なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム72】思わず反射的に言い訳する時

皆さまこんにちは♩

人間関係、家族などとの関係で生きることが辛く、依存症・過食嘔吐・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方のお悩みを聞く側に自然に変化した心理セラピストの浦松ますみです。

毎日本当に暑くなってまいりましたが、体調や、夜はぐっすり眠れているでしょうか?

先週はHP不具合でブログをお休みしてしまいましたが、書きたかったことは下書きに溜めています・・笑

今日は、人生の中で秒速で自分が言い訳していたり、誰かのせいにしていたり、嘘までついてしまった経験がある方に、一緒にそこに何があるかを見ていきましょう。

大なり小なり・・こういった経験はないでしょうか?

小さい頃、夜8時までと言う約束でテレビを見ていましたが、こっそり暗い中つけていて親にドアを開けられた瞬間、「妹が見ようって言うから〜」とか「私は止めたんだけど、言うこと聞かなくて〜」とか・・

こういったものは「反射的に」出ているもの=潜在意識にあるものが秒速で出ている場合が多いので、ここを見ていくことで本当に自分という仕組みが垣間見えます。

そういった自分がはっきり見えて、何のためにその反応が出ていたかに気づくと・・この自分に対してどんな眼差しに変化しているでしょうか・・?

言い訳=「私のせいじゃない」が必要な時

私たちは咄嗟に「言い訳」している時、どうしてそんな言葉を使うのでしょう・・・

もし、それが「自分のせい」しまったら、それはどんな私になってしまう?そして相手からどんなことをされてしまうイメージがある?

先ほどのテレビを暗い中内緒で見ていた現場を見られた場合などは「母親からひどく怒られ、打たれる(恐怖)」「信頼を失ってガッカリされて、愛情を失う(恐怖)」などなど・・

私のケースですが、そう言った傾向があったと思います。

妹が常に叱られていたのを見ていたため「こうなったらダメだ(嫌われる・見捨てられる・愛されないなどなど・・)」と同時に刷り込んでいたため、これが私のせいになったら自我的には非常に恐怖であり、まずいわけです。

また、妹がたまにとても褒められているのを見ると、再び私は不安になるのです。なぜなら「私の良い子の価値が分散されてしまう」「私の頑張りが薄まってしまう」など

常に「母親からどう思われるか」は死活問題(サバイバル)に心の奥深くでは緊張していました。心って凄いですよね。

特に父親が仕事で不在気味だったので、私にとっては「母親」は非常に大きな意味を持つ存在でした。この人に「良い子」と思われたら安心して生きられますし、この人に好かれなかったら非常に困ってしまう・・居場所に安心は急激になくなってしまう状態でした。

潜在意識は常に「極端」

不思議なのですが、頭で冷静に考えたら「そんなことないでしょ?」と思うことでも、潜在意識では常に最悪のパターンを用意して「こうなったらどうしよう」「きっとこうなってしまう」「みんなから嫌われてしまう」「ここには居られなくなる」など

あり得ないことを「現実的に」身体を通じて、リアルに感じることが得意です。

例えば、セッションなどでもよく出てきますが、世界から仲間はずれにされている・・とか、ゼロか100かなど、極端な白黒思考になっています。

もしかしたら・・そうじゃないかもしれない・・なんて考えはほぼ無く、これがないと生きていけない・・とか、できなきゃ排除される(全てから)など・・・

苦しい時ほど極端な世界の中にどっぷり浸かっています。

常に私たちは現実=事実ではなく、潜在意識が創り出す思考の中で苦しんでいます。

 

何が怖いか、何がダメなのかをきちんと探すには・・?

