こんにちは♩
心理カウンセラー、セラピストの浦松ますみです。
今日は恋愛のご相談で、過去の出来事がトラウマのようになりどうしても一歩踏み切れなかったり、絶対に大丈夫かと必要以上に相手を疑ったり、冷めた目で見てしまう・・・ありのままの相手を感じることができないと言ったご相談に対して、どんな心の仕組みがそこにあるかを一緒に見つめていけたらと思います。
実際に新しい恋愛に躊躇したり、またお付き合いが始まったとしても自分らしさや相手を信じられない状態での時間は何かしっくりこないですよね。頭では「もう乗り越えた」「吹っ切れた」「大丈夫」と唱えていても・・・もし、ザワザワが出てきたらどうしたら良いのかを心理カウンセラー、セラピストの視点から書いていきますね。
1:恋愛でトラウマ的な経験はありますか?
実際にはなんと2人に一人って本当?
まずはこの調査を見てみましょう。実際にはこんな風にトラウマ的経験をしている人は案外いるのです。この数字は意外でしたか?それとも・・・?
その原因にはどんなものがある?
トラウマと言っても原因は人それぞれですよね。例えばどんなものがあるでしょうか・・?
パートナーの浮気
すごく心が痛いですよね。どんな浮気の仕方だったのか、相手は誰だったのか、それはどんな風に実は始まっていて、自分はその事実をどんなふうに知ったのか・・・。男女関係なく、大きな衝撃が自分を襲い、信頼関係は一気に簡単に崩れてしまうでしょう・・。
突然の別れ話をされた
それが本当に突然で青天の霹靂だとしたら、どうやって自分は立っていられるか分からないほどショックですよね。だんだんとお互いに別れをを予想して遂にきた場合だって心が痛むし傷つくのに、いきなり別れ話をされた後、すぐに相手が結婚したなどのケースは本当に相手不信となりますし、人間自体と関わることさえ怖いと言った状態になってしまうでしょう・・・。
10年付き合ったのに、いつもと同じように喧嘩の後また復縁すると思ったら、本当に愛想が尽きたと言われた時も、なぜこうなるかが一瞬理解不能にフリーズしてしまうでしょう・・。
実際に暴力を振るわれた
最初は優しかった彼が何かをきっかけに豹変し、自分に対して身体的な暴力や、言葉の暴力で自分を傷つけた場合も身体的にも、精神的にもかなりの衝撃をダウンロードしています。そしてまたこうなったらどうしよう・・・とか、その豹変の後に優しく非常に後悔している姿を見ると、許してあげないと可哀想とか・・・。
相手が暴力的になるのは生い立ちが辛かったから私だけは理解してあげなきゃとか、様々な現れとしてそこにあるでしょうが、実際はそこで起こった大きな声、相手の自分を殺す勢いの表情、そこにあった匂い、香りなど五感をフルに使って全て「身体」にダウンロードしています。
・大声を聞いたら身体が震えるなども「身体に過去ダウンロードされた怖さ」が残っていてその反応で身体は勝手に震えるのです。自律神経の働きもここでは大きく関わっていて、脳科学と自律神経の面からも自分でコントロールできないものです。
トラウマによる影響の出方
人によってこんなに出方は違う
恋愛するのが怖くなってしまった
好きになったり、気になってはいるものの、過去の自分が騙されたシーンや裏切られたショックなどが思い出されて躊躇してしまう・・・または相手が良い人であればあるほど失った時の痛みに耐えられない気がしてより自分から遠ざけてしまう。自分からわざとキツいことをいったり、普段の自分と違う自分を演じてしまうなど・・
人間不信になってしまった
もし、騙されたとか実は全然ほかでの彼の顔が違っていたなどどうでしょうか?知らないところで大きな借金が実はあったとか、年収が言っていた金額と違っていたとか、彼は会社名を偽っていたとか、二股されていたなど、ここの理由は全員違いますが「信じる事」が怖くなっている私ができてしまったなどありませんか?
