」を感じられたら良いですね。誰の真似も必要なく「その人らしさ」が一番美しい。心からそう感じます。
心のことに興味のある方との繋がりに感謝を添えて・・・♡
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