ある方は、自分がいる会社に友人が「転職しそうな話」を聞いて、その度に「うちの会社は実は福利厚生、悪いよ」とか「うちの会社、実はブラック気質」など、どうにかして諦めさせたいのですが、はっきりと相手に伝えることも怖い・・

どうしたら良いですか?とご相談にいらっしゃいました。

その友人とこのような話になる前は、自分の会社での「良い話」を沢山伝えていて、彼女の転職にはむしろ協力的な立ち位置でした。

ところが実際にその会社を辞め、しかもうちの会社に丁度募集があり、来るかもしれない・・と聞いた時から、ご相談者さんの心の中は不安で、恐怖さえ感じていた・・とのこと。

何に怖さを感じているかを探していきます。

例)

①もし、彼女があなたの過去の話を聞いて、転職したは良いけれど・・何が起きそうな気がする?

②それは私にとって何を意味する?

③その意味することが上手くいかなかったらどうなりそう?

④私はそこで何を感じてしまう?

この通りに聞いてみましょう。

 

①の答えの例

きっと彼女は最初はウキウキだけれど、そのうち、ここでも嫌なことが起きて、「来なきゃよかった」「〜〜さんに勧められたから」と私のせいにされそう・・それが怖い

②の答えの例

私が彼女の人生を悪い方に導いてしまった。だから、彼女を助けて支えなければいけない。(友人の感情の責任が私の責任になっている)

③の答えの例

私と彼女は上手くいかなくなる。嫌われる。悪口を仲間内で言われる。そのうち居場所も失ってしまう・・・(元々居る自分より友人の方にみんなが同調するイメージ)

④の答えの例

孤独、一人ぼっち、寂しさ・・

 

この方の最も感じたくない抑圧ポイント

この方が最も恐れていたことは理由は色々なのですが(こうなる経由)、④でした。④の感情を感じないために色々な行動や思考が生まれていました。

しかも、自分のせいで相手が自分を③のようにしてくる・・という極端な例の潜在意識の性質が(ビリーフ・セルフイメージ)かなり反映されている典型的なパターンです。

当たり前ですが、極端な想像が悪くもなく、②のような相手の感情の責任を私が背負わなければ・・という境界線超えが悪いでもなく、③のどんどん生まれてしまう未来への想像が悪いのでもなく

「どうしてこのイメージが生まれてくるか」の仕組みの根源を見つけてあげて、ここの癒しをしていくことが大切なのです。

自分が絡んでいて、その結果、ここの経由は様々ですが「一人ぼっちの孤独」「一人の寂しさ」を非常に感じたくない=抑圧しているものが見えてきました。

さぁ、癒しの旅へ・・

ここからはセラピーを使いながら、問いかけを続けていくのですが、このケースですと妹が生まれるまでの数ヶ月、忘れていた記憶が出てきました。

普段忘れている記憶ですが、タッピングをしながら、上手に声をかけていくと出てくるシーンがよくあります。

いろいろな事情から病弱だった母、留守がちの父だったので、その方は数ヶ月祖父母の家に預けられていました。最初は楽しかったものの、まだまだ幼いクライアントさんは次第に寂しさが募り、常に電話の前にしゃがんで電話が鳴るとすぐに「ママ?」「パパ?」と言っていたことを思い出します。

当然ですが、違う人からの電話が殆どで、間違えた後にとても恥ずかしくなって、わざと元気な孫として振る舞ったり、祖父母に自分の寂しさを絶対に知られてはいけないと、抑圧がますます強まった経緯も出てきました。

セラピーの中で初めて見えてきたもの

「寂しい」「ひとりぼっちの孤独」がバレてしまうことは恥ずかしいこと、見せてはいけない感情・・・

この幼い子が既にかなり強靭に刷り込んでいたことも見えてきました。ただでさえ、感情を押し込めて祖父母の家にいた上に、それが恥ずかしいことだと二重の抑圧があったため、すぐには「感情を出して大丈夫」とは行きませんが

客観的に自分の人生に起きたことを、今の自分が知ってあげることは非常に手厚い自分への愛ですよね・・・尊い、美しい時間です。

実は一人が嫌、寂しいのが嫌と同じ言葉を使っていても、人生の背景は全員違います。ここをしっかりと分かって寄り添う時間は癒しそのものだと思います。

 

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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