日常生活の中での色々な支障
何かをすることが億劫になったり、虚しさを感じてしまい深く打ち込むことができなくなったり、ストレスで過食に走り、体重自体が実際に増えてしまったりお洒落などにも興味を失うとか、生活リズム自体がルーズになって希薄になってしまっている・・・プチ鬱状態、引きこもりがちになっていたり、人の視線が気になってきたなどあるでしょうか?
また、他者が幸せそうに見えてしまい、自分と比べて自分をバッシングする声などはないでしょうか?
恋愛のトラウマは乗り越えられるのか
実は乗り越えていると感じている人は少ない
どんな人が乗り越えているのでしょうか
これも色々なパターンがありますがある結婚紹介所のリサーチなどによると「新しい恋人ができた」「時が解決した」「恋愛から距離を置き、他のことに没頭した」などが挙げられていましたが・・・もし、何かモヤモヤがあったとしたら、心理カウンセラーの視点で見ると何だと思いますか?後ほど書いていきますね。すっきりと何もなくずっといい感じであれば本当に良いことです♩
克服できていない人はどんな人?
では克服できていない人はどんな人でしょうか?これもあるリサーチによると「きっと同じことが起きる気がする」「もう、人を信頼できない」「こうなったのは自分のせいだ。自分にもう自信が持てない」など自分が自分にストップをかけている状態です。
心理カウンセラー・セラピストの視点から見る
本当の意味で乗り越えるとは?
先ほど書いたここの部分ですが「新しい恋人ができた」「時が解決した」「恋愛から距離を置き、他のことに没頭した」などが挙げられていましたが・・・実はこれがどう言った状態でこの現れになっているかが知りたいところです。
と言うのも失恋の痛み、トラウマは時には死んでしまいたい・・と思うぐらいに私たちのありとあらゆる部分を刺激するものですよね。実際のセッションでも10回コースのうちに9回が失恋の心の痛みの中身を見つめ続ける人もそれなりにいる程です。
本当の意味で乗り越えているのか、それとも「痛みを感じないために」新しい恋人、時間、他の興味のあることで蓋にしていないかどうかをチェックすることは非常に実は大きな意味があるのです。
本当は心の傷が疼いていたとすると
本当は心の傷があるのに、それを感じないための新しい恋、他の興味に自分の関心を向けて本当に受けていた傷を見ないようにするなど・・・また時が解決するよ・・はなんとなく昔からのよく使われる言葉でもありますし、そんな気も確かにするでしょうが、実は心の傷は時間だけで、他の誰かを自分に与えることだけで回復しているのでしょうか?
10年前に起こった裏切り自体の傷を、何かきっかけがあればいくらでも再燃できるのは、影は潜めていたけれど、ただ刺激されていなかっただけなのです。
心に未消化の「傷がある」からきっかけがあると疼くし、痛いのです。本当に解決していたら痛みはそこまでは広がらないはずなのです。再燃した傷は「やっぱり」「ほらね」「だから私は◯◯なんだ」と自分を責めたり、それを感じさせた相手に対して怒りや憎しみを持ってしまう形になりがちです。
これは心理学用語で言うと「抑圧・投影」の仕組みそのものです。これ自体は誰でも日常起こっていることで悪いとかダメなものではありません。抑圧と投影を頭での知識で知ることは簡単ですが、悩みの当事者ともなるとすぐにその感情に巻き込まれてしまい、見破ることは至難の技です。
過去の失恋のトラウマはどんな私を作った?
なぜその姿でいるのかを自分が深いレベルで理解する
本当の意味で自分の心の傷がどうなっている状態なのかを「自分が」知ることはとても大切なこと。相手にも自分にも良いことしか起こりません。
なぜなら、同じ傷での同じ痛みはこれで味あわずに済むからですし、変に避けたり自分に自信を失ったり、逆に強気になってみたり平気な自分を無意識に演じなくて済むし、自然体の私でOKだからです。強い自分を演じるのも全部無意識レベルで起こっているのですが、そもそも「痛みがあるから」こその現れなのです。
小さな子供が本当はお菓子が欲しいのに「それ、もう食べたし、うちにはもっといいお菓子あるもん〜〜」など心と反対のことを言ってしまうのと似ていますよね。素直に「美味しそう〜、ちょうだい!」って言える子は生き方がラクです。
例えば浮気をされて傷ついて、もう2度と恋愛をするのはやめた・・と思っていたけれど、友人の紹介で縁があり、お付き合いが始まったとします。自分も何か寂しかったし、不安だったし、新しい恋人がいる自分であれば、何を感じなくて済むでしょうか?
