母との関係

【親との関係が重い時】新しい繋がりの作り方

こんにちは♩

心理セラピストの浦松ますみです。今日はよくあるご相談の「親との関係」に苦しさを感じている場合、どうしたら自由な軽やかな新しい関係を作れるか・・・一緒に見つめていきましょう。

無意識に「母親・父親」には色々な意味を載せています。

実は親とのテーマは「根が深い」です。「歴史が長いため」「どうしても簡単に切れない存在」のために、ある意味苦しみの貯金が増えやすいテーマです。どうでもいい存在でしたらここまで拗れずに済みますよね。

 

拗れた関係のほどき方は沢山のお伝えしたい部分があるのですが、今日はまず一つの見方、方法としてお読みくださいね♩

 

父親・母親はシンプルに「好き?嫌い?」

実はこの質問で既に迷われている方も多いのでは?

直ぐに答えられる場合と「苦労して、私を育ててくれたけれど、この一言にずっと傷ついてきた」とか「ありがたさもあるけれど、こうして自分の所有物のようにコントロールしてくる」「離れていないと直ぐに喧嘩するから、たま〜に会うぐらいがちょうど良い」などなど・・・

そのぐらい、親との関係は複雑で色々な歴史とともに「愛情と怒り」のような愛憎が混ざっている場合も非常に多いです。徹底的に嫌いな場合もそれがどうしてなのかを改めて気づくことが大切です。

そして好き・嫌いに対して「それが正しい・悪い」は全くありません。全てが理由があっての現れです。

 

 

どこが嫌い?受け入れられない?許せない?

これもケースバイケースでしょうが、同じ母親に対しても(父親に関しても)兄弟同士で見方・感じ方が違うことも多いですよね。

まずは「自分がどう感じているか」「どの部分が受け入れ難いか・嫌いか」などを書き出してみましょう。

頭の中で考えているだけですと、次々にいろいろな場面が思い浮かんだり、コメントしてくる声や、いかにも正しいことを言ってくる声が邪魔をして客観的になりにくいので「書くこと」はおすすめです。

が・・・書くことにより、より思い出したり、「見えてしまう」ことが辛い場合はもちろん今はスルーして全くOKです。

 

ある女性の場合「ケース1」

 

父親が母親の留守中などに、かっこいいお姉さんを家に連れてきたり、楽しいところに自分を連れて行ってくれた。母親とは全く違う雰囲気で、お洒落で優しくしてくれて、美味しいものを食べさせてくれる場所に行けるし、おもちゃも買ってもらえる・・

この人がまさか、父親の不倫相手だったと知ったのは自分が中学生になってしばらくして父が家を出て行ったから・・・。

小学生の低学年の私にとっては全く想像さえつかなかったし、むしろ、母親が父に喧嘩を吹っかけているようにさえ見えていて、母が父を追い出したのだとさえ感じていた・・・だから母子家庭になったときに、むしろ母親を心の中で責めていたぐらいだった。

「お母さんが、そんなんだからお父さんが他の人のところに行っちゃったんだよ」

この時の母親の顔が忘れられない・・その母もその後、心を病み、さらに経済的にも厳しさを増して、良い親子関係なんて、出て行った父とも、一緒にいた母とも築けず、自分も傷つく恋愛を繰り返している・・・

そんなケースをここで一緒に見つめていきましょう。

 

「誰になんと言いたい?」=「一番辛いことは何?」

この上記のイコールで結んだ言葉は表現は違えども、同じことを指しています。例で出した女性は今、何に苦しんでいるのでしょうね。

聞いてみると、この方の場合は「因果応報」と仰ってきました。どんな意味?と聞いていくうちに、悪いことをした人には悪い報いがあって、私は母に優しくできなかったから、今、まさに罰を受けている・・・そんな内容でした。

 

いわゆる「私が悪いから・・」というパターンです。

父親に「どうして家庭内に不倫相手を持ち込んできたの?」とか「子供の私を利用するなんて人としてあり得ない」とか「子供にこんな苦しみを与えた2人は同罪だ」とか両親に対しての怒り系の声はするものの