私が悪かったから浮気されたことにならないんだとか、別れた相手にも幸せな姿を見せることで「魅力がないわけではない」との無意識レベルでの意識表明だとしたら、→よく「きれいになって見返してやるとか」ありますが、実は心の中では何が起こっているのでしょうか?→あくまでも一例としてです。人それぞれここは完全に違う思いがあります。
抑圧は辛さを感じないための痛み止め
本当に自分に魅力があって自信があればそのままの自然の自分でOKですし、わざわざ相手に見せる必要もないし、別れは自分のせいでは全くないことがどこかでわかっています。ただ、自分自身の経験からも何か良くないことが起こった時に表層では100%相手が悪いと怒りを感じ相手を責めているものの・・・・感じたくないけれどもしかしたらどこかに自分のせいでそれが起きたかも・・・と言う思いがあれば、うっすら抑圧が必要になっていくのはある意味、当然なのです。
結婚当初より20キロ体重が増えたとしたら、また独身の頃のように彼のために食事を用意できなくなってしまったなど、何かしらの自分が自分をOKできない理由があるとしたら余計に痛みは加味されてしまいますよね。抑圧が悪いとか、いけないのではなく、どうして蓋=抑圧が必要になっているかの理解をまずは「自分が」できるといいですね。
傷ついた私の声を聞く
自宅でできる簡単なワーク方法
まず目を瞑ってみます。深呼吸をゆっくりとしましょう。鼻から吸って、口からフゥ〜〜っと出す感覚です。身体の1箇所に手を当ててよ〜〜く身体を感じます・・。静かに始めましょう。
あの時の私に会いに行く
本当は2度と思い出したくもないかもしれません。抹殺して人生から切り離してしまった瞬間かもしれません。フリーズしているかもしれません・・・あの時の自分、またはあまりにもショックが大きい場合はいきなりこの場面でなくとも、少し落ち着いた場面から入ってもいいかもしれません。その時の私はどんな表情?どんな姿でそこにいる?周りに人はいる?部屋の感じは?それとも屋外?街中?なんでしょうか・・・
その自分がどんな思いや感情を抱えている?
その自分にイメージの中で近づくことはできますか?よ〜〜く感じながら彼女は何を感じ、どんな思いが頭の中を走っているか聞いてみましょう。そして・・・そこにはどんな感情があるかを探ります。時間をかけてじっくりとすぐに答えを出さなくてもOKです。「何が起こったの?教えて」「あなたを助けにきたよ」など自分の言葉で話しかけて引き出していきます。
そこにあった感情は2度と感じたくないもの
もし、そこに凍りつきそうな悲しみがあったとしたら、それは本当に2度と感じたくない「悲しみ」なのです。色々な悲しみが人生の中では起こってきますがこの時の悲しみは特別なのです・・・。それを十分に理解してわかってあげましょう。そして「今までずっとこうしてここに一人でいたんだね・・気づいてあげられなくてごめんね」など自分が彼女にかけてあげたい言葉をかけたり、ただそばに寄り添ってあげるだけでも良いでしょう。
適当なところで深く深呼吸を数回して目を開けてお部屋に戻ります。
まとめ
いかがでしたか?家での簡単なワークのご紹介でした。
本当はセラピーができると自分で色々な感情や思いをもっと深いレベルでシフトさせることができるかもしれません。が、一人で自宅で簡単になんの材料も要らずにできるワークも上手に取り入れて、ただ頭の中でぐるぐると考え込むより、書き出したり、身体で感じることで一つ下にあった「深い思い」を自分が見つけることも大きな支えになるでしょう。
フォーカシングなども非常におすすめです。ブログで書くことは限界があるのですが、少しでもご興味のある方のお役に立てたら嬉しいです。読んでいるそこにいるあなたとの繋がりに感謝を添えて・・♡
いつもありがとうございますm(_ _)m
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