最終的に巡ってくる言葉が母親に向かって言ってしまったあの言葉です。思春期の私にとって、辛かったせいもあり、つい、母に暴言を吐いてしまったのですが、私が母を苦しめている1番の悪の根源とまでおっしゃっていました。

そして知らなかったとはいえ、不倫相手のお姉さんを「母より綺麗な人」「いい匂いのする素敵な大人」と憧れさえ持ってしまい、一緒に過ごした時間を楽しんでしまった自分に罪悪感を感じていました。

母を苦しめた私が幸せになれるはずもないと思いつつ、でもこんな経験をさせた親に対しても「愛する」「感謝する」なんて気持ちになれなくて、それが悲しくもある、寂しさが強いとも・・・。

 

たくさんある中で最も痛みの大きなものは?

この方の場合、色々整理をしながら結局の1番の痛みは「自分が罪人」だという自分への概念=セルフイメージがかなりあり、自己否定の塊の状態でした。

 

誰かを責めてスッキリできない場合、ほぼ間違いなく「自分が自分をダメと感じている」「自分がこんな自分を許せない」「絶対にこんな自分になってはいけない」などの形で【自分への否定がある時です】

世界中のどこに逃げても・・・環境を変えて職業を変えて、パートナーを変えて、友人を変えても、絶対に逃げられないのは【自分から】です。

母親を追い詰めて、決定打を打ち込んだ「私」を私が許せていなかったら、この私がハッピーで温かで信頼関係を持ったリレーションシップを結ぶこと自体がかなり難しいのは当たり前ですよね。

どうしたら良い恋愛関係を構築できるか?の前に、「今の私がどういった状態?」を知り、先にこちらから癒したほうが断然早いです。

相当傷ついているのは「今のこの自分

 

まずはあのセリフが相当許せないようですが・・・

 

あの台詞は「理由があって出てきたもの」でもあるのです。

どうしてあのセリフが自分の中から生まれ、母にぶつけたのかを、その時の自分に遡って知ってあげるところから始めます

色々な経済的なこと、母子家庭への世間の目、友人たちのさりげない言葉、何も助けてくれずに出て行った父親への怒り、あのお姉さんと仲良くしてしまった自分への怒りなど・・色々な声がここにあるので、時間をかけて全部その当時の自分に言わせてあげましょう。

本来はセラピーを使う場面ですが、ご自身でセラピーが使えない場合は、イメージの中でその当時の自分を思い出して、その子の声を聞いてあげましょう。

そして必ずここに感情があるのでその感情も十分に感じさせて共有しながら、理解というエネルギーで包んであげましょう。

→できるところまでで十分です。ここでスッキリできない場合や、この感情は向き合えない場合などはトラウマを含んでいるかもしれないので専門家に任せることをお勧めします。

深呼吸を適宜、好きなところで深く3回ほど入れながら・・・YouTube動画で流しているようにタッピングを身体の1箇所でいいので軽くし続けるのも非常に効果的です。

 

親子関係は実は愛があるから苦しい

もし、本当に心の底から「憎しみ」「大嫌い」だけでしたら、その感情で相手を思い続けることができて、そして十分にその感情を毎回感じられるミッションを果たしているので、ある意味、うまく行っていますよね。順調です。

が・・・

それで心から嬉しい、うまく行っていて最高!と思えないのはどうしてでしょうか?本当の私は何を願っているのでしょう・・・今は手に入っていないそれは何なのでしょうか?

 

もし、親を愛したい、許したい、受け入れたい、理解したいなどと思っていたとしたら(これがいわゆる愛という系統です)それが出来ない、叶わないから苦しいですよね。

本当はこんなに愛したいのに(赦したいのに)愛せない(赦せない)・・

何をどんな風に本当は愛したいの?とじっくり聞いてあげる時間やセッションとは、正しく自分への愛情そのものです。

ここが緩みを持ち、自分が自分に優しい眼差しを向けられた時に、きっと親との新しい繋がりが自然に生まれてきます。作ろうと思って計画して実行して行動するのではなく、自己否定の苦しい自分が変化したら、変化した自分に相応しい、ナチュラルな行動が生まれてしまいます。

「そうしよう」ではなく「そうなっちゃった」感覚。しかも自然なのです。とてもラク。

親子関係についてはまた一緒に見つめていきましょう♩

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています。

 

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